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懐かしのチョコレートが劇的進化を遂げていた

北部に寒波が押し寄せている。パリでは雪が降った。浸水被害の合った地域では地面が凍っている。

南仏でもかなり気温が下がったが、日中は10℃前後と穏やかだ。それよりも雨が降ったり曇ったりと、太陽の見えない日が続いているのが辛い。

そんな寒くて憂鬱な天気が続くと自分の中のネガティブな気持ちがジワジワと膨らんでいくので、日常を少し変えて気分転換をするようにしている。

普段カフェインを控えている私がカフェへ行くと注文するのがリンゴジュースなのだが、ここ数日ではそれをショコラショに変えている。

ヨッコラショじゃなくて、ショコラショ。

ショコラ=チョコレート、ショ=ホット、つまりホットチョコレート。

寒い日にはじんわりと暖かいショコラショが身に沁みておいしい。


チョコレートと言えば最近のお気に入りチョコレートはゴーフルやクレープ生地が練り込まれたサクサク食感のもの。中でもリンツのエクセレンスシリーズ、PAILLETE GAUFRETTEが超うまい。

これはゴーフル入りのもの。
パリパリのクレープ生地が入ったものもおいしい。

薄い板チョコに細かく砕いたゴーフルが入っていて食感が軽く、ナッツやキャラメルが入った物よりもシンプルでチョコレートのおいしさが際立つ。


この食感、このおいしさ、記憶の中の懐かしいあのチョコレート似ている。

中学生の頃に学校の集会で初めて食べた、神戸風月堂の『神戸ピアー』。

神戸風月堂と言えば、頂き物でゴーフルばかりを食べていたが、チョコレートがあることをこの時に初めて知ったのだ。

確かピーナッツが入ったものと砕いたゴーフルが入ったものの2種類あって、私はゴーフル入りの方が好きだった。

ミルクチョコだったかダークチョコだったか、味はおぼろげだが食感はまさにこのリンツのチョコ同様、サクッとしていた。


不意に思い出したので懐かしくなりネットで検索してみると、あれ?ん?なんか違う。

検索して出てきた『コウベピアー』には色んなフレーバーがある。しかもクレル・ド・ルンという新しいラインが出来ていて、その中の一商品というポジションのようだ。

神戸風月堂公式HPより

パッケージも劇的におしゃれ化していて私の知っている『コウベピアー』の面影がない。

神戸風月堂公式HPより

どうしちゃったの?コウベピアー??

しかもしかも、『コウベピアー』のオリジナルが公式ホームページのホーム画面のお菓子のご紹介に『ご紹介』されていないではないか!

ええええ!知らなかった。。。

もう何年も帰国していない私が悪いんだわ。時代の流れに乗っていない私が悪い。大好きだったチョコレートがこんな劇的進化を遂げているなんて夢にも思わなかった。

置いてけぼりにされたような、なんだか切なく悲しい気持ちが込み上げる。


でもそうよね。昔と違ってスーパーやコンビニで買えるお菓子のクオリティーが上昇している事実と向き合わなければ。特に洋菓子は画期的でおいしい商品が続々と世に送り出されてくる。

私の知っている『コウベピアー』は港の埠頭に擬えて『ピアー』というかわいい名前が付けられているが、シンプルな棒状のチョコレートだった。

シンプル過ぎてインパクトに欠けていたのかもしれない。


よく見てみると、『シン・コウベピアー』は高級感があっておいしそうじゃないの。バレンタインコレクションと銘打っているだけあって、贈答品として重宝しそうだし。

ただ一つ欲を申し上げるなら、70~80%くらいのダークチョコバージョンも作って頂けると嬉しい、かな。

フレーバーの幅が広いデザートチョコも好きだけど、チョコレートを食べるならカカオの香りを存分に楽しみたい。


今のところ一時帰国する予定はないけれど、今度日本に帰ったら『コウベピアー』の激変に驚いているどころの騒ぎじゃないくらいめちゃくちゃビックリすることがいっぱいあるんだろうな~。

浦島太郎どころじゃない、違う次元の世界に入り込んでしまったような、マトリックス的な感じになるかもしれない。

あ~、ゾックゾクする。

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