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友情は時に、お薬よりも効果がある。

一昨日、とってもとってもうれしい事がありました!
音信不通になってしまっていた大切な人から、お手紙が届いたのです!!

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わたしが患う様々な病気が悪化したり、また新たな病気が増えたりする度、
その人とは何度も音信不通になってしまい……大変申し訳なく思います…。

とってもとってもうれしくって、お手紙が届いて以来、精神的には、
良い気分が3日間も続いております。

3日間も!
様々な病気を患うわたしからすれば、気分が良いのは珍しい事です。
それもこれも、『幼馴染み』とも呼べる人と、再会出来たからです。

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わたしがまだ、イジメを受けながらでも、学校に行けていた頃のお話です。
わたしの心の拠り所は、ゲームの他には、インターネットのみでした。

オンラインの世界は、わたしの身近では絶対に見つからない/居ないような
素晴らしい人達で溢れ返っているのです。 インターネットに夢中でした。

そんなある日、画力が高く、可愛い絵を描く人のサイトに辿り着きました。
それが、Aちゃんとの出逢いでした。

Aちゃんとは共通の趣味がいっぱいあり、すぐに仲良くなれました。
Aちゃんの方がいくらか年上な分、わたしよりも画力が高く、物知りで、
わたしはすぐに彼女に憧れました。

オンライン上では、メールもたくさん送り合いましたが、
オフラインでは、絵がいっぱい描かれたお手紙を交換し合ったりなど、
とにかく文通しまくっていたのです。 とても懐かしい思い出です。

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でもある日、楽しかった日々に終わりが来てしまいます。
学校で何年間も、毎日イジメを受けまくっていたわたしは、壊れ始めます。
知らずに、『鬱病』どころか、『大鬱病』になってしまっていたのです。

当時は精神疾患に関する知識は何一つ無く、自分が病気になっていた事にも
気付かずに、わたしはどんどんオカシくなって行きました。

楽しく交換していたAちゃんへのお手紙にも、次第には暗いお話ばかり
書くようになり、Aちゃんに迷惑を掛けるようになってしまいました。

自分自身が危機状態にあり、すぐさま助けが必要であった事に気付けずに、
Aちゃんにだけでなく、周りの人間にどんどん迷惑を掛けて行きました。
当時は学校でも、身近な人達から『お前、最近オカシイぞ! 怖い!』
などと酷い事を言われ続けており、別の人物達からのイジメに加えて、
わたしの孤独とストレスは、どんどん溜まって行きました。

当時はとても必要としていたママも、お仕事でいつも忙しく、
わたしは学校から家に帰っても、いつも、ずっと独りのままでした…。
毎日、学校でも、学校から帰る途中でも、家に帰ってからも
イタズラ電話などでイジメられ続けていたわたしには、
帰った時、誰も家に居ない事が本当に辛かった…。

何より、夜ゴハンを食べる時でさえも、ずっと独りだったので、
わたしは朝から晩まで、本当に孤独な日々を過ごしておりました…。
学校でも独り。 家でも独り。

そんな中、わたしはAちゃんから来るお手紙が、とても楽しみでした。
しかし、わたしはAちゃんに依存し始めてしまったのです。

親が傍に居てくれなかった淋しさを紛らわす為、
わたしはAちゃんにだけでなく、学校でもお友達に依存しまくりました。
もう、そこまで助けが必要なレベルの精神状態だったのに、わたし自身も
含め、誰もわたしが病気だとは、気付いておりませんでした。

わたしはこんなにも苦しいのに、誰も解ってくれない…。
わたしはこんなにもイジメられているのに、誰も助けてくれない…。
わたしは誰からも必要とされていない……愛されていないんだ……。

わたしはその内、世界中の人間を呪うように、嫌いになり始めました。
どいつもコイツも、わたしのコトが嫌いに違いないッ…!!
どいつもコイツも、わたしに死んで、居なくなって欲しいんだ…!!

