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思想家の休日

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#精神分析

衝突

誰かの意見があたかも、すべてのものの意見のように思わさ、違和感すら感じずに、ただ従うだけの彼らや彼女たち、卒なく刹那と混じり合う猫たちの昇華、かすむ景色がうるおうまでの苦悩と大義、対比されるために産み落とされた子供達は、道具のように扱われるから、自らを大切にできずに、正しさを押し付けられ、ただ打算的な物に変化することでしか、答えすら見つけられずに、ずっとそのままであることが、妬みや嫉みを生み出す瞬

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荘厳な証拠

浅薄な影を追う。君が浅はかな仮眠を終え、伸びた髪を振り回し、議論的なものの供儀として捧げられる儚さに散りばめられたメタファーの解像度を調べ尽くす間に枯渇する思いを流動させるための水を与え、うとましく絡まり侵食してくる思い出から放たれて、言葉を廃棄し、瞬間的に律動してゆく音から乖離してゆく理解がはびこり、悪意が厳選する日々の憎しみを拡散させた君の心の根元が腐り、覚醒の時を待つより、私に付いて来て、覚

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慟哭

優しく融解する瞬間が花火のようだ、と彼女たちが加算させる瞬間が次々と束ねられ、織り込まれてゆく思いが愉快に散りばめられて、メタファーなんかを加速させ、詩的な思いが散華を繰り出す。散らばる花びらが有償な世界を無償のものに変え、与えられた価値などは、所詮は誰かのために優位に働きを加えるだけの価値にすぎず、そこでの償いなんかを求めるだけの感覚に譲歩するほどに、意思は屈折して、私怨なんかを生み出しては、加

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重たい目

良心という言葉は廃れ、誰もが破壊的な異常者として、正常化を謳うだけの悪魔的に死へとみちびく死神に変わり、醜い自分を正当化するために、平気で人を騙すことが資本主義社会のなかでは稼ぐために嘘は有利に働きを加える。そのような世界の中での正解は、正解などではなく、何かに譲歩するようで、自らに有利になるために騙し合いを続けることだけが正解のように語られているだけであり、そこで騙し合うことを愛し合うことである

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ふたり

どんな状況でも、ふたりを邪魔するものは無かったのに、互いが邪魔になり、つがいであることから放たれ、孤独に散る。互いを傷つけるだけの結果に終えた関連性に連動する悲しみを昇華させるための方法を考え、勘違いしていたものを自らに突きつける。それほど君は必要じゃないか、と納得した夜に蔓延る偶像から放たれて、宇宙をも突き抜け、端も持たずに、ただひたすらに突き抜けてゆく。ふたりの肌と肌が重ねれば、なに不自由なく

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