大月 ミナモ

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大月 ミナモ

97 / osaka / film / digital *** 撮ったり書いたり笑ったり泣いたり

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あの時のわたしへ

思い返すと、不幸だったなと笑ってしまう。 今、笑ってしまえるくらいには幸せになったんだと気が付いた。 当時のわたしは、何も持っていなかった。 財力も、知識も、地位も名誉も、これといった才能もちっぽけな勇気すらなくて。 ただ、小さな「家族」という箱に閉じ込められていた。 世界には父と、母と、弟が二人。 父が絶対ということと、たとえ皆が泣いていたとしても、わたしは皆の事が大好きで、わたしだけでもうまいことやらないとと思っていたし、わたしはとにかく言うことを聞くということ以外に

    • 私の周りの素敵な友達

      ネットワークビジネスの勧誘を受けた。 勧誘をしてくれた人は、私のお客さんだったので断るに断れなかった。 その中でその人が、「やっぱり、自分の周りは自分と同じ、もしくはそれ以下の人があつまる。だから僕のすごいと思う人にあってみて」と言っていて その時はヘラヘラと同調していたけれどよくよく考えると違和感を感じた。 私の周りの人は、明らかに自分以上の素敵な人たち。 私のことを、私以上に喜んでくれる 逆に、悲しいことは私以上に悲しんでくれる 私よりすごい作品を創造するし 私のイベ

      • 孤独と向き合う夜も、誰かのいつかの朝になる

        孤独を抱えて生きてしまうな 目を背けることもできるそれと 常に一緒にいなきゃいけない気がする 大概の人は考えていないようなこと 考えすぎて、自分の中でぐるぐるまわって 答えなんかみつからなくて 未消化のまま来る明日 毎日が二日酔い気分 それでも、孤独を抱えて生きてる人にしか 誰かとその人の孤独をまるっと抱きしめることはできない 誰かの夜を明けることもできない そういう人に私はなりたい なんてどこかで聞いたことある台詞を吐いてみる

        • 誰かと私を比べて落ち込んじゃう日々

          今日は、6時に目が覚めた。 猫さんがコードで遊んでいる音で目が覚めた。 二度寝してもいい時間、今日はおやすみだしなあと思いながら、 目を瞑っても全然眠れない。 最近睡眠の質がよろしくない。 目が覚めてしまって、質のわるい睡眠をするのはなんだか癪で、起きてみた。 文句を言いながらためていた家事をして、 昨日サボったお風呂に入って、身支度をして、 今、私はお休みなのにスタバにいる。 何をするでもないのにスタバにいる。到着時刻は9時。 昨日の私と比べたら、とんだ優秀っぷり!

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          飲み込んできた言葉たち

          嬉しいとか、楽しいとか、可愛いとか、美しいを 面と向かって言葉にすることに自信がある。 でも、苦しい、辛い、ムカつく、みたいなモヤモヤは何かと飲み込んでしまう。 今まで付き合った人と喧嘩をしたことはないけど、怒られたことはある。 それは、私が言い返して喧嘩するという選択肢をとっていなかっただけ。 夫婦2人でいる時に「2人は喧嘩とかするの?」って聞かれると「う〜ん喧嘩にはならないね」と2人で答える。 「実際は私ばっかり怒ってる」って笑って言うと、旦那さんも皆んなも笑ってる

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          【ちょっと思い出しただけ】を見ながらちょっと思い出しただけの夜

          はじめてレイトショーを見に行った。 ずっと見たかった映画「ちょっと思い出しただけ」 一緒に住んでる好きな人の隣でみる「ちょっと思い出しただけ」 好きな人は何をちょっと思い出すのかなと少し気になってみたりした 映画の演出がオシャレすぎて、私のカチカチの脳味噌では理解できてなかったのだけれど ちょっとずつ、ちょっと思い出す要素が増えていくことでようやく話の流れが理解できた 映画の中の男女を、今隣にいる好きな人ではなく、過去好きだった人と置き換えてしまうのは 私もきっとちょっ

          【ちょっと思い出しただけ】を見ながらちょっと思い出しただけの夜

          Look Back

          好きな事が嫌いになる瞬間。 生きてる中で割とある。 絵を描くこと。小学校の先生に「この色は変だよ」と言われてから図工の時間は憂鬱だった。 バスケットボール。最初は楽しかったけど、いつも練習のかけっこがビリで怒られた。 ふとした誰かの一言や、行いで、 好きが嫌いに一変する。 書く事。読書感想文が一瞬でかけて、国語の成績が抜群に良くて、文学部にまで行ったのに、今となっては書いては消してを繰り返す。 下書きがゴミ箱みたいになってきた。 いろんな人が、素敵な文章を書いていて

          スローライフで生きよう

          今思えば、今日までずっと走り続けている。 子供の頃からそうだった。 きっかけは些細で、良い成績の方がお父さんの機嫌がいい。 機嫌がいいとおねだりをしやすいからだったけど、いつしか私がすごいと認めて欲しいに変わっていた。 愛される術は、何か一番の成績を残すしかないのだと思っていた。 一生懸命走っても走っても、 絶対に1番は取れなかった。 むしろ、みんなで一緒によーいどんをしたら、一番下から数えた方が早い順位のものが多かった。 20年かけてようやく人並みになったと思っ