もう、そうとしか考えられないトコロにまで精神がブッ壊れており、
それでも、自分が病気だとは知らなかった……。

わたしは態度も、性格も、言動もどんどんオカシくなって行き、
親にも、Aちゃんや他の身近なお友達にも、どんどん攻撃的になりました。
その度に、みんなを傷付けて、わたし自身も後悔して傷付いて…。
真っ黒な色しか見えない日々でした。

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そんな状態と日々が長く続き、わたしはとうとう、世界との縁を切ります。
もう、何もかもが、どうでも良くなってしまったのです。

愛も要らない。 平穏も要らない。 親も要らない。 友達も要らない。
わたしはただ、死にたかった……『無』になりたかった……。

不登校になり、正式に自殺もしたのですが、未遂に終わりました。
その時点で、わたしはこの世の全ての人間と、縁を切ったのでした。

人間は、心も魂も死んだ時点で、死人です。
死んだ時が死人なんじゃない、生きる力を失くした時こそ、死人なんだ。

大好きで憧れであったAちゃんとも、不本意ですが、縁が切れました。
いえ、『切れた』のではありません。 わたしの方から『切った』のだから。
この世の全ての人と。 病気とはいえ、わたしはなんて酷いのだろう…。

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それでも、しばらくして、またAちゃんからお手紙が届きました。
封筒を開けるのが怖かったです。 『あんたなんか嫌い!』とか書かれて
あったら、どうしよう…とか、余計な心配を色々したのです。

でもそれとは逆で、『メリカちゃんとは楽しくお話していたよね!』
という感じの内容で、再び繋がる事を望むようなお手紙でした。

わたしは迷惑を掛けたお詫びと、またお友達になって欲しいと書きました。
そこでまた、2人は再会出来たのですが…。

またしばらくして、わたしの状態が悪化したり、新たな病気も増えたりし、
また誰ともお話出来るような状態ではなくなってしまい、またまた
お別れの時が来てしまいました。

本当に何度もゴメンなさい………ブン殴られても良いと思っております。

またAちゃんと音信不通になってしまった間、わたしは病気の都合もあり、
何度かお引っ越しを繰り返しました。

今まで住んでいた所よりは狭い所に引っ越す為、
様々な持ち物を捨てる必要がありました。

何年間も大事に取っておいたお手紙類も、厳選して捨てる事になりました。
それでも、Aちゃんからのお手紙だけは、ずっと捨てられずにいました。
捨ててしまったら……永遠のお別れが確定してしまうような気がして…。

コレ↓、全部Aちゃんからのお手紙です。 今でも大事に持っているよ!

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それから正式に、長い長い闘病生活が始まりました。
長いので省きますが、病院に行ったり、お薬を処方してもらったりして、
まだ不安定な時はありますが、当時と比べると、大分落ち着きました。

そして、今年、2020年に入ってからの事です。
ようやく人様のコトも再び考えられるようになるぐらいにまで落ち着き、
わたしはふと、Aちゃんが恋しくなりました。

Aちゃんとお話したい事が、いっぱいある……。
それが、わたしの素直な気持ちでした。

あんなに楽しくお話していた大切なお友達を、
わたしはどうしてあんなに傷付けて、悲しませてしまったのだろう…。
病気でオカシくなっていたとはいえ、何でもして良いという理由には
なりません。

Aちゃんに再び連絡が取りたかったのですが、
過去に彼女に掛けてしまったたくさんの迷惑に対する後悔と、
反省の気持ちでいっぱいで、わたしは何ヵ月も悩みました。
再び連絡を取るべきか? どうするべきか?

でも、その後悔の念以上に、わたしはまた、Aちゃんとお話したかった。
彼女は元気にしているだろうか? コロナになっていないだろうか?
まだお絵描きはしているんだろうか?

Aちゃんとまた、楽しくお話がしたい…!!

