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平静

よそよそしい現実を横切り、擬態化する虫たちの消息を追い続ける老人の研究者たちの、寛容な粛清の跡、生命という傀儡たちのアイロニーを捕食する創造主たちの実存主義の本を食い破る紙魚、時代性を流す蓄音機や、仮想的なカオスを補完する流動性に制約を打ち出し、打算的な象徴を崇める民族たちの生薬を飲み、うろ覚えな世界の結末を裁く裁判官たちのゲノムを破壊するほどの、レーザーが降り注ぐゲームのような世界、ニヒリズムを吸い込むゾウの群れや、夢想するほどの、面白みが無くなった空白ばかりの今朝の幼稚さを、テーマパークに改築していくインモラルなネズミたち、労働の出汁により、回転しているレストラン、居眠りを繰り返すリスの作業員や、迫害を受けてばかりいる日常の端末、執拗な狂気に苛まれていくだけの、堕落した主体性から、荘厳な互換性により、憎しみを解放した原因を解読した本を読み漁り、理性にすら、静止されることはなく、言葉狩りを受けずに、信用するだけの無知さからは解き放たれ、大義名分を掲げては、画期的なものもなく、ただただ、勝手気ままに振り回されていくだけの、君たちの依存心を利用し、利己的に意識を奪っては、共通する憎しみを植え付けられ、共通する敵に向けられた、短絡的な憎しみの虜になってしまった君たちの道具になんて、なりたくもないし、無くしたものを、いつまでも、追い続けるだけに明け暮れることが、あたかも、正解のように促すだけの、保身のために、保つ関係性のクソさ加減には、嫌気がさすから、自分のやりたいことですら、誰かや、何かに、知らぬ間に、指図されてしまっているだけのものからは、逸脱し続け、拙い達成感に騙されずに、自らが促すものを、信用できる世界を、自らの手で作り出す。

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