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熱海 というまち

初めて熱海に行ったら、そのまちの虜になってしまったという話。
この興奮が冷めないうちに書いておこうと思います。

1番熱量を持って話せるまちづくりについてなので、案の定長くなってしまったため今回は熱海に行くまでの経緯について。
熱海に行ったことの記録はまた次回で。


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熱海に行くまでの背景


6月末、地元岩手を離れ小田原に引っ越してきた。仕事はまだ未定。

転居前に次の仕事を探そうとしていたけど、10連休の忙しさも相まって倒れてしまい、
「迷惑をかけるくらいなら引っ越してから仕事を探そう。今は目の前のことを大事にしよう。」
と引っ越す2日前までカフェで働いていた。
このまま続けていたいと思うほど大好きな仕事だったから、その選択に全く悔いはない。


ただ、引っ越しが落ち着いてからまた一気に仕事のプレッシャーが襲いかかってきた。

仕事を探すにあたっての条件をノートに改めて書き出してみたり、転職サイトをひたすら検索していたけど、ただただ焦りが押し寄せてきて、家に1人で居ると真っ暗な気持ちになる。

もともと一人は好きだけど、独りでいるのは苦手だったので、もうすっかり息が詰まってしまっていた。

そこで、息抜きに近場で小旅行でもしようと思い立った。

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熱海を知ったきっかけ


以前、丸の内のKITTEの中にあるブックカフェを検索した時に、「熱海をV字回復させた筆者のトークショー」が行われることを知った。

観光地で有名だった熱海は観光人口が大幅に減少したが、市來広一郎さんという方がそれを回復させたそうだ。

その時は「そうなんだ、すごいなあ、機会があれば読んでみよう」という程度で、熱海って遠いなあ、と他人事のように考えていた。


カフェでの最後の仕事は、Iwate coffee Fesというイベントへの出店だったのだが、その時に「リノベでまちづくりをしよう!」という企画のチラシをいただいた。(rerere renovation!

もし岩手にまだ居たら参加したかった…!と思いサイトを見てみたら、なんとそこに熱海の事例が。
読んでみると、遊休不動産活用のワークショップで採択されたゲストハウスの案を実践し、観光だけでなく住民と共存するまちづくりを目指していると。

読み進めるたびに「なんだこれ!楽しそう!」とわくわくがMAXまで達し、小田原に引っ越したら絶対に熱海に行こうと密かに決めていたのだった。


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まちづくりを見つめ直す


以前の記事(そのまちに合った処方箋を)に書いた通り、わたしは高校生の頃からまちづくりに興味があり、いつかまちづくりをする当事者になりたいと思っていた。


実際に図書館でまちづくりに関わる仕事の本も読んだのだが、大抵は建築大卒が前提だったり、文系だと市役所で働くしかないように書かれていた。でも公務員以外でまちづくりに関わりたいと思っていた。

わたしは卒論で商店街活性化について論じたのだが、「補助金に頼ることなく、まちづくり会社などの民間組織が活動を継続および拡大出来るほどの経済活動をしていることが持続可能なまちづくりを実現する」と考えていたからだ。


さらにカフェで働いていた時に、カフェのオーナー同士の繋がりが大きなイベントの開催を実現し、地域内外からの多くの人の動きを作ることが出来ることにとても衝撃を受けた。
普段は常連さんや地元のお客様が集う場である一方、地域外からの集客力も持つカフェには無限の可能性を感じた。

また、前回記事(はたらくということ)で「コミュニティで出来ることを増やすことで結果的に地域活性化になれば」という川島さんの将来像にとても共感した。



これらのことから、自分の考える漠然とした「まちづくり」には「人が集える場があり、その繋がりを掛け合わせることで、新しいことに挑戦出来るきっかけを作ること」が含まれているのではないかと思った。

まだ具体的には明らかに出来ていないのだけど、この気づきから【まちづくり と 場づくり】を勉強したいと思った。


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まさに市來さんが代表を務める株式会社machimoriが運営するguest house MARUYAは、それを実現している場だと思った。

ただのゲストハウスではなく、熱海というまち自体を楽しんでもらう工夫が各所に散りばめてある。


例えば、朝食はご飯とお味噌汁が提供されるが、ゲストハウスの向かいにある干物屋さんで干物を買ってグリルで焼いて食べる、とか

まち歩きや近隣の温泉入浴券がつく宿泊プランが設定されている、とか。

ゲストハウスにはバーも併設されていて、ゲストだけでなく地元の方も集まり、地域内外に関係なく交流が生まれる。


ゲストが熱海の人と繋がるきっかけをつくり(場づくり)、
熱海のまちに出て地元のお店でお金を使ってもらう(まちづくり)。

地元住民にとっては、同業者や新しく事業を始めたい人を繋ぎ(場づくり)、
お互いサポートし合ったり、新しいことにチャレンジする後押しをする。(まちづくり)。


あくまで想像ではあるが、そんなことを実現しているのではないかと考え、
これは実際に泊まってみなくては!とMARUYAの宿泊予約をした。


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かなり長くなったが、以上の経緯があり、熱海、そしてguest house MARUYAに宿泊することに決めた。

書いてみたら熱海に行く前なのにかなりのボリュームになってしまった…
それだけ自分はまちづくりへの想いが強くなっているんだなあ、と客観的にびっくり。

市來さんの著書『熱海の奇跡』を図書館で借りてきたので、もし読了したらその感想も交えつつ、次回は熱海に行った記録を書いていこうと思います〜

では!


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