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☆本#222 「アウトサイド」マルグリット・デュラス著を読んで
著者の1957年から80年までの23年間にわたる新聞・雑誌記事・エッセイを選んでまとめたもの。
印象的だったのは最初の「花を売るアルジェリア青年」。
移民の子が花を売りに街頭に立つと警官が取り締まりに来る。路上に落ちた花を街の人が買って、お金を彼に払う。次々と。花は完売され、彼は警察に連れていかれる。
ジャンヌ・モローの言葉。
誰にでも襲ってくる不安。
孤りっきりになりたいの。いつもとても不安なのだけれども、誰もわたしを安心させられないことはわかっているわ。
画家フランシス・ベーコンの言葉。特に彼の絵は好きではないけど。
なにかに到達しようと試みるのに15年かかりました。45歳でなにかをつくりはじめました。幸運だったのはけっして先生について絵を学ばなかったことですよ。
小説とは違ったアウトサイドへの視点が興味深い。
大手出版者の編集者へのインタビューによると出版される文学は、世界において執筆される文学の1パーセントを占めるにすぎない、そうだ。
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