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☆本#159,160 「君は永遠にそいつらより若い」「婚礼、葬礼、その他」津村記久子著を読んで

「君は〜」は長編、もう一つは短編2つ。

前者の主人公は大学4年女子。思いがけない(流れ的同性愛?)方向にいって、意外な展開で終わった。死が散りばめられていて、所々社会性が高くって、著者の作品に共通する正義があり、いろいろあって人間模様も交差する。けど、重すぎず。
これがデビュー作って深い。2005年に太宰治賞を受賞。納得。
しかも、今年春映画が公開されると知った。今頃だけど。

タイトルは変更されてて、読む前は変更後の方がいいと思ったけど、ストーリーを知ってからは前のもいいような気がする。ちなみにそれは「マンイーター」。おそらくわかりづらいので変更したのだと推測。変更後のほうが確かにキャッチーかもしれないけれど。

もう一つは、2編とも、この著書の特徴といえるかもだけど、登場人物が多く、よくカタカナ名のほうを使う。
表題ではない方の作品は、さらに多重で、錯綜してて、結末が分かりづらかった。名前をカタカナで書いてるせいもあるかも。カタカナだと中立性が高くなるのか、男か女かわからなくなる。

何冊か読んで、著者の傾向等段々パターンがわかってきた。

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