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微量栄養素(ビタミンB1、B2編)

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、ビタミンB2は脂肪をエネルギーに変えてくれます。これらが不足するとエネルギーが上手く作り出せず、疲れやすくなってしまいます。 ビタミンB1(チアミン)の主な働き  ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えます。糖質をエネルギーに変える作用を「解糖系(かいとうけい)」といいます。解糖系では、摂取した糖質をピルビン酸に作り変えます。このピルビン酸がクエン酸サイクルというエネルギーを作り出す作用へと入っていきますが、ピルビン酸がクエン酸サイクル

    • 微量栄養素(ビタミンC編)

      ビタミンCの働き 体での主な働き •「コラーゲン」を作り出す。 • 免疫力を強化する。 • コレステロールを下げる • 抗がん作用 • 肝臓の強化  免疫強化作用  免疫には主に2種類あります。先天的な物と後天的な物の2つです。  ウイルスや雑菌が侵入してくると、鼻腔や気道の粘膜が反応し、咳•くしゃみなどで追い出します。それでもウイルスや雑菌が残り前衛が突破されると、次に白血球の好中球やマクロファージ、NK細胞などが反応し、侵入してきたウイルスや雑菌などを排除します。こ

      • 脂質をうまく活用する

        ケトジェニックダイエットを科学する  ケトジェニックは今や聞き馴染みのある言葉になってきましたね。糖質制限ダイエットのことですね。  一般的には糖質の摂取量を20g以下にしますが、筋肉のある人や運動をしている人であれば、50g以下に抑えます。  しかし、ここで注意が必要です。ただ糖質を減らせばいいというわけではありません。 糖質制限の罠  ゆるく糖質を制限してしまった場合、何が起こるかというと糖新生(とうしんせい)です。糖新生とは、食事から充分な糖質が摂取されなかった時

        • 脂肪とは何なのか

           脂肪はなぜ嫌われるのか? 筋肉をつけるためにはとにかくタンパク質とか、エネルギー補給のために甘いもの(糖質)とか言われる中、身体のために脂質取らなきゃ❗とはならないのは何故だろう?  三大栄養素はタンパク質と糖質と脂質と言われているが、あまり知られていない脂質の実態。 でも、その役割が分かれば、脂肪も取らなきゃってなれるはず❗ってことで解説  そもそも脂肪って何?  タンパク質はアミノ酸が集まって出来たもの。では脂肪は?脂肪酸が集まったものです。って言われてもって感じで

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          脱水症のメカニズム

          浸透圧のしくみ  脱水症状を知る上で大事になってくるのが、浸透圧の仕組みです。さらにこの浸透圧を理解するための前知識として、「溶質」、「溶媒」、「溶液」を理解する必要があります。  わかりやすくするために、溶質を食塩、溶媒を水、溶液を食塩水として考えましょう。まず、溶かしている物質が食塩、その食塩溶かす物が水、食塩を溶かした水が食塩水と考えます。  このように水に食塩を溶かすと、溶液の濃度を均一にしようとする力が働き、このことを「拡散」と言います。これらのことを踏まえた上

          脱水症のメカニズム

          なぜ砂糖は悪者扱いされるのか?

           よく甘いものを食べると太っちゃうとか、食べすぎると糖尿病になると言われます。その仕組みはどうしてなのか?  まず砂糖は、ブドウ糖と果糖という糖類がくっついて出来ています。ここで問題になってくるのが、果糖の方です。普段、私たちがエネルギーと呼んでいるものは、糖質から作られていますが、このエネルギーを生み出す過程で果糖が問題になってきます。  エネルギーを生み出す(*1)解糖系において、ブドウ糖の場合、「グルコース6リン酸」、「フルクトース6リン酸」「フルクトース1,6ビスリン

          なぜ砂糖は悪者扱いされるのか?

          腸活のための食物繊維

          食物繊維には2種類ある  まず1つは水に溶ける繊維「水溶性食物繊維」 よく海藻類には食物繊維が多い❗️なんてよく聞きますよね。他にも、果物や野菜類、こんにゃくにも含まれています。  水溶性食物繊維には、消化器内でゲル状になり、胃腸内での食べ物の動きがゆっくりになってくれます。さらには、コレステロールを減らしたり、動脈硬化を予防する効果があります。  2つ目は水に溶けない「不溶性食物繊維」 こちらの食物繊維は水には溶けないものの、水を吸って数倍~数十倍に膨れ上がり、満腹感を

          腸活のための食物繊維

          IQを高める

            •脳にはやはり運動だが…  脳の機能を高めるには、運動が一番手っ取り早い。しかし、ただ運動と行ってもランニングやサイクリングなどだけではなく、重要なのは心拍数を上げることである。具体的には、1分間に脈拍150回前後。  と、いうことは察しのいい方はお気づきかも知れないが、必ずしも運動で無くてもいいと言うことである。ただ、身体を動かして遊ぶだけでもいい。  たった10分~1時間程度の運動、もしくは遊びで、ワーキングメモリー(短期記憶)、読解力、注意力までも上がる。 •

          IQを高める

          科学が「奇跡」と呼ぶ物質

          人は誰しも、気分の塞ぐ時がある。 そんな時に効果的なのが「運動」である。 特にランニングやサイクリングのような有酸素運動  うつ状態やストレスを受けた時に脳の扁桃体という部分が反応を起こす。人の身体にはHPA軸というシステムが存在し、何かしらの外的刺激を受けるとH=視床下部が反応しホルモンを放出し、P=下垂体が刺激を受け、別のホルモンを分泌する。そのホルモンが血流に乗り、A=副腎を刺激し、「コルチゾール」というストレスホルモンを放出するという流れだ。  ここで厄介なのが、副

          科学が「奇跡」と呼ぶ物質