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454/1096 白き母に良心を

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で454日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

454日目、毎日日本語でブログを書いて投稿していることが、それをしないことを選んでいたのとくらべ自分にどんなふうに影響しているのだろう、と思う・・・

自分は弱い。すぐに、自分のしていることが善きことと結びついていますようにと思ってしまう。でもそれと同時に、そんな答えのない問いに向かい続けられるのは、人間の強いところのような気もする。

毎日投稿をしていると、これに対する気持ちが日毎に違っているのがわかる。そういえば始めた当初は、もっと振れ幅が大きかった。ある日は楽しく、ある日は苦しく・・・今はその頃に比べると書くときの感覚がだいぶ安定してきたけれど、毎日なにかをしていることと人の安定感というのは大きく関係しているのかも知れない。

わたしは自分に安定感が欲しかった。すごい憧れだった・・!それが三日坊主を直してみようという試みから叶っていくかも知れないなんて、ちょっと棚ぼた気分だなあ!この三年の更正期間は大変だけれど、嬉しいから今日も書きましょう、ええこっちゃええこっちゃ!

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71歳になる母を日本から呼び寄せてから、1ヶ月半が過ぎようとしている。仕事のペースが大きく乱れて、ものすごく難しい時間が過ぎている。

母は仕事ができなくなって時間が有り余ってしまったことにがっかりしていて、暇なことを嘆いている。わたしは自宅で仕事をしつつその母の楽しみや生き甲斐を手探りしながら提供したりしているのだけれど、それへの自分の適応が亀の歩みで、母に申し訳なく、困惑しながらの毎日を過ごしている。

他者の話に集中できないこと、ひどい物忘れ、なにかを鑑賞すると眠ってしまい、鑑賞をやめると目が冴えてしまうこと、長年の不眠、目の疲れ、身体の慢性的なかゆみ、頚椎や肩の痛みに加え、歯の調子が全体的に悪くなっていることなどがあり、それをサポートしながらの生活が少々困難なのだった。

今日まで、とにかくなんとか対応してきながら「少しでも元気で楽しく生きて欲しい」という願いと、「これは大変だ、一体どうしたものだろう・・」という苦悩がシーソーのように上がったり下がったりだった。
でも年の功なのだろうか、わたしは人類にはすごい機能が搭載されていることを知っていて、それがわたしを落ち着かせてくれてもいた。

その機能がなんなのかと言うと、『慣れ』である。
わたしたちは、繰り返し反復したことに、慣れる。これを避けることは、むしろ不可能と言っていいだろう・・・!

いずれ、慣れるのだ。母と暮らすという新しい要素が自分にはわからないプロセスでうまい具合に馴染んで、そのうちわたしたちはちゃんと適応する。
今はまだなかなか、その片鱗すらも見えてこないけれど・・・・

と、こんな状態で過ごしていたわたしに、今日大きく気持ちを変化させる出来事があった。氷水を浴びたように、迷いが喝破される出来事だった。胸の芯を1ミリもずらさずに射抜かれた。そのことについて、今日は書いてみようと思う。

今年の夏、我が家には子猫がやってきた。可愛いオス猫に、わたしたちはミロと名付けた。ミロは数ヶ月の間にみるみる育って、今はほとんど成猫のような立派な姿になった。ミロは母のベッドに丸まっているのが好きだ。

このミロは、わたしが小学生のころに実家で飼い始めたミャンタという白猫とどことなく似ている。わたしはそう思いながらも、それを娘や夫に言ったことはなかった。

ミャンタは母が死ぬほど可愛がった子だった。しかし、彼は長生きができなかった。近所の途方もなく強くて凶暴だったボス猫に家のすぐそばで裂かれ剥がされ痛めつけられて、骨が見える脚を引きずって姿を消してしまったのだ。わたしたちは激しく嘆き悲しんだ。辛く悲しい別れだった。

昨夜わたしと母が話しをしているところに娘がきて、「ねえ、ママたちに、昔飼っていて亡くしたオス猫がいない?」と言うので、わたしは驚いて「え?!ずいぶん昔だけど、いたよ!なんで?」と聞いてみた。すると娘が「なんとなく、ミロはその子のような気がしたから」と言った。なんとも不思議だ・・・!