もうイイカゲンに嫌われているかもしれませんが、わたしは自分の心に
素直に従い、今度は自分の方からAちゃんに連絡を取る事を決めました。

しかし、今Aちゃんは一体、どこに住んでいるのだろう…?
昔から、割と住所がコロコロ変わっていたAちゃんのコトなので、
きっと今頃もまた、住所が違っている事でしょう。

そう…連絡が取りたくっても、住所が分からない…。
メールアドレスも覚えていない…というか、あれから大分経っている
のだから、メールアドレスさえも変わってしまっている可能性がある。

そうだ! 彼女は、ウェブサイトを持っていたじゃないか!
ウェブサイトのタイトルなら覚えているぞ!!

わたしは一生懸命にネット上で彼女のサイトを探しましたが、
当たり前ですが、すでに閉鎖済みで、行方が不明……。

…詰んだ。

もう、Aちゃんとは、二度とお話出来ないんだ………。

一瞬は詰んだと思ったものの、良く考えてみれば、まだ光はある!!
わたしには、ずっとずっと大切にして来た、彼女からのお手紙が、
大量にあるじゃないか!!!

わたしはAちゃんからの全てのお手紙の住所を、もうメッチャ見ました。
やはり、コロコロと住所が変わっている…。

やっぱり、もうお話は出来ないの…?

しかし、わたしは見つけたのです。
彼女のご実家だと思われる住所が書かれてあるお手紙を………。

わたしはすぐにAちゃんにお手紙を書きました。
Aちゃんは、もうそこには居なくても、彼女のご家族に届けば、
もしかしたら、この世のどこかに居るAちゃんに転送してもらえるかも!

その気持ちだけを頼りに、わたしは不安ながらもお手紙を書きました。
そしてそれは、つい先月の事でした。

あれから1ヵ月……。
なんと、Aちゃんからお手紙が届きました!!

わたしはとってもとってもうれしくって、そして懐かしくって、
涙が出そうなぐらいでした。 というか、もうボロボロ泣いています!!

そして、わたしとAちゃんは再び、連絡を取り合う事が出来ました。
過去のコトでお互いを責め合う事も無く、わたし達は自然にまた、
楽しくお話をし始めました。

そう、ただただ、うれしかったのです。
再会が。

嗚呼っ…コレだよ…。
Aちゃんとお話するだけで、とても楽しかった気持ち…。
当時、初めて彼女に出逢った頃に感じていた、この気持ち…。
それが、自然と蘇りました。

わたしがオカシくなり始める前に感じられていた、純粋な楽しさ…。
コレが、自然で普通の気持ちなのでしょう。
病気で忘れてしまっていた、大切な想い…。

過去に迷惑をたくさん掛けてしまった事、今でも後悔しております。
反省もしております。 今度は逆に、Aちゃんの方から縁を切られても
しょうがないと思えるぐらいです。

いっぱい迷惑を掛けて、ゴメンね!!
今のわたしはお薬で落ち着いているし、また、精神も大人になりました。
もう二度と、Aちゃんに迷惑を掛ける事は無いと誓います。

そういう辛い事をたくさん乗り越えてこそ、真の友情なのでしょうね。
Aちゃんとまた連絡が取れるようになって、本当に良かった。

わたしがまだ学校に行けていた頃からの、唯一のお友達なので、
『幼馴染み』と呼んでも過言ではないでしょう。

そんな幼馴染みが、また、わたしの人生の中に居る…居てくれる…。
それだけで、もうとってもうれしいんだ!!!

下手に気分安定薬などをお医者さんに処方されるよりも、人は、
大好きな人からもらえる優しさや友情の方が、体や精神にとって、
効き目があるのではないでしょうか??

この数日間で、わたしは、本当にそう感じました。
いつだって、お友達がくれるパワーは、スゴイんだ!!!

Aちゃん、大好きだよっ!
色々ありがとうね!!

わたしはダメなヤツですが、これからも良いお友達で居て下さい。
宜しくお願い致します。

もし宜しければ応援と金銭的サポートをお願い致します。 闘病エッセイ漫画を描く為の材料費にしたり、 生きて行く為に大切に使う事を誓います。