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「好きなこと」は仕事にしないほうがいいの?

noteでたまたま #ライターの仕事 というハッシュタグ企画を見つけたので、今回はそのことについて自分の意見を綴ってみようと思う。

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別ブログでもキャリア(海外の仕事、英語を使う仕事、フリーランスの仕事)に関する記事を書いてるので、よかったらご覧ください👇


【タイトル:「好きなこと」は仕事にしないほうがいいの?への回答】
私は、「好きなこと」かつ「メインとなる業務が得意(or苦手ではない)」なら仕事にしてもいいと考える。

なぜそう考えたのか?を
これまでの「好きなことを仕事にして失敗した経験」と、「好きなこと(=書くこと)を仕事にして成功した経験」からまとめたい。


ライターの仕事は、超カンタンにいうと「文章を書くこと」である。

そして、「文章を書くこと」は私の大好きなことだ。

超・消極的で友達のほとんどいなかった私が、
好き勝手に思考を垂れ流せたのは日記

小学3年生から日記や小説、自作の詩などを書きはじめ、
大学を卒業するまで書きためたキャンパスノートはたぶん100冊以上あった。


ノート

そんな自分は現在35歳になり、フリーランスライターとしてカナダで生活している。


長年の疑問「好きなことは仕事にしないほうがいいの?」

「好きなことは仕事にしないほうがいいの?」

好きなことは仕事にしないほうがいいのか悩む人

− これは私の長年の疑問であった。

以下のような話を聞いたことがある人は多いだろう。

  • 好きなことは趣味にとどめておくのがいい

  • 好きなことを仕事にすると嫌いになる

  • 好きなことだけでは食べていけない

どれも、最もらしい話である。

しかし
世間でどう言われていようと
自分で試してみて、自分で納得しない限り信じられない私は
色々な「好き」を仕事にしてみることにした。

結論として、他の仕事は上記のとおり(好きなことは趣味にとどめておくべき・仕事にすると嫌いになる・食べていけない)になったけど、

ライターの仕事だけは上記に当てはまらなかったので
今も続いている。


「好き」を仕事にした経験

過去には以下のような「好き」を仕事をした。

  • アパレルショップ店員

  • 英会話講師

アパレルショップ店員の仕事

昔からファッションが好きで、
さまざまな服を買ったりファッション研究をするのが好きだった。

だから服屋で働いてみようと思って働いてみた。


好きなこと「ファッション」を仕事に

しかしこの仕事は、1ヶ月でやめた。
理由は以下のとおり。

  • 先輩の性格がゴミ

  • 売ってる服で勧めたいものがない

  • 人に話しかけてその場で物を売るのめっちゃストレス

人間関係は運みたいなところもあるのでしょうがないとしても、対面で人に物を売るストレスがすごかった。
月並みだけど、営業の人ってすごいと思った。

英会話講師の仕事

あとは英会話講師の仕事。

好きなことである英会話講師の仕事

英語を話したり勉強するのが好きだったから。
自分が英語を勉強して、性格が前向きで明るくなったから、同じような人を増やせたらいいんでね?と思って。

それでTOEIC400点から短期留学+独学で猛勉強
こども向けの英会話講師になった。

しかしこの仕事は、2年弱でやめた。
理由は以下のとおり。

  • 労働環境が悪い(サビ残が当たり前)

  • 自分が「子供に教えること」に向いていないと気づいた

ここら辺は以下の記事に詳しく書いてるので、気になった人はチェックしてほしい👇


好きなことを仕事にして失敗した理由

アパレル店員、英会話講師...…
これら「好きなこと」を仕事にして失敗した理由は、どこにあったのだろう?

失敗

顧客視点で職を選んだ

失敗の理由の一つは、仕事選びが顧客視点であったこと。
どの職業も、顧客・消費者として「いいな」と思ったサービスであって
労働者として働くことへのイメージができていなかった。

もちろん、事前に働くことを完全にイメージすることは難しいので、
働いてからのギャップはある程度あって当然だけど
それでも働いたあとに起こるであろう
困難や苦労をあまりにも想像できていなかった。

どれも「接客業」で向いてなかった

すべての仕事は一般消費者(お客さん)との接点がある接客業だったのも、失敗した理由だ。

なぜなら私は、他人と関わるとひどく疲れるから。

とはいえ大人なので、最低限の会話はできる。

でも接客業では不特定多数の人間と、
選択肢なし・待ったなしで関わり続けなくてはいけない。

臨機応変な対応も求められる。

それがすごく苦手だったと気づいた。
いくら好きで興味がある仕事でも、ストレスが勝ってしまう。

「好き」は意識できていたけれど、
自分の仕事における「苦手」が何なのか
よくわかっていなかった状態ともいえる。

なぜライターの仕事は続けられているのか?

