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【V】塩のおはなし②「現代人が塩不足になった歴史的原因
ベジタス持論の塩のお話、前回の続きです。
早速始めます。(今回は冒頭茶番はござませんw)
前回の内容前提で進めますので、まだ読んでない方はコチラからどうぞ。↓
塩と食塩の違いは前回お伝えした通りですが、私たちが普段摂るのはいまだに「食塩」の方が圧倒的に多いです。相対的に「塩」はほとんど摂っていないことになります。
だから現代の日本人は圧倒的に「塩不足」に陥っています。(私自身も足りてないくらいですからw)
今回は日本人が塩を食塩に切り替え、塩不足に陥った歴史的な経緯をお伝えします。
ただし、持論特有のまいける主観が多分に含まれることはご留意ください。(いつものことやんけw)
私は昔、食指導においてはかなりの「過激派」でしたw。相手の立場などお構いなしに、ぶつける正論のジャブ、アッパー、ストレートぉ!!
あぁ、若いって恐ろしいw。
年取ってだいぶ反省し、丸っこくwなりました。相手を攻撃しても意味が無いことが良く分かりました。ほんとに争いって意味無いですね。
でも、塩に関してはどうしても国に対して納得いかないところがあるので、今回は少々書かせていただきとうございます。
決して争ったり国をどうこうしようという意思はございません。(そもそもどうこうできないw)できるだけカドが立たないよう、やわらか〜い表現wを心がけてまいります。
ではでは。
法律で事実上「塩」を摂ることを禁じられていた日本
まずは驚きの事実から。
日本ではひと昔前まで、法律で個人での塩の製造が禁止されていました。(現在はこの法律、撤廃されています)
勝手に海水などから塩を作ってはいけなかったのです。当時そんなことをしたら、タイーホです。
なんということでしょう。
(↑最近このフレーズ気に入っとるやろw)
1905年(明治時代)に塩の専売法が全国に施行され、さらに塩だけは税金も課せられるようになったそうです。
まあ、現在は全ての商品に消費税がかかるので、塩にも税金がかかるのは当然ですが、当時は「消費物」に税金がかかるのは珍しかったんですね。
ただ、これは国が専売し始めたというだけなので、「塩」そのものが摂れなくなったわけではありません。
ヤバいwのはここから。
時が流れ1971年、なんと国が、
「日本の狭い国土で、貴重な土地を塩作りごときで使うのはもったいない!日本の経済発展のため、国民が使う塩なんて工業塩の代用で充分でしょ?」
…といった内容の法律を作り、日本古来からあった塩田を全廃してしまったのです!(幾分、表現に悪意がこもってしまったのはご愛嬌w。お許しください。)
この年を境に市場に出回る塩は全て「食塩」に置き換えられていき、翌年の1972年には日本から「塩」がほぼ、消え去りました。
現在のようにインターネットや物流が整備されている時代ではありません。海外のものなんて、一般国民はおいそれと入手できませんでした。
これで日本人は事実上、国内で「塩」を手に入れること、摂ることができなくなりました。
生活習慣病になるしかなかった国民
塩田廃止の1971年から、これが解禁され塩が自由化となった1997年(実際にはいろいろあってw2002年)を私は「暗黒の禁塩時代」と呼んでいます。
私はこの法律制定後に生まれていますので、完全に「禁塩世代」です。
塩不足で起こる弊害は多岐に渡りますが、現代のあらゆる生活習慣病の原因の根底には必ずこの「塩不足」が関係します。
弊害をひとつだけ挙げるとするならまず、「冷え」。
「冷え」は今や老若男女問わず誰しもが抱える悩みのひとつですが、これは血液や内臓の機能低下と共に「塩不足」が大きく関わります。
陰陽五行で言えば、塩は「極陽」です。(食塩は化学物質なので「極陰」)
ちなみに陰陽五行は陽が良くて陰が悪い、というわけではないです。
あくまで「バランス」が大切なのですが、現代人は陰に偏りやすい生活をする人がほとんどなので、それを中和できる「塩」は欠かせないものなのです。
「冷え」は言うまでもなく陰に偏った病状の総称です。生活習慣病は血管障害やガンに至るまで、「冷え」から派生する病気ばかりです。
現代に生活習慣病が横行するのも、禁塩時代の後遺症と言えるでしょう。
頼りの「塩」が無かった私たちは、病気になるよりほかに道がなかったのです。
でも、国のせいにしても仕方ない
「全て国が悪いんだ!」とは言いませんw。
ただ、国が過去に経済発展を優先し国民の健康を後回しにしたことは揺るぎない事実です。
2002年に慌てて健康増進法などの制定で対応しようとはしていますが、正直具体性に乏しく病気の抑止にはなっていませんね。
生活習慣病は増加の一途をたどります。
現在、日本の医療費は年間45兆円を超えました。介護費まで含めると、もはや60兆円にとどく勢いです。
残念ながら、かつての高度経済成長のツケが、現代に降りかかっている形になっています。
「塩」の暗黒史はその大きな原因のひとつだと私は考えています。
一度潰された塩田が元に戻るには相当の時間がかかりますし、海外の良質な塩も入手手段は限られています。
日本人の「塩事情」を改善するのは一筋縄ではいきません。
でも、誰でも間違うことはあります。国もしかり。それを責めても何も生み出しません。
まず個人個人が「塩」の重要性を認識し、食塩との違いを理解すること。そして減塩という誤解を解いていくことから始めましょう。
日本人には塩が足りないんだ!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。
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