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幸せについて考えていこう
幸せって何だろう
「幸せになりたい!」僕は、いつもそう思っていました。よく誰かを羨ましがっては、「いいな。幸せそうで、それに比べて自分は...。」なんてことを考えていました。
世の中と比べたら、僕はとりわけ不幸だということはないかもしれませが、幸せでもないと何処か感じているんです。そう思うと、すごく周りの人たちが幸せそうに見えてしまうのでした。
そもそも、幸せの状態って、どんなものなのでしょう。
幸せは手にするものだと考えていた僕は、いつしかこう思う様になっていました。
仕事で成功をおさめたら幸せになれるんじゃないか。
お金持ちになれば、幸せになれるんじゃないか。
たくさんの人に認められ、求められれば幸せになれるんじゃないかって。
誰にも出来ないことを自分が出来るようになる。それは、多くの人に認められ、多くの人に求められるようになるはず。そうなれば毎日が充実し、やりがいを感じられ、いつも自分を満たすことが出来るはずではないだろうか。多くの人を幸せにすることが出来ること。それは、自分にとってもとても幸せなことではないだろうか。
そう思い、とんでもない夢を抱き、そこに人生の全てを掛けていくようになりました。
気が付けば幸せのハードルが高かくなっていた
仕事で成功し、一攫千金を夢見ていました。一回きりの人生なんだから、そうあるべきだと思っていました。それまでは、どんなことがあっても耐えていこうと決意までしていました。
だから、そうでない人たちを愚直していたんです。
今のままで十分に幸せだと言う人達に対して、そんなことでは、この先に幸せではいられなくなるはずだって。もっと、上を目指すべきだって。そんなちっぽけな幸せは簡単に吹き飛んでしまうはずだって。そんなことも考えずに呑気なものだと思っていたんです。
そんなことを言うからには思い、自分をどんどん追い込んでいきました。
僕自身がまだまだ未熟だと分かっているのに、多くのこと望み、自分に多くを課していくのでした。必死になって背伸びをしたところで届かない場所に手を伸ばそうとしていました。周りのことなんて気にしてはいせんでした。そんなことは、成功すれば全てひっくり返せると思っていましたから。欲しいものは全て手にすることが出来るものだと信じていました。今は、僕のことを認めてくれなくてもいい。馬鹿にしたっていい。全部、後で手の平を返したように変わってくれる。
今が不幸でもいい、成功さえすれば幸せになれるはずだって考えていたんです。
成功するかどうかなんて、紙一重のことなのかもしれません。誰にも負けないくらい頑張っていた自負はあったのに、叶わなかったからです。いつも苦しんで必死にこらえていたのを僕自身が知っています、なのに成功することが出来ませんでした。
たちまち、僕は幸せになれないと絶望してしまったんです。
きっと、焦っていたに違いありません。本来は失敗して、そこから学び成長していくものだけど、いつしか、もう失敗は出来ないと思う様になっていました。失敗すれば、成功の道から脱落してしまうと考えていたから。そうやって、何もかも見えなくなっていたんだと思います。
自分で高い目標を抱えて、頑張るのは良いことなのかもしれないけれど、その時に幸せのハードルも一緒に上げてしまっていたんです。
幸せになる為に出来ること
僕は自分の全てを注いだけれど、成功することはできませんでした。挙句の果てには、自ら命を投げ出してしまうくらい、自分のことを不幸だと思い、追い込んでしまいました。そのせいで精神を壊してしまったんです。タオルを投げ込まれたように、家族に割って入られて、不本意ながらに潰えてしまいました。
僕には、何も残ってはいませんでした。
自分が何も省みずに、自分勝手に生きたことを悔いるしかありませんでした。
ずっと、幸せへの道が閉ざされてしまったと感じていたんです。僕の人生は終わってしまったと思っていました。本当に何もかも失って絶望していたんです。
だからこそ、今、自分の居場所があるだけで喜びを感じられるのです。太陽の光を浴びるだけで、心地よさを感じて生きていると実感することができます。例え、周りに認められていなくても、目の前の大切な存在が認めてくれているだけで、自分は幸せだと思えるのです。それを、贅沢なことだと思っています。
かつては、高級なお店での食事こそ、絶対的な至福を感じるものだと思っていました。でも今は、大切な人と共に過ごせるのなら、スーパーの割引シールのついたお惣菜で十分に至福を感じられるのです。
幸せというものは、何かを手に入れることで得られるというよりも、もう既にあるものに気付くものだと、誰かが言っていました。
僕もそうだと思えるようになれました。そうであると気づくことが出来たんです。
僕の場合は強制的に、自分の中の幸せのハードルを取っ払ってしまったのですが、本来なら、自分の中の思い込みに気付き、少しずつでも下げていくものです。
どこまでも、下げていいんです。生きているだけで幸せ。それでいいと思えるくらいまで。
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今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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