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【V】生命の要となる腎臓

5月も下旬となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

…などと、月並みな挨拶で始めてみましたwが、実際どうでしょう?体調など、崩されていませんか?

この時期は自律神経バランスが崩れやすく、内臓も疲弊しやすい時期です。5月病などの精神に関わる症状も出やすくなるので、特にこの時期は血を汚さないような食生活を心がけたいものですね。

心身相関の記事でも書いております通り、血の汚れは精神にも干渉します。
今回から連続で、内臓の中でも特に重要な「腎臓と肝臓」のお話をしておこうと思います。今回は特にこの時期に弱りやすい「腎臓」をお話します。

身体はもちろん、ココロの状態にも大きく関わる腎臓です。(ほとんどの内臓のはたらきは精神にも影響しますが、腎臓は特に)
そのはたらきや弱った時に出てくる症状などを、主に東洋医学や養生学の観点からご紹介します。


肝腎要

この言葉は「カンジンカナメ」と読みます。
とても重要なことに対して使われる言葉ですね。

もう言うまでもありませんが、「肝腎」とは肝臓と腎臓を指します。この2つは人体にとって最も重要な臓器というわけです。

今回お話します腎臓は、東洋医学では別名「生命の源」と呼ばれる臓器です。
東洋医学では「氣血水(キケツスイ)」という3つの流れを最重要視しますが、腎はその中の「水(スイ)」を司ります。水は人体の6〜7割を占めるので、最重要臓器と言われるのも頷けますね。

一般的な認識では尿を作って排泄する臓器なので、いちばんの業務は毒出しです。アンモニアなどの人体に有害な物資はとっとと排泄しないと命に関わります。毒出しは腎臓の最重要任務です。
他にも血液中のミネラルバランスを整えたり、自律神経にも関係が深く、また人体の体力や精神力にも直結しています。

ゲームでいうHPやMPがそのまま腎臓の状態で決まる、といえば、ゲーマーならどれだけ腎臓が大事か分かるでしょうw。

以前、骨のお話で血液のために骨が溶けることをお伝えしましたが、それをコントロールしているのも腎臓です。
骨は腎と漢字が似ていることもあり、腎臓のはたらきに左右されます。「骨を看たければまず腎を看よ」という東洋の言葉通りです。

肝臓は仕事量がものすごく多くて重要な臓器ですが、腎臓は生命に直結する仕事を任されているので重要、といった感じです。

沈黙の臓器

「そんな大事な臓器だったんだ!」と思って慌てて前回の健康診断の結果を再確認された方に、残念なお知らせがあります。

血液検査の時と同じく、健康診断では、腎臓の初期中期の異常は分からないと思ったほうがいいです。健康診断で数値に異常が出たときはもう手遅れ、とまでは言いませんが、腎臓や肝臓は相当悪くならないと、数値に異常が出ません。

なので、健康診断でオールグリーンでも、腎臓が健康とは限りません。

これは肝臓と共に言われることですが、肝臓と腎臓は「沈黙の臓器」と言われます。
なにせ重要なお仕事を担っているため、黙々と仕事をこなす臓器です。
まいけるのように疲れたらすぐにぐーたらするようなヘタレ野郎wではないのです!

肝腎の業務は必須級のものばかりなので、まるでバブル期のサラリーマンよろしく、サービス残業なんて当たり前(そもそも給料もらってない!)。なんなら徹夜してでも業務を完遂します。そうしなければ、生命が危なくなるからです。
それでも文句のひとつも言わないのが、肝臓と腎臓です。

まさに「生命を削って」仕事をこなす腎臓ですが、この過労の原因はやはり、過食とストレスです。

食事に含まれる毒素はどうしても肝腎の負担になります。だから、過食は特に腎臓を疲弊させます。
また、感情で言えば腎臓は「恐れ」の臓器なので、ストレスに対して過敏に反応します。

毒素やストレスを完全に無くすことはできませんが、身を粉にして働こうとする腎臓のため、せめて暴飲暴食だけは止めてあげてくださいね。

腎臓の状態を代弁する器官

さて、我慢の臓器である腎臓ですが、ほんとに異常を言ってくれません。だから私たちがなかなか異常に気付きにくいのですが、全く分からないわけでもありません。

実は「代わりに」異常を伝えてくれるところがあるのです。

それが、耳、骨、髪、のど、腰です。
他にもありますが、これが主なところ。いずれも腎臓と関わりの深い器官ですので、ここに異常が出た時は腎臓がダメージを受けている証拠というわけです。

この中で最も分かりやすいのは、です。(特に私は、体感で耳の異常が腎の弱りを感じます。)
耳のお話を少し、いたします。

耳の異常は耳鳴りや難聴、メニエール病などがありますが、これらの症状は耳鼻科に行ってもまず、原因が分からないと言われます。

歳のせいにされることも多いですね。
まあ、加齢が全く関係ないとは言いませんが、ほぼ関係ないです(きっぱりw)。昨今は若年層の難聴も増加していますし、ご高齢の方でも耳達者な方は大勢いらっしゃいます。

耳に原因が無いのは言うまでもなく、これは全て腎臓のはたらきの低下からくる症状です。腎臓が悲鳴を上げるヒマすら無いので、代わりに耳など他の器官が「お知らせ」してくれるのです。

また、腎が「恐れの臓器」なので、弱った腎臓をこれ以上痛めつけないように、耳が聞こえなくなる、という説もあるそうです。

ヒトは危険感知を耳に頼っています。
つまり音で不安や危険を察知するのですが、腎が弱りストレスにも弱くなると、それ以上ストレスを受けないように防御するため、耳が聞こえなくなるわけです。

目は閉じることができますが、耳は完全に塞ぐことができません。だから、耳の機能そのものが停止して恐怖から身を守ろうとするのですね。

やっぱり、ヒトの身体はスゴい。よくできていますね。

休肝日があるのなら

…休「腎」日もあっていいじゃないかw、と私は思います。

私は個人的に週1くらいで休腎日を設けています。
少食はもちろん、できるだけ糖類を避けるようにしています。
腎の大敵は糖分です。甘党の私には耳の痛いwお話ですが。

もちろん、我慢にならない程度でやりますw。
(なんやかんや言ってますが、基本まいけるは自分に甘いです。)

腎は生命に直接関わるので、歳をとるスピードなどにも関わります。この歳になるとw、それこそ同級生でも同い年とは思えないほど見た目年齢に差ができますね。

実は加齢スピードは、腎臓が健康かどうかで決まります。
どうしても人より老けて見られてしまう方は、一度腎臓をいたわってあげてみてください。腎をはじめ内臓全体が元気になれば、加齢もゆるやか年相応になります。

腎臓は要(カナメ)となる人体の源です。
タダでさえ無理しやすい臓器なので、ほんとに大事にしてあげてくださいね!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。

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