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誰にも理解されなくてもいいのだ。

幼い頃から変わっている子だと言われ続けてきた。同年代の子どもたちが興味を持つようなアーティスト・ゲーム・マンガに興味を持たなかった。だから当時流行っていたアイドルグループやバンドはほとんど知らない。

僕が小学生だった頃はスピードやモーニング娘といったアイドルグループが世間を席巻していたそうだ。しかしどちらも全く分からない。

そんな僕は小学生の頃にはプロレスにはまっていた。毎週深夜1時頃に放送される試合を観戦しては、テレビの前で大声を出して応援していた。なかでも特に、天山と小島のテンコジタッグが大好きだった。

中学・高校では総合格闘技の観戦に傾倒していた。日本の団体であるPRIDEやDreamに限らず、今や世界一大きな格闘技団体へと成長したUFCを見漁っていた。

なかでも元UFCウェルター級王者のジョルジュ・サンピエール、通称GSPを敬愛していた。まるで俳優のような甘いルックスとバランスのよい筋肉質な体型、そして何よりもとてつもなく強いのが最高だった。

こんなん男として惚れない訳ないやん。僕にとっての男のなかの男をまさに具現化した姿だった。

とまあ格闘技中心に書いてしまった訳だが、音楽・映画・マンガなども例に漏れず人とズレているようだ。だから、同じような趣味嗜好をもつ限られた人としか話が盛り上がらないのだ。

カラオケなんて地獄。皆が知っているような曲を1曲も知らないもんだから、先導して歌って盛り上げるなんてことは到底不可能なのだ。音楽の嗜好が似通っている極少数の気を許せる友人とのみカラオケに行っていたな。

てな感じで周囲にあまり理解されてきていない僕だけれど、生きてきたなかでそれを気にしたことは微塵もない。生まれてこのかた『人は人、自分は自分』という価値観で生きてきた。

誰にもあまり理解されなくてもいいかなって、いつも生きている。


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