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それはあなたの課題です

どうしても、我慢できないこと

ほんの少し人から言われただけで落ち込んでいる人を見ては、とてもイライラしてしまう自分がいたときがありました。いつまでも過去を引きずってしまいクヨクヨしている人を見ると、いつまでそんな風になっているのかと、腹が立ってしまう自分がいるのでした。

他人のことだから気にする必要なんかないものだということは、頭では分っているつもりなんです。でも、それらを指摘せずにはいられなくないくらい、自分を抑えきれなくなってしまうのです。そして結局は、散々悩んだ挙句に、僕はいつも我慢することが出来ずに指摘してしまうのです。

他人から「そんなことで落ち込んでどうするの?」「そんな弱音を吐いてなんの意味があるの?」だとか、「いつまでもクヨクヨしたってしかたがないじゃない。」と、強い口調で言われたら、誰だっていい気分ではないはずです。相手にとっては、言われたくないことだし、余計なお世話と反感を買うかもしれません。ですので、伝えるのなら慎重になるべきなんです。ですが、勢い余っては言ってしまい後悔するばかりでした。もう、十分な大人なんだから、いい加減に言っていいことと良くないことがあるのだから、我慢するべきだと自分に言い聞かせていました。

今だから気づけたこと

どうしてこんなにも他人の弱気な行動に対して気になってしまうのかを考えていると、思い浮かんでくる人物がいるのでした。

それは、母でした。

母はとても厳しい人でした。そんな母にいつも言われてきたことがあります。「あなたは、何をさせてもダメなのね。」酷い時には、「あなたは何も出来ないんだから、言われたことをちゃんと出来るようになりなさい。」そうした言葉はひどく僕を傷つけたのでした。

ただ、今だから母がどうしてそこまで言っていたのかが分かるような気がするのです。何をさせてもダメだとか、何も出来ないとか、取り得がないとかと、僕に言い放っていた言葉は、母が誰よりも自分で自分に言っている言葉だったんじゃないかと思うのです。彼女の母もまた厳しい人だったと聞くから、母も言われていたのではないかと思います。また、母が自分が大学に言っていないから、こんなにも苦労しているとよく言っていました。

ここからは、僕の想像に過ぎません。母は、自分が大学にも行けなかったから、自分が何も出来ない人間になってしまったと思っていたんだと思います。それで、虐げられたことや惨めな思いをしてきたんだと思うのです。一度も働きに出たことがないと残念そうに言っていましたから。いつしかそのこととは向き合うのが辛くなり、避けるようになってしまったんだと思います。ですが、そうした自分の心の課題が目の前にいる僕に反映されてしまったのではないかということです。心の問題は抑え込めば抑え込むほど、増幅させてしまうものだじゃらです。だから、その自分の問題を僕の問題とすり替えてしまっていたんです。何も出来ないとか、どうしようもない人間だとぶつけていたのではないかと。

つまり、自分の課題だと認めるのは、何よりも苦しいことだったのです。そんなことはないはずだとフタをしようとしていた。でも、一向に消えてくれない苦しみがある。それを、人に押し付けてしまう。そうすれば、少しは気分も晴れてしまうのではないかということです。

それに気が付いた時、僕は自分を客観的にみることができました。

すぐに落ち込む人や、いつまでもクヨクヨしている人に、厳しくしてしまうのは、何よりも僕自身がすぐに落ち込み、いつまでもクヨクヨしている人間だった
から。まさに、それは僕自身の課題であったのです。

自分の課題であると分かったから、意識も内面を向くことが出来ました。自分に出来ること、やるべき必要があること。僕は、何が足りなくて、何が欠けているのか。自分の良い部分は、あるのかもしれない。それを伸ばす方がいいのか。嫌々、ちゃんと自分の弱さとも向き合っていかないといけない。

そんなことを考えていると、人のことにイライラしたり腹を立てている暇はないんだということにも気が付きました。気にならなくなったのです。

人の課題が気になってしまうのなら、それは、自分自身の課題であるのかもしれないということです。

それに加えてひとつ言えることがあります。目の前に起きている問題も、自分事にすることで、苦しみや悩みを余計に抱えてしまうような気がするかもしれません。ですが、自分事にすることで解消や解決に向かえることが出来るのです。むしろ、やるべきことが見えてきて、前向きになりやすくなるのです。こうした意味でも、他人の課題を自分の課題として捉えていくことは大事だと言えます。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
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