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認められたい。受け入れられたい。

他人から、認められたいという欲求

「認められたい。受け入れられたい。」この欲求を満たすために、色んなことを我慢して、色んなことをやろうとする。しかし、僕は思うのです。いい人生を送り、心の安定を保ち、ポジティブに生きたいと思うのなら、たまには少しわがままになることも必要で重要なんだと。

つまり、その欲求を満たすことさえ目指すべきではないものかもしれません。「八方美人」という言葉を聞いて、ネガティブに感じるように、人にいい顔ばかりするのは自分らしさを失ってしまうものだからです。


認められたいという欲求にとらわれると

僕は、子供の頃から、両親から認められなかったと感じていました。周りからみれば、ごくごく普通の家庭に見えていたかもしれませんでしたが、僕の中では、少し異様でした。僕のやることは、ことごとく叱られました。それに対して、弟がすることは大方褒められるのでした。弟曰く、兄である僕が、叱られるのを見ていたので、どうすれば良いのかが、手に取るように分かったのだと。つまり、要領が良かったわけで、僕はそんな風に捉えてなく、どうして自分ばかり叱られるのかとずっと、認められないことに不満や苛立ちを覚えていたのでした。

そのまま大人になった僕は社会の中でも、認められたい、受け入れたい欲求をどんどん膨らませるようになっていました。それが、僕のアイデンティティになって、誰に対してもいい顔をするし、人生の目標は成功と名声を手にすることでした。しかし、社会の中で生きるというものは、そういったものでもないし、そんなに甘くないものでした。なかなか認められない自分は、自分自身の努力が足りないせいだと思い、どんどん自分を追い込んでしまったのです。

そんな僕だから、人助けしたいという気持ちは大きかったのです。その背景には、認められい、受け入れられたいという思いが強かったから。誰かが、悩んでいると聞けば、すぐに相談にのっていました。それは、思いのほか、自分の時間を費やすものとなりました。人の悩みは尽きないもので、相談で、いっぱいいっぱいになることもありました。しかし、その全ての人を満足させることは出来ませんでした。

やがて、相談に不満を感じた知り合いから、ほら吹きだと陰口をたたかれ、僕は自分を傷つけただけでした。成功するための近道は、多くの人を人助けすることだと思っていた僕の周りには、人がいつの間にかよりつかなくなっていました。そもそも、僕に魅力がないと言われたこともありました。ぼくは、自信を失い、自分を余計に嫌いになってしまいました。その頃には、自分の人生を楽しくないと考え始めたものでした。

その先に僕は自分には生きる価値さえないと思うまで、陥ってしまったのです。身を持って知ったから、僕は伝えたい。全ての人を喜ばせることは、不可能なんだと。人生の目的とは、認められた受け入れられたを目指すものではないし、認められたから自分を満たせるものではないものなのです。更に言うと、例え出来なかったとしても自分を責める必要はどこにもないものなのです。他人を認める認めないは、そもそも、相手側の問題になるものですから。これらのことは、僕のように他人に批判的な環境に置かれている人なら、共感して頂けるのではないかと思うものです。


今の社会を生きる中で

世間の常識とやらを、見てみると、世間から認められる職業や立場が存在しています。国家公務員やお医者さんや、成功を手にした起業家や。更に、ユーチューバーは子供たちはなりたいもので上位にあがるものであるのに、実際になりたいと伝えると、大人が嫌な顔をして、やめた方がいいという矛盾した職業です。大人の勝手な判断で、子供たちの夢をも奪っている。そんな環境はどうだろう。

僕のように自分のなりたいものを目指さずに、得体のしれない成功や地位を目指すべきだとする社会は楽しく笑顔な社会になるでしょうか。

人生を失敗したら、お前は終わったという。結婚しなかったら、人間が欠落していると言われ、家を立てなかったら、お金使い方に闇を抱えているとささやかれる。

実際にこうして書いてみて思ったのですが、実にくだらないものです。僕は、こんな社会に認められたくて、自分自身を削りながら全ての人にいい顔をしていたんだと。

そう思い今の僕が目指したいものは、人生を楽しく感じること。生きるってこんなにも楽しいものだと、ワクワクしながら生きること。それには、周りの評価は必要ない。自分が自分を認められるだけでいい。

自分自身の成長を意識し、日々を努力する。そこに集中すればいい。そうすれば、たちまち世間の声は耳に届かなくなってくるはずですから。もう少しわがままになって、自分を満足させていこうと人生の方針を変えたのでした。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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