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帰巣

ずっと眠れずに、凍てつく部屋で、大それた理由を博愛しながら、銀河に詰まった因果律や、律動する思念や、まことしやかな理由を即座に破壊して、あらゆる情念をゆりかごに乗せて、散漫なジレンマを崩壊させるための呪詛が嬲る世界や、気圧配置の裏側で、毒された真実を崇める家畜たちや、伝染病により、黒く朽ちていく指先を眺めながら、生きるとは何か?と、他人行儀に語る自らの周りを巡る飛行機の騒音や、疑念を孕み続けるラストシーンの囀りや、些細な出来事に固執するだけの、弱者たちのまどろみや、耽溺を繰り返す利己的な自己が、肯定し続ける面影の最中、最たるものを喪失し、信念などを謳う正しさの合間に派生する動機なんかを、握りつぶす権力や、迎合されるだけの、物語の中で漂う靄や、模倣するだけの、つたない精神性が創り上げた偶像や、創造性もなく、世間体ばかりを気にする奴らの繰り返しの中で、芽生えた悪意のようなものが攻め入り、今に制限なんかを生み出し、くたばるだけの世界の外観に生まれる性悪説なんかを蹴散らし、悪とは、ただ、君を利用し、理性なんかもなく、ただ、管理されるだけの日常に生まれた正義が、自らのために悪を捏造し、悪をでっちあげ、悪を作り上げ、自らの徳のためだけに、生まれ続ける悪を謳うものたちの、正しさなどに、引き摺られるわけにはいかず、猥雑で、惰性な導きが木霊する真理の森で、佇む私は、篤信などは、持ち合わせておらず、さまざまに変化するものに生まれた懸隔などに、嵌め込まれた憎しみに阻害されても尚、誰かの憎しみなどに騙されたり、利用されるわけにはいかない。

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