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困難を前に立ち上がろうとする姿は美しい(前編)困難から逃げ続けた結果

困難を前に立ち上がろうとする姿は美しい。美しさというものは、人を引き付け、人を動かす力があるものだと僕は考えています。この話をする上で、僕の過去をお話ししないといけないと感じました。お付き合い頂けると、幸いです。

僕は弱い人間だから

人には2種類の人間に別れるものだと思っていました。困難を前にして勇敢に立ち向かおうとする人。あるいは、困難を前にして逃げ出してしまう人。

僕は、完全に後者の方だと思っていました。

辛いことがあると、すぐに逃げ出してしまっていたんです。ある時は、見て見ぬ振りをしていました。そして、ある時は誰かのせいにしていました。そうすれば、自分は悪くないことにすれば、自分と向き合わないで済むからでした。そんな僕は、きれいごとばかり言っていたんです。結局は、自分のことが一番かわいかったに違いありません。

正直なところ、戦争や災害といったニュースを見ても、自分にさえ降りかからなければいいとさえ思っていたんだと思います。ましては、自分の人生には、困難が訪れるはずもないとさえ思っていました。

そんな人を好きになる人なんかいるはずもありません。そうした言葉や行動する人を慕う人もいないし、親しみを持って尊敬する人はいないはずです。

それは、間違いなく僕自身も思っていたんだと思います。自分のことをはっきりと嫌いだと思っていましたから。いつも、自分に不平不満を感じては、自分は変わらなきゃいけないとずっと考えていました。ですが、自分を変えることは、しんどいものだと感じるのです。だから、そこからも逃げてしまっていたのでした。

困難を前にして何も出来なかった

自分は弱い人間だからと言って、厳しいことや辛いこと、向き合わなければならないことから逃げ続けていたのは事実です。そんな僕に、ある日突然として困難なことが、目の前に迫ってきたんです。

自分の進む道が険しいものだと思い知った僕は我慢しきれなくなっていました。そんな時に、声をかけられたんです。条件も申し分なく、僕はすぐにその話に乗ったんです。楽な方へ逃げられる。それが、あの時に転職を決めた一番の理由でした。

ですが、転職してから、ちょうど一ヶ月くらい経った頃です。まだ、ほんの少し慣れてきたという状態で、右も左も分かっていませんでした。その会社の社長は、思いもよらない事ばかりを言い出してきたのです。「君が入ってから、その店舗の売り上げが著しく下がってしまった。これは、間違いなく君の責任だ。結果が出ない人間の言うことは聞くことが出来ない。悪いけれど、約束していた給与は払えない。悔しいのなら、結果を出せばいい。これから君が頑張って売り上げに貢献したら、給与は戻そう。」確かに、こんな感じだったと思います。そして、社長は反社とのつながりもほのめかしました。きっと、僕に文句を言わせないためだったと思います。

僕は、急に危機感を感じて焦りを感じました。必死になって頑張ってはみたものの、それは叶いませんでした。その原因は確かに僕にも責任があったのかもしれない。何もかもが甘かったですから。ですが、そもそも上手くいくはずもない、無茶な経営であったと今は判断しています。

会社と僕の関係はどんどん悪化していく一方でした。と、言うよりも、会社はどんどん威圧的な態度になっていくにつれて、僕はどんどんと自信を失い、委縮して何も言えなくなっていくのでした。

奴隷のように扱われた。僕も言われる通りにするしかないと思いました。「死んでもいいから、働け。」「お客を呼べない、お前には、人間としての価値がない。」「寝る暇があるなら、営業してこい。」休みの日なんかあったものではありません。一度、親戚の葬儀で休んだことがありました。その日は、一時間に一本は社長から電話がかかってきました。まるで、取り立てのように感じました。途中で抜け出し会社に戻ることになりました。仕事は、明け方の4時かくらいまでかかり、帰宅してシャワーを浴びてすぐに出勤するというサイクルでした。時には、少しでも寝たいと思い、会社や会社近くのネットカフェで寝泊まりすることもありました。

いつの間にか、うわ言のように自分はダメな人間だと言うことが頭の中をぐるぐると駆け回るようになっていました。自分は本当に情けない。

あまりにも不甲斐なく、会社や友人、家族に迷惑をかけることが、本当に申し訳なくなったしまいました。もう、これ以上は無理だと思いました。僕は、ある日の朝、会社に行くと言って、姿を消しまいした。何処か人目のつかない場所で死んでしまおうと思い失踪したのでした。

これも、今思えばなんですが、こうなってしまったのは、何もかも全て自分の責任だったと思います。僕が、いつも逃げてばかりいたから。困難や試練といったものから逃げ続けた結果なんです。自分と向き合うことから逃げ続けた結果でしかありません。だから、どんな決断も自分という人間を見放してしてしまうのです。どれだけ矛盾していることを言われてしまっても受け入れてしまったのだんです。どれだけ、虐げられても受け入れてしまったんです。

自分の弱さを理由に逃げてばかり。だから、困難を前にしても何も出来なかったのです。最終的には、生きることからも逃げようとしたんですから。

もう少し長くなりうそうですので、明日続きをお話ししたいと思います。困難を前にして挫折した僕自身の心境の変化をお話ししたいと思います。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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