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可能性のなかで生きないで

過去を否定するのは

どんな時であっても、明るく前向きでありたいと思っていました。どれだけ失敗したって、決して諦めることなく、最後は絶対に成功を掴みとれる。そんな、アニメやドラマの主人公のような理想の自分を描いていました。

ただ、理想と現実。この差があまりにも大き過ぎて、いつも、自分に落胆していたんです。こんなにも、すぐに弱音を吐いてしまって、こんなにもすぐにくじけてしまって、こんなにも暗い性格になってしまったんだから。

確かに、誰かと比べてみたら、それほど大したことはないのかもしれません。僕が味わった辛い過去の経験なんて、言うほどのことではないのかもしれません。ですが、こんな自分になってしまったのは、子供の頃から、大人たちに否定されてきたからだとしか思えないのでした。

小学生の低学年までは、本当に明るくて、誰にでも気さくに話せるような性格だったのですから。それを、厳しかった母親は、勉強の出来ない僕を否定し続けたのです。そんな母は、自分の思い通りにならない僕が、気に食わなかったのです。自分の気持ちを言えば、否定されることを繰り返しているうちに、僕は自分の気持ちを言うことが出来なくなってしまって、暗い性格になってしまったのです。

更に言えば、社会に出て初めての就職先で僕は、それはもうひどいいじめに遭ってしまったのです。その時に、僕の全てを否定されました。人格そのものを否定されたのです。その中には、生きる価値さえないと言われたこともありました。その時の影響はとても大きく、これまでの性格や思考が、大きくねじ曲がってしまったのです。何をしても、僕なんかと常に頭によぎるようになったのも、この時のいじめを受けてからです。

こんなことを言えば、とてもマイナスな思考のように思えるかもしれません。ただ、過去の積み重ねで今があるのです。過去の影響は絶対的なものだと思ってきたのでした。

だからいつも僕は、可能性の中で生きてきたんです。

もしも、明るい性格だったら...。

もしも、母親が優しい人だったら...。

もしも、あの時にいじめなんかに遭っていなかったら...。

そんな風に考えても、虚しさしか生まれてこないのです。その虚しさでは、心の隙間を埋めることはできませんでした。更に言えば、理想と現実の差が余計に差が開いてしまうのです。

余計に、自分をおとしめるだけなんです。

過去を変えられるのは今の自分なんだから

そんな風にこれまで、過去を引きずって生きていたのですが、僕にとって、自分の本当の気持ちに気が付いた時、全てがひっくりかえるほどのショックを受けたのでした。ただ、それは時間が経つにつれて希望に変わっていったのです。

それはどんな気持ちなのかというと、もう傷つきたくない、傷つくのが怖いといったものだったのです。だから、暗い性格になり、消極的な行動になりました。ネガティブな思考になって、慎重になるために自ら不安を煽り、消極的な思考になったのです。

それらを、正当化するために、過去を持ち出して言い訳していただけだったんです。全て僕自身が招いていたことだったのです。

可能性の中で生きて今の状況を嘆いていたのは、全て過去のせいにしていたからです。ある意味、誰かのせいにしていたのです。だから、全てをどうしようもないことだと認識していたのでした。

仕方なかったこととして終わらせていたために、自分の課題や問題点と向き合わなくて済んでいたんです。きつい言い方をすれば、人のせいにして、楽をしていたんです。

ですので、全ては自分の招いたことだと知った時は、とても自分の弱さを指摘されたみたいで、自分のつつかれたくない部分をつつかれたみたいで、ショックは大きかったのです。

ですが、そのことに少しずつ受け入れることが出来たときに、自分が変ることが出来れば、今の状況は変えられることに気が付いたのです。そこでようやく自分の課題や問題点と向き合うことが出来たのです。

ずっと不思議だったのです。僕よりも辛い過去を持ち、大変な経験をされている人なんて、ごまんといるのに、明るくポジディブに生きている人がたくさんいるからです。

何で辛い過去の経験なはずなのに、あの時のおかげだと言っている人がたくさんいるのかが、理解出来ませんでした。

決して、僕だけが特別な経験をしている訳でもないのに、ずっと辛い過去のままだったのは、その過去を言い訳として、ずっと自分の殻に閉じこもっていたからです。

過去が変えられるのは、今の自分でしかないのです。今の自分が勇気を出して自分の殻を破り、課題や問題を乗り越えることが出来た時、どんな過去だって、過去のおかげと思えるのではないかと思うのです。

そうした自分に言えるのは、もしもとか、あの時にあんなことがなければといった可能性のなかで生きるのは、もういい加減に辞めようということでした。

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メルシー

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