失敗談をふまえ、なぜライターの仕事は続けられているのかを考えてみたい。

ライターの仕事

好きだけではなく「得意」だから

一つは、単純に趣味レベルで「好き」ということだけではなく
「得意」だからだ。

【補足】
「得意なこと」と聞くと、周りと比べ圧倒的に優れていないとダメと思うかもしれないが、そうではない。
少なくとも、周りから客観的に「面白い」と言ってもらえる文章を書けているので、
私は書くことを「得意なこと」と呼ぶことにした。

実際に、趣味でも仕事でも、「書くこと」は何時間していても平気だし
ストレスは少ないので、苦手なことではない。

この業務の大部分を占める作業が「得意」または「苦手ではないこと」は、自分にあう仕事選びにおいて、とても大切だと思う。

そこまで人と話さなくていいから

ライターの仕事を続けられているのは、そこまで人と話さなくていいからというのもある。

先に述べたように、私は不特定多数の人と話すのが苦手。
大勢の知らない人が集まるパーティーも目的・理由がなければ行きたくない。

一方でライターの仕事は、クライアントとの関わりはあるものの、最低限
打ち合わせの大半もチャットで完結する。

ライターのキャリアの中で、実際に対面したことがあるクライアントは、ほぼいない。

そのため現在も、家からほぼ出ずに2年以上働いている。

「誰とも会わないなんて苦痛」という人もいると思うが、私にとっては理想of理想の環境だ。

これまでの経験が生きている&必要とされているから

ライターの仕事を続けられている理由、それはこれまでの経験が生きている&必要とされているからでもある。

当たり前だけれど、書くことが好きなだけでは「稼ぐ」ことはできない。

文章を書いてクライアントのビジネスに貢献し、対価としてお金をもらわないといけない。

私には幸運にも、30代までにしてきた複数の職務経験がある。
この中には、クライアントの求めるコンテンツを作るうえで、必要となる知識も含まれていた。

また、単純に事務職としての経験が長く
公的な文書を作成することがメイン業務だったので
そういった意味でも
さまざまな人にとって読みやすい文章が書けるようになっていたのであろう。

仕事で他者・社会に何を還元したいかがハッキリしているから

仕事を続けるうえでは「こうしたい」というモチベーションがないと挫折しやすい。

私には、ライターの仕事をするうえで、このモチベーションがある。

ライティング(自分が発信する情報)をとおして、
サポートしたいターゲット層がハッキリしている。

そしてそのサポート(=文章)が、結果的に社会貢献・次世代の若者育成などにもつながると信じている。

そのため、多少落ち込むことがあっても、彼ら(文章を読んでくれる読者)をイメージしながらモチベーションを維持し、
仕事を続けられているのだと思う。

ライターの仕事の魅力・面白さ

最後に。

ライターに限ったことではないけれど、
リモートワーカー(ノマドワーカー)として
ライターの仕事の魅力や面白さをまとめていきたい。

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知らない誰かの役に立てる

この仕事の面白いなと思うところの一つは、知らない誰かの役に立てることだ。
接客業なら、購入者・利用者の顔が見える。
フィードバックも、その場でもらえる。

しかし私が提供しているのは文章で、読み手はインターネット上にいて基本的には誰かわからない。

ターゲットは仮に設定して、需要がありそうな情報をアップロードしてはいるが、どれくらいの人数の、どのような人が実際に見てくれているかはわからない。

それが怖くもあるが、面白くもある。

すごく嬉しいのは、ときに感謝されたり、いつの間にか誰かの背中を押せていたりすること。

たとえば私はブログで、留学や海外移住情報をまとめている。

そうすると時々だが、読者から「あなたの情報のお陰で留学できた...」的な連絡をいただけることがあるのだ。

これってすごいことだと思う!

