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処世術 ー炎に背を向けろー

最近、自分の良さを打ち消すような仕事をしていると感じる。自由で、クリエイティブに、思うがままに脳内スパークを迸らせるのが得意なはずなのに、事務的で、正確性を何よりも求められる仕事をしている。時たま、クリエイティブな方向に頭を使うときもあるけれど、以前の伸び伸びさはだいぶ失われている。 社会人というか、少なくとも今の職場では、独創性はそんなに(あるいはまったく)求められていなくて、地道な確認が必要な、堅実な仕事が求められる。まずはそれができないと、どんなに高い独創性を発揮して

    • 心にダメージを負った日は、

      全く謂れのないことで、自分の心が傷つけられた そんなときはどうしたらよいだろう 突然津波のように襲ってきた他人の心 自分の心を守るため、まず第一に思い浮かんだことは、「自分に同情しない」という言葉 ノルウェイの森に出てくる長澤さんの言葉だ ”私って可哀想そう“、と思った瞬間に、私の自尊心は私自身に穢される 自分自身を強く保つこと 他人の攻撃に負けやなんかしない 私はそんなことで折れたりするような存在じゃない 尊厳 私が守らなければならないのは、何を置いても、まず自分 自分

      • センチメンタルの寿命

        歳を重ねると薄れてゆくもの 夢見る力 驚く力 焦がれる力 空想する力 信じる力 詩的な思いへトリップする力 心を震わせる力 私はそれをいつ失ったのか 私はそれをいつ手放したのか 何光年離れたセンチメンタルの星へ 19のあなたと旅立ちたい

        • わたしを忘れないで(或は40才の朝)

          わたしを忘れないで どんな風に笑ったかを わたしを忘れないで どんな風に触れたかを わたしを忘れないで どんな風に恋したかを わたしを忘れないで 私の肌 わたしを忘れないで 私の髪 わたしを忘れないで 私の唇 わたしを忘れないで 私の声 わたしを忘れないで 私の汗 わたしを忘れないで 私の瞳 わたしを忘れないで 私の息 わたしを忘れないで 私の温度 わたしを忘れないで あなたは私の本能 わたしを忘れないで あなたは私の心 わたしを忘れないで 私に愛があったこと

        処世術 ー炎に背を向けろー

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        • あるパカのつぶやき
          10本
        • チャゲアスっていう奇跡
          4本

        記事

          朝の時間(或は時空の創り方)

          土曜の朝の、朝の時間をどう過ごすか。 こぢんまりとした堀端のカフェで、モーニングを食べる。 6席しかない店には、食器を扱うカチャカチャとした音と、控えめなピアノ曲。 丸眼鏡に生成のシャツの男性と、黒いコットンのゆったりとしたワンピースの女性が、静かな視線で客を出迎える。 女性の店員が、チョコレートのような甘い香りのコーヒーに、小振りだけれど分厚いバタートースト、ゆで卵をセットする。 トーストにはお好みで蜂蜜をどうぞ。 皆が背中合わせの店内で、皆が同じ時空を共に味わう。

          朝の時間(或は時空の創り方)

          私の心を占めるもの

          実家に昨年から住み始めて、初めての正月。毎年の通り義実家で年を越した。 そして今、家(実家)への帰路に着いている。 親から親への渡り鳥。 いつまでも、親を喜ばせようという気持ちが染み付いて離れない。 私自身が今、何をしたいのか、帰ったらあれをしようこれをしよう、そんな風に考えられない。 親の顔色を窺って。 子供のいない私は、何はなくとも構わなければならない相手がいないから、親の機嫌ばかり気にしている。 何をしたら否定されないか、何をしたら喜ぶか、常に気にしている。 親に喜ん

          私の心を占めるもの

          毎日寝る

          ヒトは、毎日寝る 動物も毎日、寝る 魚も寝る 昆虫は寝るのか、よく知らない 昨日も寝た 今日も今から眠る また戻ってきた、寝る時間 嫌が応にも、1日が終わる その果てしのない繰り返し 眠りに戻ってゆく 眠りに潜り込む 暖かな羽毛布団にくるまれて とりあえず終わった今日を、終わらせる

