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「ありがとう。」を伝えることはプレゼントになる

「ありがとう。」が喜びだった

「ありがとう。」と、言われるとやはり嬉しいものです。僕の仕事は、施設で料理を提供していることなのですが、食事されている方となかなかやり取りをすることが出来ない状況なんです。意見やご指導は、施設の方がまとめて月に一度の会議で知らせてはくれています。それに、検食というシステムがあり、細かな調節は可能ではあるのですが、直接的な声は聞くことができない決まりなのです。

ですが、やはり直接的な声が聞けない為に、ときどき迷ってしまうし、目的を見失ってしまうことがあります。毎食、懸命にやっているからこそ、僕のやり方や考えたメニューが、良いものかどうか悩んでしまうし不安になるのでした。

そんな時でも、ごくたまに「ありがとう。美味しかったよ。」と声をかけて頂けることがあるんです。それだけで、救われた気持ちになれるのです。モチベーションだって上がるのです。

かつての僕は、自分を見失ってしまったことがありました。どう頑張っていても、自分の価値を感じることが出来なくなってしまっていたのです。何処にいても、自分の居場所はないとしか思えていませんでした。

ですが、こうして今、自分の価値を感じられることや、自分の居場所はここにあると思えるのは、「ありがとう。」という言葉に、大きく助けられてもらっていると、僕は感じていることに気が付くことが出来たのでした。

「ありがとう。」は、間違いなく僕にとっての喜びであるし、何よりも嬉しいプレゼントとなっていることではないかと思えたんです。

だから、僕は自分の出来る範囲で、「ありがとう。」と言われることを広げていこうと思っています。こうした思いから、アカウントも‘‘メルシーさん‘‘に決めたんです。

毎月、わずかばかりですが、寄付をさせて頂くのも、こうした理由からなのです。メールでくる、喜びの声や写真を目にすることで、僕はプレゼントを受け取って、満たされているのです。

自分の言葉や態度は贈り物だと意識する

こうしたことを感じることが、幾分出来るようになったときに、僕自身の言葉や態度も、同じようにプレゼントになり得るのではないかと思うようになりました。

ただ、過去に受けた心の傷によってなかなか踏み出せませんでした。両親との確執や職場でのいじめ、友人の裏切りといった経験によって、いつしか、自分の殻に閉じこもるようになってしまった僕は、自分の気持ちを伝えることが、とても苦手だったからです。それは、「ありがとう。」も例外ではありませんでした。「ありがとう。」といって、君なんかのためじゃないと言われるかもしれないと思うと、勇気が出なくなってしまったのでした。

ですが、そうした自分を変えたいと思い、学び続けた結果ですが、時間はかなりかかりましたが、少しずつでも、言えるようになることが出来るようになりました。

こうした経験をしたからこそ、人に「ありがとう。」と、伝えることは、やはりプレゼントであると、痛感するのです。だって、「ありがとう。」と言えば、誰もが、笑顔になってくれるからです。それは、自分の殻に閉じこもっている時では、味わえないものでした。

更に言えば、「ありがとう。」に一言添えてみると、より思いが伝わるように感じます。以前、贈り物として明太子を送ったときも、その方から電話がかかってきました。「ありがとう。明太子が大好きだから、嬉しかったよ。味わって頂くね。」と、言って貰えたんです。普通に「ありがとう。」と言われるよりも、嬉しく感じるような気がしました。だから、僕も、ありがとうだけでなく、何か一言添えられないか意識するようになりました。

その中で、ひとつ大事に思えるのが、必ず主語は「私」にすることです。仮に相手を主語にしてしまうと、どこか上から目線であるように僕は感じます。気遣ってくれたときに、「ありがとう。あなたって、気が利くんだね。」と、言ったところで、相手の気分を害してしまう恐れがあるように思いました。

こうしたことも、自分自身の言葉や態度が贈り物になると意識出来たからこそ、気付けたことです。

自分の発言や態度が、今、相手に、どのように伝わったのかを考えるようになりました。この言葉は、贈り物になることが出来ているのだろうか。そうすると、自分勝手な言葉や行動は、その逆となり、相手から気持ちを奪うことになります。だから、人間関係において、問題やいざこざが起きてしまうものだということも理解することができました。

常に、与える立場でいることは、幸せな人間関係の一歩となります。詳しくは「与える姿勢でいよう。」と言う記事を読んで頂きたいのですが、与える姿勢と言うものは、何もものやお金だけではないということが、これで、よく理解することが出来るものだということでした。

お知らせです

お悩み相談はじめました!

人生に迷った時、どうしたらいいのか分からない時、誰にも相談できずに、苦しみました。いつか、僕自身も誰かに寄り添い、背中を押すことが出来たらと思い続けてきました。
だから、あなたのお悩みに、寄り添いたいのです。
どの記事でも構いませんので、コメント欄にてお待ちしております。

詳しくは、こちらを読んでください。

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ご挨拶

最後まで読んで頂きありがとうございます。

今年一年間、お付き合い頂き、本当にありがとうございました。

僕にとって、今、読まれることに、とても喜びを感じられます。

そして、何よりもほんのわずかであっても、人生のお役に立てることを願っています。

来年も、もっとたくさんの人に読まれるように、勤めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまも、よいお年をお迎えください。

メルシー

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