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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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#感想

☆本#398 結束「特捜部Q シリーズ7」ユッシ・エーズラ・オールスン著を読んで

シリーズ7作目。 マークのボヤキ、アサドのラクダの例えは相変わらず。今回も複数の事件捜査…

☆本#397 正義・男女差「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬著を読んで

アガサ・クリスティー賞受賞作で2021年11月に出版された、ロシアの少女が主人公、1942年ロシア…

☆本#396 アジアのスーパーリッチ・金・格差「Crazy rich asians」Kevin Kwan著を読ん…

数年前映画化された作品の原作を読んでみた。 主人公のレイチェルは中国系アメリカ人で29歳。…

☆本#395 意外な犯人「特捜部Q シリーズ6」ユッシ・エーズラ・オールスン著を読んで

デンマークの警察小説のシリーズ6作目。 1997年少女が殺され犯人はわからず、2014年カール・マ…

☆本#392-4 人権侵害「特捜部Qシリーズ4(上下),5」ユッシ・エーズラ・オールスン…

これまでのシリーズと同様、犯人の過去・現在と、警察の現在が交差しながら続く。 シリーズ4…

☆本#390-2 地道な捜査が謎を解く「特捜部Q シリーズ2、3」を読んで

特捜部Qシリーズ2は、20年前に殺害された兄妹の事件捜査から始まり、その背景の話と、警察と…

☆本#389 デンマーク発ミステリー 「特捜部Q 檻の中の女」ユッシ・エーズラ・オールスン著を読んで

デンマークを代表するミステリ作家。この特捜部Qシリーズ3作目で北欧最高峰の賞を受賞したらしく、ひとまず1作目から読んでみた。 カール・マーク警部補は部下2名と調査に行った先で銃撃に逢い、自身は比較的軽傷だったものの、1名は死亡、もう1名は重症を負い寝たきりに。やるせない気持ちと共に、犯人捜しなんてどうでもよい投げやりな気分になる。 プライベートでは、妻は家を出て若い彼氏といるが彼女は既にバツイチなので離婚する気はないという。現在は彼女の10代の息子と、半地下を貸している男性

☆本#375-383 三角関係と遺伝「Vシリーズ」森博嗣著を読んで

Vシリーズ10冊のうち、9冊読了。 語り手は、保呂草、28歳。時代は1970年代後半?探偵兼便利屋…

☆本#374 理不尽かどうか「アリスが語らないことは All the beautiful lies」ピーター…

大学の卒業式が間近なハリーのもとに、4年前に父と結婚した後妻のアリスから連絡があり、その…

☆本#371-3 生物科学「τになるまで待って」「ηなのに夢のよう」「χの悲劇」森博嗣…

Gシリーズ3冊。 τでは、加部谷、山吹、海月がメイン。バイト先で隔離され、そこで人が死亡し…

☆#370 ヒトの奥深さ「靴ひも」ドメニコ・スタルノーネ著を読んで

映画を観たいと思っていたのに、結局タイミングが合わず、原作を読むことにした。 3部構成。 …

☆本#366,7,8,9 論理的と感情、四季シリーズ「春」「夏」「秋」「冬」森博嗣著を読ん…

S&Mシリーズを読んだ後、主要人物のひとりの四季にはあまり興味が持てずシリーズ最後の作品で…

☆本#363,364,365 超長編 「今はもういない」「数奇にして模型」「有限と微小のパン」…

「今はもう~」はなかなかトリッキーな作品だ。 西之園萌絵はやっと犀川助教授に休暇を取らせ…

☆本#357,358,359 密室と理系と進化 「冷たい密室と博士たち」「笑わない数学者」「詩的私的ジャック」森博嗣著を読んで

シリーズ1作目「すべてがFになる」が面白かったので、全部読むことにして、まず2~4まで。 本来の順番では1作目だった、2番目に出版された「冷たい密室と博士たち」はやはり登場人物らの説明が丁寧。しかも、ステップ・バイ・ステップ的ストーリー展開で、「すべてが~」よりとっかかりやすい。 今回の3作の共通点を上げると、「密室」をめぐっての推理展開。今後の作品でも密室がテーマっぽい。 「冷たい~」は、犀川助教授の友人で同僚の喜多助教授の研究所が主な現場。犀川助教授ともう一人の主人公西