          どう仕事を選ぶか。

          世の中の働いている人は、およそ3タイプに分かれる。 ①自分がやりたいことを仕事にしている人。 ②自分が出来ることを仕事にしている人。 ③自分には向かないことを、なんとか頑張って仕事にしている人。 もちろん①が理想ではあるが、案外、②を選ぶ人が多いように思う。そもそも、自分が本当にやりたいことを見つけられる人がどれぐらいいるのか。もしやりたいことがはっきりしていたとしても、それを仕事にできる=人から対価を貰えるレベルに達することは全く容易いことではない。はたまた、やりた

          どう仕事を選ぶか。

          40からの再出発

          これからの物事を考えることを考察と呼んでもよいのかは分からないが、私が40歳を迎えるこの4月から始まる、実家での新しい生活のことについて、自分の在り方、というか自分の心の在り様を想像してみたいと思う。 これは明らかに人生の転機である。 住むところが変わり、仕事も変わり、家族も変わる。 住む地域も変わるし、コミュニティも変わる。歴史も常識も変わる。 そして怖いことに、それらは半永久的に続くと見て、差し支えない状況だ。 これまでは、未来に対して、変わっていくもの、不確かなも

          40からの再出発

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.3 RED HILLの神アレンジについて

          こんばんは、もがみんです。これを書いている今日は3/31。別れ続きの一日でした。。 さて、それでも今日も書きます。 今日ご紹介するのは、曲というか、アレンジについて。編曲ですね。 ただ、私は、このアレンジャーは誰でとか全然詳しくはないので、「感じること」を伝えていきたいと思います。 アレンジのすごさを伝えるために今回紹介する曲は「RED HILL」。 1993年10月10日に発売されたCHAGE&ASKAの16作目の同名のオリジナル・アルバムなどに収録された曲です。

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.3 RED HILLの神アレンジについて

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.2 ASKAっていう声の天才

          こんばんは。もがみんです。 今日は第3回目。3回目にして早いですが、今日は曲紹介ではなくて、ちょっと違う角度でチャゲアスをプレゼンします。 チャゲアスの最も大きな魅力の一つは、間違いなく、二人の歌声です。二人とも、とんでもなく、声がよくて、歌が上手い。 歌が上手い歌手と言えば、一定年齢以上であれば、ASKAか玉置浩二か、と真っ先に名前が挙がるほど、ASKAは卓越した歌唱能力の持ち主です。そして、ASKAだけでなく、チャゲも、本当にきれいな声と、抜群の技術を持ちます。今日

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.2 ASKAっていう声の天才

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.1 higher ground

          今日は第二回目。ここでは、私が大好きなチャゲアスの曲を紹介して、その魅力を(わかってくれる人と)分かち合うべく、書いていきます。 その場の情動ですぐに動いてしまう方なので、今日はいきなり私が今一番好きな曲を紹介します。それが、これ。 ”higher ground” です。 アルバム「NO DOUBT」に収録されています。このアルバムは、ちょうどデビュー20周年の1999年8月25日にリリースされました。 ロックのテンポで、どこか退廃的で、地下室的、マフィア的な雰囲気

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.1 higher ground

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.0 はじまりの”YAH YAH YAH”

          ギリギリ30代の私だが、ここ数年めっきり嵌っているのがチャゲアスことCHAGE and ASKA(チャゲ&飛鳥⇒CHAGE&ASUKA⇒CHAGE&ASKA⇒なう)だ。 ご存知の方もいるかもしれないが、2年前の2019年8月25日(12時07分)、ちょうどチャゲアスデビュー40周年という記念すべき日に、ASKAが一方的に脱退を宣言した。 ASKAのブログ(Fellows)のコメントを見る限り、これはもう決定的で不可逆的な事実だ。だからもう、チャゲアスという奇跡のユニットの

          【チャゲアスっていう奇跡】Ep.0 はじまりの”YAH YAH YAH”

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||をみて思うこと

          遅ればせながら、公開3週後にシン・エヴァ完結編を映画館で観ることができた。TV時代から、永年の(そんなに深くはないけど)エヴァ・ファンとして、公開直後に観られなかったことは、もちろん日々の暮らしの中でのスケジュール的な問題はあったけれど、どこかで、「観たら終わる、終わってしまう」という焦りのようなものと、敢えて、見ることに強く意識を向けないことで、この、永年の自分の中でのエヴァ問題に決着を付けたくない、そんな無意識も働いていたかもしれない。 観終わって、率直に思ったこと。

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||をみて思うこと