境界線を定める
以外とみんな理解してくれるもの
こんな話があります。
ある人は、たくさんの人とメールでDMや報告といった内容の仕事のやり取りをしていました。更には、会社のSNSを受け持っていました。ビジネスにおいて、すぐに対応することが正しいとされていたためにせっせと返信を努めていました。
ただ、せっかくの休みを取っても、結局そのメールの返信に追われて休んだ気がしないくらい量で、辛い思いをしていました。
信頼出来る方に相談すると、休みはきちんと休んだ方が良いもの。事前に休みのお知らせをしたらいいよとアドバイスをしてくれたので、実行してみると、休日の日のメールはピタリと止んだそうです。
この話は実は僕自身のお話だったのですが、この出来事を分析してみると、僕が境界線を引いていなかったために、仕事と休日があいまいになっていただけの話なのです。
自分できちんと境界線を定めることは、自分や大切な人を守るためには重要なことなのです。その線引きが出来ていないと、僕のように、自分の命とも言える時間も心も踏みにじられてしまうのです。
確かに、現代において仕事とプライベートの線引きが難しくなってきている時代でもあります。どこにいても仕事が出来るようにもなってきているし、24時間365日連絡可能になってしまっているからです。
境界線を引き自分を守る
だからこそ、僕は自分自身で境界線を引くことが大事になっていると感じているのですが、それを友人達に話したら、そのほとんどの友人が、そんなことをいちいち言っていたら、出世や大きなチャンスを失ってしまうではないかと非難されたのです。
確かに自分の領域を守るのは代価はある程度必要です。しかし、僕は自分の境界線を放棄して大きな代償を払ったからこそ、理解できるのです。
自分の大事なものを守るために、自分の線引きを引かなければ、守りたいものも守れない。
かつての僕は、自分に限界なんてない、やれば出来るし、全てを上手くやれるはずだと思っていた。だから、かなり無理をした。自分がいかに思い上がっていたのかを思い知りました。忙しすぎて、何一つ上手くいっているものはありませんでした。
先ほどの友人の話は、境界線という捉え方のネガティブな部分の片面しか見えていないものです。線引きは自分を制限してしまう。窮屈にしてしまう。断ることはチャンスを逃してしまうものだと。
確かにそれは、一理あるものとして認識はした上で、境界線を引くことをポジディブに捉え、人生のプラスになるように僕は利用したい。線を引くことで、自分の領域、自分の時間やエネルギーを守り、自分の本当にしたいことに注いでいきたい。それは、自由を手にすることを意味するのではないでしょうか。
人間関係においても境界線は重要
これは、仕事ばかりのお話しではないということ。
面倒な人間関係はどんどん自分の時間を奪ってくる。人の領域に平気で土足で入ってくる人たちは一定数いるものです。そういったことに関わると、エネルギーまで吸い取られてしまう。
そういった人たちは、どんどん侵略してきます。困ったから助けて欲しい。相談に乗って欲しい。迷っているからアドバイスが欲しい。優しさはとても大事なものだけど、自分の領域を壊してまでするかどうかは疑問に思うものです。本人が考え答えを出すことが必要なことがほとんどだからです。
例えば、家族と夕食にいこうとしていた時に、話したいことがあると先輩から誘われました。僕は、今から、家族と食事に行くと伝えたのですが、重要な話だからと言われていくと、ただ紹介したい飲食店があるのだと言うのです。
これは、先輩に悪気がある訳ではありません。僕がただ、NOと言えなかっただけなのです。自分で境界線を引いていなかったために起こしたこと。
家族との亀裂が入るのは、こうしたことの積み重ねからですから。そうなってしまう要因を僕自身が作ってしまったもは間違いありません。
譲れない線引きはあらかじめ決めておいた方がいい。そこは、頑固になってもいいと思います。
境界線を作ることはチャンスを逃すのか?
もう一つ、考えなくてはいけないのが、大事なチャンスを逃してしまうかもしれないという捉え方です。
冷製になって考えてみて下さい。休日にしか舞い込んでこないチャンスははたして、本当に自分にとってやりたくて仕方ないものなのでしょうか?だとしたら、最初から休日は必要ないものでしょう。どこか、矛盾しています。
本当に自分を必要とする大事な案件なら、そもそも、休みの間連絡が取れなくても、休日明けてもチャンスは待っていてくれるものではないでしょうか。
その瞬間にしか訪れないチャンスはチャンスではなく、チャンスは自分の領域の中で起きるものではないかと。
そんな風にひねくれた考え方をしてと突き返されるかもしれません。でも、それでいいと思っているのです。
要は、自分をちゃんと守り、肯定できれば良いものなのですから。捉えかたや思考のあり方、心の感じ方の部分に関しては他人の意見は参考にはなるものの左右する必要のないのものですから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー
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