          スローライフで生きよう

          明日

          明日が来なくなる感覚とは、どのようなものか。 考えると恐ろしくなるのに、寝る前にそんなことばかり考えている。 残された好きな人は、私以外の誰かと幸せに過ごせるだろうかとか 友人は元気にケラケラと笑っているのだろうかとか 家族は相変わらず、くだらない言い合いをしているのだろうかとか 私はずっと、存在するのだろうか いつ幕を閉じるかわからない。そう思うともっともっと走らなきゃと泣きたくなる。 そのくらい、今生きている。今まで以上に生きている。 幸せなことに五体満足

          ハルウレイ

          季節を流す、桜雨 今宵、またどこかで最期のひとひらが舞う 生への未練が、 愛への執着か きっとそんなくだらないことではなく ただただ、 見返りなどない陽だまりであって欲しい ただただ、 不安を流す雨音であって欲しい もう二度と春は来ず、 貴方にも私にも逢うことはない いつの日か再来した暁には、 春愁の、 貴方の頬に舞うひとひらであればいい そんな来世でまた。

          新卒一年半で転職した話

          こんばんは。月曜日の夜、いかがお過ごしですか。 なんとなく話せないでいた、転職した話、 働き始めて落ち着いたので、していこうかなと思います。 4月から新生活。新しい環境にワクワクする人もいれば、環境の変化についていけない苦しい人もいると思います。 とくに、新社会人の方は、いままでとのギャップに苦しい思いをしてる人、たくさんいると思います。 今日お話しすることは、お父さんやお母さんに内緒です。上司にはもちろん内緒にしましょう。 嫌なら早めに辞めてしまえ!!!! ふぅ

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          海老を尻尾まで食べる人

          私はいつも海老の尻尾を残す。実習先の会社での、今日の日替わり弁当は天丼だった。うまい。 それは至極当然だと思っていた。昔から食べないものだったから。 尻尾の中が特別美味しいのも知っていた。 ただいつも、尻尾の中をほじくる行為の面倒くささが勝つ。だから尻尾の中は美味しく感じるのかもしれない。 私の好きな人は、海老の尻尾まで食べる。 なぜだかはわからないけど、食べている。初めて見たその時はただ、「食べる派か〜」くらいに思っていた。 ここまで話しといてあれだが、私は海老の尻

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          ちっぽけ幸福連鎖論

          本当に感情の波が激しい、ちっぽけ代表の私です。 新年早々騒がしい脳内でした。今年も賑やかです。 みんな大人のフリが上手だから、 きっと悲しくても、苦しくても、悔しくても、 決して怒らずいつも静かに笑っているんでしょう。(アメニモマケズより) 私も不器用ながらその一員です。 特に最近は、好きなことが近い人に囲まれて、楽しく過ごしている分、 自分にできなかったり、評価されていないことに気づくと静かに悔しがっています。 そうして本日も朝から電車通学の中、いい作品を見て、い

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          このお家にきて一年が経ちました

          今日も家に帰ると、開けっ放しの引き戸の向こうには、綺麗な夕焼けが広がってて。 私は、毎度この景色を見て、一人でニマニマしてベランダを開けに行って、 見るか見ないかわからないけど携帯のカメラを鳴らすのです。 時間や季節によって色が変わるお家、とても素敵だと思いません????? はぁお家大好き、、(ため息) 想いが重いのですが、これは人に対しても物に対しても食に対してもなので、 お家に対しても仕方ありません。 独り暮らしをはじめて、このお家に出会って、一年が経ちました。

          このお家にきて一年が経ちました

          贈り物と記憶

          あれは何年前だろうか。 ずいぶん大人のフリが上手くなったなあと我ながら感心するくらいには歳を重ねた。 ちょうど同じくらいの時期に贈り物をした。 忘れたくない思いが強い分、 忘れられたくないという思いも強い。 建前では、喜んで欲しいという想いも その喜びさえ忘れないで欲しいというワガママだったりする。 そんな思いで贈った、革の小物を今でも使っているよと教えてくれた。 嬉しいと思った。 もうどこで何をしているかよくは知らないし、 どんな話をしてきて、どんな顔を

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          イチョウ色のスニーカー

          僕らは、何かの歯車が噛み合わず出会ったのだろう。 言い換えると、人生のイレギュラーといえようか。ボタンの掛け違いが組み合わさって、僕らは出会ったんだと思う。 そう思いながら、京の都を自転車で駆け抜ける。 青、茶、赤、黄で彩られる景色。 枯葉が舞い、冬が迎えに来たようだった。 この街は秋が似合う。 和洋折衷だが、我こそがと和が前に出ているのは、母国の意地のようで悪くない。 小さな自転車にのる友人は小柄だがしっかりしていた。 この歳になって、自転車に乗って旅に出る友

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