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今、抱えているネガティブな感情はいつかありがとうに変わる
正しさで自分を苦しめた
僕らにとって、正しさとはいったい何でしょう。心に良い方向に働くもののように考えるものですが、そうでないこともあるということ。僕らは、喜び、楽しさ、幸せ、癒しや安心といった感情はポジディブなものだと位置づけされて、いい感情だと捉えています。その反面、怒り、悲しみ、苦しみ、寂しさといった感情はネガティブなものとして良くない感情だと考えてしまっています。
そして、 出来ることなら、いい感情だけで生きていたい。そう思う様になってしまっているのです。
過去の僕も、そうした考えでした。間違いなくポジディブな生き方こそが正しいものであり、ネガティブな感情での生き方は間違っているものだと捉えていたのでした。
そのことが、自分を追い込み苦しめてしまうようになっていくとは理解していませんでした。
一日の中でも、心というものは揺れ動いてしまうものです。朝起きた瞬間から、晴れやかな気持ちのときもあれば、憂鬱な気持ちで起きられない時だってあります。ちょっとしたことで元気をもらえたり明るく前向きになることもあれば、本当にちょっとしたことで、落ち込んでしまうこともあります。ましてや、どれだけ明るくポジディブに努めようとしても、予期しないことで、気持ちがどん底に落ちてしまう場合もあります。
そうした一日の中で、ネガティブな感情が湧くと、良くないことだとして自分を正そうとしていたんです。無理やり、ポジディブであろうとしたし、ネガティブな感情は押し殺すように心の奥底に押し込んでいました。
ある時、仕事で上手くいかないことが続きました。遂には、任された事業を失敗させてしまいました。これまで幾度となく挫折をしてきたはずなのに、この時ばかりは、どうしても成功させたいという思いが強かったからこそ、強い自己嫌悪に陥ってしまいました。そんな風にネガティブな気持ちになってしまうから、ダメなんだと自分をよく責めていたのを憶えています。追い打ちをかけるように、会社から、上司から言われたんです。本人たちは事業を失敗した責任をかぶせて追及したかったんだと思います。酷い言われようでした。人間としての価値がない。誰がお前みたいな奴を他の人と同じように扱うか。君には、何の権利もない。そんな言葉達を浴びせられて、ただでさえ、ネガティブな感情だったのに、より一層ネガティブな感情を増幅させてしまったのです。
悲しさや悔しさが自己嫌悪となり、本当に良くないことだと自分を責め続けたのです。きっとそのことで心が保てなくなったんだと思います。これまでやっとの思いで堪えてきたものが、耐えきれなくなって、ネガティブな感情が一気にあふれ出てしまったのでした。ついに、ダムが決壊するように僕の心は壊れてしまったのです。どうしようもなく、ネガティブな感情に支配された毎日、それはもう耐えきることができなかったんです。
だって、ネガティブなことはいけないことだと、ずっと自分をダメな人間だと責めていたのです。やがて、それは自分を追い込んでいき、残酷に心をえぐり続けてしまったのですから。
それは、とても自分を悲しませたものだったのです。
それから、失業、離婚、うつ病、裏切り、といった様々な困難を味わうことになりました。当時、当り前だったものが、本当に手からこぼれ落ちてしまって、あれもこれもと失っていったのでした。
あの時の気持ちがあるから今の自分があると思えたとき
それから、本当に何年も後悔が付きまとってきました。細かいことを憶えているのは、何度も何度も過去に立ち戻り、懺悔してきたからなんです。自分はそんな過去から、立ち直らなくてはいけない。どれだけの努力が必要であっても、自分ひとりで乗り越えていかないといけない。過去から、学び、もう二度と同じような失敗を繰り返してはいけない。
そうやって、自分に言い聞かせていました。ですが、前を向くことが出来ませんでした。ネガティブな思考が癖となり、常に良くない自分でいるのでした。
こんなダメな自分はもう終わりだと思っていました。
それから、かなりの時間を要しましたが、今の僕は幸せを感じられるまでに至ることが出来ています。依然として、ネガティブな自分を拭い去ることは出来ていません。未だに、小さなことでも、これでもかっていうくらい悩むし、これでもかっていうくらい不安になってしまいます。
でも、過去の自分と比べても、格段に前を見て進むことができています。自分で起業するくらいまで、勇気を出し行動することも出来るようになりました。
それは、立ち直ろうと悲しみに抗っていたのが、今では、悲しみを受け入れようという風に、自分の感情との向き合い方を変えることが出来たからだと思います。
それは、人との出会いや学びによるものだと思います。どれが、きっけけになったのか、はっきりしたものは分かりませんが、辛くて困難な出来事というものは、いつか感謝出来るものに変わるということを実感することが出来たからだと思います。
あの時の悲しみがあったから、今の自分の強さとなって勇気を出すことができている。あの時の後悔があったからこそ、今の僕は後悔しないように、自分が信じたものを選ぶことが出来ている。あのときに何度も過去を振り返って、自分を責めたからこそ、こうして今、自分の経験を語ることが出来ている。あの時、自分を責めてきたからこそ、今では、自分を大切に思うことが出来るようになった。
あの時抱えていたネガティブな感情は、全て僕にとってはプラスになっているのです。
こうした経験を繰り返していくうちに、自分のネガティブな感情は決して良くないものではないということを理解できるようになりました。そのことで、ネガティブな感情に寄り添い受け入れられるようにもなれたのではないかと思います。
今、抱えているネガティブな感情はいつかは、感謝できるくらいにまで変えることが出来るものなのです。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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