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熱中症対策として漬け物をおすすめしてみる

梅雨が明け、いよいよ夏本番と言った暑さの日々が続く。かと思ったら大気不安定で雷がひどく鳴り、花火大会の開催が中止したりしている。我が家も同じようなものだ。いきなりのゲリラ豪雨、涼しい日が続いたかと思ったら突然やってくる猛暑日。身体がついていかない。

朝起きると途端に具合が悪いと気付く。とりあえずポカリスエットで一息。ちなみにこのポカリスエットとは粉末を溶かして作ったお手製のものだ。あんまり消費するものだからペットボトルで買うのでは間に合わなくなるため、こうして節約だったりスペースの確保などを優先している。だがせいぜい一リットルのポカリスエットでは一日くらいしかもたない状況であり、事態は切羽詰まっている。一日で使う量が一袋では買ってくることも大変だからだ。

天候のことといい、熱中症のことといい、夏には手を焼く。




とある日起きると母は朝食を食べていた。起きるのが遅くなったことに気付き、私は急いで朝食を食べようと準備を始める。冷ごはんを温めている最中、母がテーブルに置いているきゅうりの味噌漬けを一口つまみ食い。「こらっ」と叱られるが、気にせずにぽりぽりと味わう。とてもおいしかった。

「これ、作り立てのやつじゃないよね?」
「よくわかったわね。昨日漬けたけど夕食に出すのを忘れたのよ」
「やっぱり。逆においしいよ、これ」
「そう?」

きゅうりの味噌漬けとはジップロックに味噌と調味料を混ぜてきゅうりに漬け込んだものだ。一日漬けるだけで手も汚れずに「さあできあがり」という簡単レシピだ。

きゅうり 2本
味噌 大さじ2と2分の1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1と2分の1
砂糖 大さじ2分の1
 
きゅうりに塩を振って板ずりする
酒とみりんは先にアルコール分を飛ばす
ジップロックに入れて漬け込む



味噌のふわっとした香り。きゅうりはしっとりとして少し塩気が強いけれど、そのおかげで目が覚めるような心地になった。ふと気付くと起きてからのいつもの症状のようなものがなくなっていることにが付いた。ぼーっとするようなだるさ、くらっとするめまい感、少しの頭痛。それがほんのりと感じる程度にしか存在していない。

これはきっときゅうりの味噌漬けの効果なのではないかと私は直感した。ポカリスエットは甘さも入っているので忘れていたが、元々夜中に消費するのは汗なのだ。汗と言えば塩分も含まれている。となると塩分を積極的に補うことが私には最適な方法だったのかもしれない。


私はそのままきゅうりの味噌漬けをむしゃむしゃと食べ続けてまた怒られた。さすがに一本全て食べるのは食べすぎだったかもしれない。けど母の作るこの漬け物は我が家の漬け物ランキングで上位三位に入るくらいにおいしいので仕方がないと思う。ちなみに一位はきゅうりの塩こうじ漬けだ。二位は叩ききゅうりのレモン風味。並べてみて気が付いたけど、どれもきゅうりじゃないか。




今日もむっとした暑さの日だった。夏はやっぱり苦手だ。体力がないから熱中症によくなるし、寝ていても途中で起きてしまうこともあるし、エアコンの消費電力がついつい気になってしまう。けど食べ物がおいしいことはとても良い。きゅうり以外にもトマトになす、とうもろこしもある。

他にもある。そうだ、近いうちに豚肉を揚げて南蛮漬けを作ろうか。一緒に漬け込む完熟トマトが最高においしくなる最高の逸品だ。夏は苦手だが、何かと楽しみな季節でもある。

漬け物、おすすめです。

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