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後悔した過去の記憶を変える方法(心理的に)

今回は、
「心身が健康で有意義に価値ある人生を過ごす」ための心理学として、
後悔している・辛い過去を変える心理的な考え方を紹介。
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誰しも忘れたい過去や辛い経験を一度はしており、記憶に残っている人も多いと思います。

でも人によって、
過去の経験をバネに人生を好転させる人。
過去の経験を払拭できず、心にしこりを残したままの人。

分かれるのはなぜなのか。
考えたことはあるでしょうか。

それはずばり、
後悔・辛いと感じた記憶に対しての捉え方が違っているためです。

1.記憶とは現在の自分の捉え方次第。 

例えば、仲のよい友人と一緒に夏祭りに行った記憶があるとします。

久々に再会し、当時の記憶を語ってみたところ、

私は楽しくて仕方がなかった記憶だったけれど、
実は友人にとって、大切にしていたアクセサリーを無くした嫌な記憶だった...

というように、
同じ経験であっても、各々感情が違うことは多々あります。

これは過去と現在の自分自身にも言えることで。

同じ経験に対しても捉え方を変える事で、嫌な記憶も逆に成長のキッカケとなる出来事だったと、

まさに過去が変わったかのようにポジティブな感情へと変える事ができます。

2.人は自分が納得したい記憶・感情に認知を変える

イソップ童話「酸っぱいブドウ」という物語。
この物語からも、人が物事・事象に対しての心理的な捉え方が分かります

イソップ童話「酸っぱいブドウ」の要約
お腹を空かせた主人公のキツネは、
たわわに実ったおいしそうなブドウを見つけます。

しかし、ブドウはとても高いところに実っていて、届かない場所にありました。

飛び上がって必死に取ろうとしたキツネもついに、ブドウを取る事を諦めます。

ブドウを諦める際にキツネは
「あのブドウは酸っぱくてまずいだろう。食べてやるものか」と言い残して立ち去ります。

~イソップ童話「酸っぱいブドウ」~

このお話は、キツネは自身の希望が報われない事を認められないため、

「あのぶどうは不味いぶどう」
「だから食べなくてよい」
「諦めたことは正しかった」

と自己を正当化して、自身の行動を納得させようとした物語と言われています。

これは心理学の観点から考えると、
「認知的不協和」と同じです。

    【認知的不協和】簡単解説
誰しもが陥る認知バイアスの一種。
自身の態度と行動が一致しない不安やストレスに対して、認知を変えて解消しようとする現象。

この物語を認知的不協和の目線で考えると、辛い、後悔した記憶への捉え方にも通じてきます。

つまり、私たちはキツネと同様に、

辛い、後悔した記憶

酸っぱいブドウでまずいだろう。

と過去の経験を認知しているわけです。

正当化する事が悪いわけではありません。

「望んだ結果が得られなかったから辛い記憶...」

ではなく、

「報われなかったことで得た、気づけたこと」
「今の自分を縛る認知の歪みに気づく」


といった新しい視野で記憶を捉える事で、過去の記憶を必要以上に悩むことはなくなります。

更に"明日"の自分を良くする原動力にすることで、ストレスを減らし、気分の良い日々を過ごせるのではないでしょうか。

3.辛い・後悔した記憶の感情を変えるためのポイント

では具体的に、後悔した記憶の感情を変えることができるのか?

【辛い・後悔している記憶の例】
仕事がうまくいかず劣等感が強くなった原因が、大学受験失敗からである。

こちらの例を踏まえて考えてみます。

【現在との因果関係を見つめ直す】


例)
・大学受験で希望の大学、学部に入れなかった辛い記憶...
→劣等感が強くなり、仕事がうまくいかない原因である。

と考えていた場合。

・大学受験失敗=A 
・劣等感が強い=B 
・仕事ができない=C

と当てはめてみると、
A=B
B=C
A=C
とはいかないでしょう。

これも自身の記憶と現況に対して認知的不協和が働いており、
説明できない不安やストレスを解消するために、自身で無意識に組み立てたロジックの場合があります。

実際に経験した記憶が現在の自分にどう影響しているのか。冷静に見つめなおしてみましょう。

【今を変える方法はないのか再確認】

私の経験にもありますが、

・劣等感の強さは、自身が置かれている環境の身近な人との比較が多い。

・自分に自信がないから認められたい、自身を認めたい。と考えて、必要以上に大きく見せてキャパオーバーになる

・キャパオーバーになることで仕事の処理速度が遅くなる、失敗が続くなど、劣等感を強く定着させるきっかけになる

このループが続くことが多いです。

そしてふと、
もうなにをやってもダメだ。。
と無気力さを感じた時、
うつ症状が現れるきっかけにもなります。

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受験に失敗した結果は変えることはできません。

しかし、そこから

・劣等感が強い
・仕事ができない

といった現在進行形で起きているロジックは変える事ができます。

記憶に対する認知の歪みに気付いたら、
いま、自分にできることを探してみましょう。

・劣等感が強い
→自分ができることを探す、手に職を付けるetc

・仕事ができない
→仕事のジャンルが合っていない、仕事を辞める、新しい仕事を探すetc

色んな選択肢の中で、
自身が1番ストレスを減らせる行動とデメリットを天秤に掛けてみましょう。

ポイントは、
自身が決断する事。
納得できたら行動する。

この2点です。

※心に余裕がない時は冷静な判断ができない場合があります。信頼できる家族や友人、カウンセラーなどとお話をして、一度考えを整理する時間を作る事も大切です。

4.最後に

私自身、新卒入社したブラック企業で心身を崩し、貯金もない状態で無職となりました。

当時は人生をしくじったと感じていましたが、
現在は20代の負の記憶から立ち直り、

むしろ20代の体験によって、現在の幸せを感じることができています。

この記事が過去の後悔という重りを捨てて、
ストレスが解消され気分の良い明日を過ごすキッカケになれば幸いです。

それでは。

※本NOTEで使用している画像は、「みんなのフォトギャラリー」及び「フォトAC」より抜粋、使用しております。

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カウンセラーや寝具コンサルとしても活動しています。

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