見出し画像

波形

この、鈍麻な怒りの波形、屈辱に塗れた午後を通過する、うるさい電車の数々、放棄された夢を貪る餓鬼たちの群れ、派生する面影に擦り寄る過程や、そこかしこで締結して行くものの哀れさに、敷衍して行く面影や、加算されるほどに、増して行く憎しみの数々、隷属するほどに、こき使われる先々で、衝突し合う人々や、複製され、腐敗してしまうだけの毎日、ニセモノの家庭で羽化する毒虫や、無惨なボロと化した身体を眺める通行人、真理なんてものに打ち付けられた身体の杭を抜き、寛容さなんかを謳う感覚により、麻痺して行く精神の秩序を保とうなどと、謳う原理的な物陰から、現れる怪物とは、自分自身だったという結末に入り混じる過程や、加算される過ちが生み出す災難や災厄、約束を突き破る角のようなものが生え、掃き溜めから現れた奇形や、契機などなどを撫でる母の手、毎日を加工するための正義を駆逐し、くたばるだけの毎日の過ちや、生産的な君たちを改造した教師や、狂信者や、自傷主義者たちの戯れ、レジスタンスも、やがて、自らの欲のために、討ち取った権力者たちの過ちを、同じように再現しては、自分たちも、やがて、奪われてしまうだけに至るまでの距離や、過ちを縫い付け、その場から身動きを取られなくする罪に屈する事なく、ことごとくを通過しては、司る思いから加速して、誰にも捕まえられないようにして、支配から逸脱して、悲観するだけに至るような奴らに引き摺られずに、今に入り混じる苦痛が通過し、掻き乱される思いの杜撰さから逃げ出し、統合や合併を謳うような輩を遠ざけ、孤立しても尚、ここで、強靭に立ち続ける間に、アイロニーなんかを蹴散らし、拙い今を超越し続ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?