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時間とは、大事にすると豊かになる~『Jポップで考える哲学』戸谷洋志 ③

自分・恋愛・時間・死・人生を切り口に、自分を問い直すための15曲 ♬

過去を記憶すること

もう一度君に会おうとして
望遠鏡をまた担いで
前と同じ午前2時
踏み切りまでかけて行くよ
始めようか天体観測
2分後に君が来なくとも
『イマ』というほうき星
君と2人で追いかけている

私たちは目的として必要なことと、彩を持った非日常を記憶している(純粋記憶)。
純粋記憶は目的を持たないけど、自分に特別な影響を与えた記憶なので、時空を超えて『今』としても感じることができる。
毎日をスペシャルハッピーにして、記憶としてたくさんの彩りを残していたいな。

未来を待つこと

羽が生えたことも深爪したことも
シルバーリングが黒くなったこと
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた

私たちはまだ来ない未来を、じっと待つか手繰り寄せるか。
まだ来ない未来を手繰り寄せるために時間に執着するのか、未来が来たときに、どのようなことをするのか想像して待つ時間の使い方。
後者の方が非日常で純粋な記憶として残ります。
ただ、じっと待つことにはとても精神力が要ります。でも、先の未来を想像してワクワクする時間の使い方も、心を豊かにするのではないでしょうか。

この瞬間を生きること

機能の予想が感度を奪うわ
先回りしないで
・・・
焼き付いてよ、一瞬の光で
またとないいのちを
使い切っていくから

今を生きるということは、過去でも未来でもない、これらと切り離された現在を生きること。今日現在に最高の価値がある。(至高性)
今という非日常を生きていこう。この一瞬をしっかりと味わって、自分が一番しっくりくる時間を過ごそう。(蕩尽)


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