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人生は螺旋階段

#8月31日の夜に
このタグを読んでいる人はどのくらいいるのだろうか。

おそらく10代の子が多いのだろうけど、本当に思いつめている人はSNSなんて見ていないだろうし、そもそもnoteを読んでいる学生ってどのくらいなのかな。

でも、このタグを見つけてnoteを読んでいる人はラッキーだ。
自分の思いをつぶやくと無闇に反論されたり「自分語りとかさむいわ」と言われるTwitterよりも、だいぶ器が広くて自分語り大歓迎なユーザーが多いnoteにたどり着けたのだから。

リアルの人は誰もいない、でも今抱えているもやもやをスッキリさせたい人は、今の自分の気持ちを正直に書き出してみるといいと思う。
そうすると、意外と言葉に出来ないことがわかったり、考えていることが整理できるから。

でも、いきなりそんなこと出来ないよ、という人が多いと思うから、私が書いてハードルを下げるね。
私が学生時代に経験したことと、いつももやもやしてる話。
そんな重苦しく書くつもりはないから、自分のこと考えるのが疲れたひとは休憩に読んでいって。


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中学2年生の夏から秋にかけてかな、私はいじめに遭ってた。
今まで仲良くしていたクラスメイトからの無視。リーダーは同じ部活のAで、ボス格の女の子。
今まででもそんな感じの性格だなって思っていたし、他の女の子を無視しようって言われたりもしていたから、ああ、自分の番になったのかって思った。

そう思ったけど、いざ自分がターゲットになると怖いんだよね。小さい学校だったから25人くらいのクラスで逃げ場はなかったし、他の子に話し掛けてもリーダーのAに指示されて無視されたり。

しかも最悪だったのは、所属してた女子卓球部で同学年は3人だけ。Aと隣のクラスの子と私。必然的に私はハブられた。3年生はもう引退してたし、頼る人はいない。でもその空気を察したのか、1年生が練習に混ぜてくれたりもした。本当にありがたかった。

そんな状況だったから、放課後は掛け持ちしてた生徒会室にこもって部活に行かなくなったし、休み時間は毎回保健室に行った。親に相談して、担任に言うとおおごとにされて学級会を開いたりしたらAが逆上しそうだから、保健室の先生だけに相談してた。

いじめられてた時って、どうすればいいかわからなくなるんだよね。
だって無視される理由が「Aの気まぐれ」だから、自分で解決出来るわけじゃないし。ただ辛いから毎日泣いてた。包丁を握ってみたり、親にも見つからないようなところに隠れて泣いた。

結局、担任にいじめられていることがばれて、お昼休みに保健室の先生と担任との3者面談をすることに。当然その時間じゃ収まらなくて5時間目も授業に出ないで面談をしてたら、なんとAが面談してた部屋に私を迎えに来るというサプライズ。一緒に教室に戻って仲良しアピールをしたかったんだろうね、今思い出すと必死で笑えてくるなあ。


そういうわけで事態は収束したんだけど、このいじめのおかげで知れたことがある。それは「 見てくれている人がいる」ということ。

部活の時に1年生に混ぜてもらったこともそうだし、実は色んな人から気にかけてもらえてたみたいで。練習風景を見かけた男子卓球部の先輩が、昇降口に1人でいる時に「大丈夫?」って声を掛けてくれたり、クラスの男の子がいじめに加勢してなかった女の子に「あいつ気にかけてやって」って言ってくれてたらしい。

学校ではひとりぼっちだし誰にも頼れないと思っていたけど、そうやって自分を気にかけてくれる存在がいるってすごく心強い。いじめられていた時は気づかなかったし、解決には直接繋がらなかったけど、そうやって見てくれてる人っているらしい。

いじめなんて色々あるからアドバイスとか何もできないし、私が直接助けてあげることなんて出来ない。でも大変なとき、言葉にしなくても気にかけてくれてる人は絶対にいる。これだけは忘れないでほしい。

もしそんな人いないって思うなら、リアルの誰とも繋がってない場所で声をあげてほしい。それがnoteなら、「#8月31日の夜に」のタグでそれぞれの想いを抱えた人たちが、きっと振り向いてくれるから。


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あれからちょうど10年が経った今、中学の同窓会には行ってないし、夏休みの終わりに色んなことを考えている学生と同じようにもやもやしている。

社会人1年目だった去年の今頃は、ちょうど鬱になって毎朝泣いてから出勤してた。本当にいきなり、それまで平気だったのに、8月最終週の月曜日の朝から涙が止まらなくなっちゃって。
そして1年後の今は、転職活動中で自分のやりたいことと現実で悩んで、「ああ、今日も時間を浪費してるな」ってもやもやしてる。
きっとこの8月の終わりって、いつになってもみんなもやもやする時期なんだろうね。


でもさ、もやもやしている最中ってほんとしんどいけど、逆に自分が変わるターニングポイントだと思うんだ。

いじめられた後は、人を選んで仲良くするスキルを身につけたおかげで人間関係で悩むことはあんまりなくなったし、接客の仕事にも活かせてる。

鬱になった後は、自分の限界とか自分自身を知るきっかけになったから、好きなものを全力で楽しめるようになったし、色んなことに挑戦して自分にフィットするものを探そうと思ってる。

そして今も、きっと乗り越えたらまた一段階レベルアップ出来るんだろうなって信じてる。
結局は乗り越えた人にしかそう言えないじゃんって思うけど、みんな平等にそう思える日は来るから。


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「人生は螺旋階段」


前に働いていたカフェのオーナーが、大切な人にもらった言葉だそう。

「人生は同じようなことの繰り返しで、何も変わってないと思うかもしれないけど、確実に少しずつ上がっていってる。」

このお話を聞いてから、いつも思い出して助けられてる。
同じもやもやを毎年抱えてるけど、きっと成長してる。
考えすぎて堂々巡りになって、またふりだしに戻ったけど、きっとそれは違うステージのふりだしのはず。

そう信じて、来年の8月31日も、再来年の8月31日も、一緒に迎えよう。
螺旋階段を1段ずつ、確実に上がっていこうよ。



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