その真偽は確かめようがないけれど、わたしは娘にミャンタの写真を見せてみることにした。小学生のわたしがミャンタを抱っこしている写真があったはずだったのだ。

今日の夜、買い物から戻ってからアルバムを探って、その写真を見つけた。
あった!そうそうこれだ!わたしが可愛いミャンタを抱っこしてる!

そのときわたしは、そこに写っていたもうひとりの人物を見て、自分の感情にはそれをせき止めるダムがあったことを知った。涙とか情とか、愛しさ悲しみ憐れみが津波のように押し寄せてきて、それが高い高いダムの壁で溢れないようになっているのがわかった。

その写真には、わたしの横に、若かりし頃の母が別の猫を抱いて写っていたのだった。

グレーのトレーナー、青いチノパン、猫の愛らしさにほころぶ目、純朴でシャイなオーラ、はにかんで、写真に撮られることに困惑した笑顔、畑仕事と、子育てと、動物の世話とオンボロアパートの掃除と、お弁当作りと、祖父祖母の世話とに明け暮れていた時代の、若くて地味で透き通るようにきれいな、自分のことをちっともきれいだと知らない田舎者の母が写っていた。

なにかが決壊したのがわかった。
ダムだ、あのダムだ。

写真の母は、かわいかった。
白いミャンタみたいに。

わたしは、なにと折り合いをつけようとしていたのだろう。
仕事、時間の使い方、小さな迷い、いったいそれがどれだけのものだというのだろう。それらと、この人物を大切にするということとを、どの幻に惑わされて並列に考えていたのだろう。

わたしはそのダムを、もういらないと思った。
決壊して、自己犠牲でも同情でも憐れみでもいいから、押し寄せるだけ押し寄せやがれと思った。この人物への思いをせき止めてまで守るものなんて、自分にはなにもないのだと思った。

この世で、これほどに大切な人間が他にいるのだろうか。母や娘に自分の良心を発揮しきれなかったら、わたしに残るのは自分の心を石にするほどの後悔だろうというのに。それをうまいこと感じないようにしたり、感謝に変えたり光に変えたりなどという行為をすべて卑劣だと思うほどに。

写真に写っている母は、今のわたしよりずっと若かった。若いエネルギーを、わたしの知るかぎりいつもいつも昔話の正直者で働き者の登場人物のようにせっせと使っていた。この女性はこのあとも働いて働いて、素朴なまま苦労して、背中の丸い71歳になった。わたしの母だ、、ただただ、幸せであって欲しい人。少しも苦しんでほしくない人。ミャンタとおなじくらい、白い人。いつか必ず、二度と会えなくなる人。

そのときに後悔しないように、自分の良心に尽くそう。
ただこれから、できる限りに・・・!!!

母の皺の寄った笑顔は、今も純朴で、はにかんでいる。
それをもう、ダム無しで慈しみ川を決壊させながら見るんだ。
そう思った。決心ではない。写真を観た瞬間に、そうなってしまった。

まだ20歳の頃の自分が、アイタタタタ・・・と胸に刺さって一発で覚えてしまった、孔子の言葉を思い出した。

『自分の良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。 何を恐れることがあろうか』

ほんとうに、そうだ。。そうだね孔子。わたしも、がんばるよ!(生意気

人類に良心が備わっていてよかった・・・おかげさまで自分にも胸が痛む機能とか、他者に苦しんでほしくない感覚とか、いろいろと善きアビリティがあって助かります。さらには孔子を召喚することを思い出すことができただなんて。もはや実力を超えた、一種のドーピングだ!

その機能を縦横無尽に使って、自分にやましくなく生きられますように。
母を大切にして、晴れ晴れと死ねますように。

というわけで今日は、若かりし頃の母の写真で迷いが吹き飛び、孔子の言葉を思い出して心が入れ替わった体験のシェアでございました。誰かと響き合えますように。
それではまた、明日ねー!!!

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毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)