世界のどこにいても会ったこともない人と気軽にコラボできる

ライターの仕事の魅力の二つ目は、世界のどこにいても会ったこともない人と気軽にコラボできること。

私はカナダでノマド的な生活をしている。

これまでのクライアントには、カナダ・トロント在住の人(※国内だが私が住むバンクーバーからは時差があるくらい遠い)、オーストラリア在住の人、日本各地(訪れたことがないエリア)の人々などがいる。

やっていることもさまざまで、
デジタルマーケター、プロのブロガー、YouTuber、お酒マニアまで幅広い。

普通に日本で会社員をしていたら絶対にコラボできていない人々とコラボしているのだ。

これってとても刺激的な生活で、ライターとして生きる醍醐味の一つだと思う。

彼らの仕事の話を聞くのもとても楽しいし。

気になるテーマ・ジャンルの文章に気軽にチャレンジできる

ライターの仕事の魅力はまだまだあって、気になるテーマ・ジャンルの文章に気軽にチャレンジできるところ。

たとえば以前は、「日本の文化に対する海外の人の反応を調査する記事」を書いていた。

それ以外にも自分の大好きなゲームについて、熱く語る記事を書かせてもらったこともある。

最近だと、フェムテック分野の記事にも挑戦した。

文章を書く媒体も、ブログ、旅行メディア、Instagram、YouTube、たくさんある。

繰り返しになるが、
一つの企業に属している会社員であれば、
これほど多様なテーマの文章を書いたり、媒体に寄稿することは難しいだろう。

他人の心理状態を分析するのが楽しい

ライター、特にSEOに関わるライティングをする場合、他人の心理状態を分析するのも楽しい。

SEOとは、カンタンにいうとGoogle検索で狙った記事を
狙ったキーワードで上位表示させる手法のこと。

上位表示させるためには
特定のキーワードで検索した人が
どのようなことで悩んでいて、
何の情報を求めているのか
を細かく予想しながら文章を作る。

昔から、他人の考えていることをあれこれ想像するのが好きだったので
この作業がとてつもなく楽しい。

予想が当たって実際にGoogleで上位表示されたり
記事が売れたり、ポジティブな感想をもらえたりすると
ゲームをクリアした気分になる。

新しいことを学びながらお金がもらえる

それから、新しいことを学べるのも楽しい。

たとえば、翻訳とライティングをかけあわせた案件を担当していたときは
海外のお酒情報の記事を読みこむ必要があった。

お酒が好きなので、そこから新たな知識を得つつ、
仕事なのでお金ももらえることが嬉しかった。

ライティングはリサーチしたうえで執筆する案件がほとんどなので
ライティングを進めることで、徐々に自分の知識が増えていくのはすごくお得だと思う。

過去の経験がほぼすべてお金に変わる

ライターの仕事で1番魅力だな・面白いなと思うのは、過去の経験がほぼすべてお金に変わることだ。

ブロガーでもそうなんだけど、
特にブログ記事であれば
「誰かの何かの悩みを解決するための記事」を書いて
読者から直接(例:有料note)、または広告会社・クライアントなどから間接的に報酬をもらうのが基本。

そして自分が過去に悩んだり、挑戦したことは
今現在も誰かが悩んでいて、挑戦している途中であることが多い。

たとえば
失恋の経験、大学受験、転職の経験、留学準備、子育て...…
これらは何でも誰かの悩みを解決する記事になり得る。

言い換えれば、自分の過去の経験は
悩んでいる誰かにとってはすごく有益で、場合によってはお金を払ってでも読む価値があるということ。

これは驚くべきことだ。

他の仕事にはない、ライター(もしくはブロガー)ならではの面白さだと思う。

まとめ

今回は、 #ライターの仕事 というお題を利用し「好きなこと」は仕事にしないほうがいいのか?
をまとめてみた。

再度結論を述べると、
私は「好きなこと」かつ「メインとなる業務が得意(or苦手ではない)」なら仕事にしてもいいという考えだ。

もしも私のように書くことが好きな人は、
ぜひnoteなど無料で始められるブログから、発信を始めてみてほしい。

あなたの何気ない一言で、救われる読者は必ずいるから。


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