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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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#独り言

☆本#238,239,240,241 軽くて深い「きみはポラリス」「まほろ駅前多田便利軒」「まほ…

すでに評価されている作家の本は外れが少ない。どれも軽さと琴線に触れる部分があり、子供から…

☆本#237 自己合理化「今日も言い訳しながら生きてます」ハ・ワン著

前作「あやうく~」のエッセイが面白かったので、第2弾も読んでみた。 自己合理化(=言い訳)…

☆本#236「小川洋子対話集」小川洋子著を読んで

対談の相手に田辺聖子がいたので読んでみた。ほかに、翻訳者、日米作家、ミュージシャン、元野…

☆本#235 「記憶屋0ゼロ」織守きょうや著を読んで

本の総ページ数が少なく、ラノベ的な感じもあって数時間でサクッと読める短編集。これはシリー…

☆本#234 未完の奥行「七里湖」大庭みな子著を読んで

最近気になり始めた作家。すでに亡くなっている。 まだ短編しか読んでなかったので、たまたま…

☆本#232 変わらないこと「ヴェネツィアの宿」須賀敦子著を読んで

この本を10数年前に読んだのは、自分のように海外で暮らしていた人に興味があったころ。その時…

☆本#231 人は変われる 「なぎさ」山本文緒著を読んで

2013年に著者が15年ぶりに書いたという長編。 ストーリーの主な語り手は、30代主婦の冬乃と、夫(佐々井)の部下、川崎25歳。と、モリ。連絡の途絶えていた冬乃の妹からの連絡で始まる。 この著者を知った時、直木賞受賞後に鬱になったことも知ったので、主人公が人が良くてちょっとおどおどしたタイプだとつい著者を想起してしまう。実際どんな感じかは、一度テレビで見ただけなので多分違うだろうけど。 休職中だったけど、あまり積極的に仕事を探していなかった冬乃は妹の出資でカフェを初める。

☆本#230 不思議とリアル「一人称単数」村上春樹著を読んで

著者と思われる人物の、10代の頃のガールフレンドとその兄と偶然会った話や、醜いけど魅力的な…

☆本#229 爽やか「朝焼けのファンファーレ」織守きょうや著を読んで

著者は、弁護士。今年読んだほかのミステリー本の作家も2名も女性弁護士アラサー、確か兼業だ…

☆本#228 やっぱり「ルワンダでタイ料理店をひらく」唐渡千紗著を読んで

著者はリクルート出身なので、30歳バツイチ子持ちで起業するのは目新しいことじゃない。けど、…

☆本#227 平等に不幸 「あなたには帰る家がある」山本文緒著を読んで

二組の家族が偶然知り合い、ひと悶着が起こる話。と言うと、シンプルな感じだけど、もちろん複…

☆本#226 やっぱり危険 「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン著を読んで

スマホは便利だけど、依存している人はSNSで他者と比較して落ち込んだりも多いらしく、著者は…

☆本#223 古びない「夏への扉」ロバート・A・ハインライン著を読んで

著者は1907年生まれで、この作品は1956年に発表されたSF小説。冷凍されて未来で目覚めるとか、…

☆本#222 「アウトサイド」マルグリット・デュラス著を読んで

著者の1957年から80年までの23年間にわたる新聞・雑誌記事・エッセイを選んでまとめたもの。 印象的だったのは最初の「花を売るアルジェリア青年」。 移民の子が花を売りに街頭に立つと警官が取り締まりに来る。路上に落ちた花を街の人が買って、お金を彼に払う。次々と。花は完売され、彼は警察に連れていかれる。 ジャンヌ・モローの言葉。 誰にでも襲ってくる不安。 孤りっきりになりたいの。いつもとても不安なのだけれども、誰もわたしを安心させられないことはわかっているわ。 画家フラ