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【チャゲアスっていう奇跡】Ep.2 ASKAっていう声の天才

こんばんは。もがみんです。

今日は第3回目。3回目にして早いですが、今日は曲紹介ではなくて、ちょっと違う角度でチャゲアスをプレゼンします。

チャゲアスの最も大きな魅力の一つは、間違いなく、二人の歌声です。二人とも、とんでもなく、声がよくて、歌が上手い。

歌が上手い歌手と言えば、一定年齢以上であれば、ASKAか玉置浩二か、と真っ先に名前が挙がるほど、ASKAは卓越した歌唱能力の持ち主です。そして、ASKAだけでなく、チャゲも、本当にきれいな声と、抜群の技術を持ちます。今日は彼らの歌声について、書いていこうと思います。

まず、ASKAの声のやばさがよくわかる動画から。

1991年3月6日発売の、ASKAのソロ3作目のシングル「はじまりはいつも雨」。発売から30年(!)経った今でも、いろんなアーティストにカバーされる、名曲中の名曲です。

この動画は、Bank Band LIVEで、桜井さんとASKAが共演したもの。

冒頭、桜井さんが彼独特の切ない声で、この名曲を歌い始めると、観客は「あ、なんか聞いたことあるこの曲!」とキャ~となります。もしかしたら、若い観客の中には知らない人もいたかもしれません。けれど、情感たっぷりにしっとりに歌う桜井さんの歌声に、観客一同聞き惚れていることが容易に想像できます。

そして2フレーズ目、ASKA登場。

(観客)!?!?!?!?

(観客)何この透明感のあって奥行きのハンパない歌声は!!

(観客)「キャ~~~~~~!!!」「ワ~~~~~~~!!」

(桜井さん)「・・・・(っぱスゲェなぁ)二ヤリ。」


伝わります?

あの小室哲哉をして、ASKAは国宝級の倍音の持ち主、と言わしめるほど、その歌声自体が、人類の至宝そのものなのです。

この小さな映像で見てさえ、ASKAの歌声のすごさがわかるのですから、実際に生でASKAの歌声を聞いた観客は、ほんと、身震いするくらいの感動を覚えただろうと思います。

ただ、この映像は2011年かな?だと思うんですけど、ASKA、全然本調子じゃないんです。ファンならすぐわかると思います。むしろ全然声が出てない。2番のはじめの、高音と言えない箇所でも苦しそうだし、あの、体全体から絞り上げるような歌い方じゃ全然ないんですよね。

桜井さんとの共演だし、観客も色んなバンドのファンが入り混じっているアウェーみたいな舞台だから、ちょっと遠慮?してるのかもしれません。

けれど、この、透明感のありすぎる「声質」とか、滑らかで、マイクから遠くても力強く響く「声量」とか、その素晴らしさは十分に伝わると思います。

では、全盛期で、私がいちばんすごい、と思ったパフォーマンスがこれ。

(残念ながら動画がない!前はあったけど、近年公式が出てきて削除されてる!)

「CONCERT MOVIE GUYS」のDVDに収録されている、「WALK」です。

(この作品はBlu-rayがマスト!)

まずこの「CONCERT MOVIE GUYS」が、おそらくチャゲアスのライブ作品の中で、あらゆる意味でダントツ1位の作品だと思います。

MOVIEと名前につくとおり、一つの映画作品のような構成になっています。おそらく日本各地で行ったコンサートの中で、それぞれ曲ごとのベストテイクを集めて作品にしたんじゃないかと思います。

ASKAの声はどこまでも艶やかで、チャゲの声も透明感が半端ありません。曲構成も素晴らしくて、ライティング・映像構成は文句のつけようもない。チャゲアス史上のみならず、日本のライブ映像史においても、これまでもこれからも、屈指の作品であり続けるのではないかと思います。

そして、なんといっても、、、二人が、、、めちゃくちゃ仲がいい!ふざけあって、いじりあって、見ているだけで、本当に幸せになります。

(この時代を知ると、今の二人の関係性が寂しくて悔しくて、切ないです。。)

話が逸れましたが、私が、この「WALK」の中で、最も震えたのが、歌い出しのねっとりとした色気に溢れた歌声もさることながら、3:18あたりの、ASKAの「Huu~~~~~!」の音階を歌い上げるところ!

細かい音階を的確に、高音まできれいにつなげて、最後の細かいビブラート!

尋常じゃない上手さじゃないですか!?

体全体に楽器のように声を響かせて、そしてASKAの魂自体が歌声になっているような、全身全霊をかけた、情熱的なパフォーマンス。

・・・・感動です。

(ズキューン。…抱かれたい。。)


とは言え、天才ASKAと謂えども、この奇跡の声を、最初から出せていたわけではないようです。

デビュー間もない頃の歌を一つ聞いてください。

(若い!かわいい!(笑))

あれ?飛鳥?なんか声違くない!!??

フォークデュオ、チャゲ&飛鳥のデビュー曲「ひとり咲き」(1979年)ですが、歌い始めて、飛鳥の声が、普段認識している飛鳥の声と、全然違うことに気が付きます。なんというか、もちろんうまいんだけど、ソフトで、少しこもっていて、息が多めで、太くて、まっすぐで(ねっとりしてなくて)、まあ普通に上手い、そんな程度に聞こえます。ただその分、チャゲの声とそっくりで、ユニゾンが本当に綺麗です。まさに息ぴったり!チャゲも今より太くて低めの声の気がします。

この、最初はある意味普通だった声を、ASKAは、経験を重ねて、自分の歌唱スタイルを進化させていくなかで、唯一無二の歌声に成長させていったんだと分かると、彼の奇跡の声は努力の賜物でもあったんだと、感動すら覚えます。

今日はASKAのことばっかり書いてしまいましたが、チャゲの巧さについは、また今度。


歌になりたい。。