感謝の練習

感謝の気持ち

僕の人生が大きく好転したのは、僕自身が沢山のことに感謝の気持ちを抱くことが出来るようになったからなのです。

考えてみれば、僕には出来ないことだらけです。機械を触ることは、滅法苦手です。でも、僕はこうして今、パソコンでこの「note」に文字を打つことが出来ています。パソコンだけではありません。スマホもエアコンも、自動車も、電子レンジも、なんの不自由なく使うことが出来ているのです。毎日、食べているご飯だって、僕一人では、この豊かな食材を使った食事を味わうことだって不可能なんです。以前、僕は野菜を育てようと試みたことがあります。きゅうりをひとつ育てるのに、毎日が大変でした。挙句の果てには、カラスにみんな食べられてしまったのでした。大変な思いをしてやっとのこさ育てることが出来たのに、僕自身が口にすることは出来なかったのです。それくらい大変なことを、僕らはお金を出せば、スーパーで気軽に購入して、美味しく味わうことが出来るのです。

そう思うと、僕らは本当に多くのものに支えられているから、こうして、豊かに生きていけるのです。

しかし、現実的に言えば、こうしたことを実際に感じながら日常生活を送っているのかというと、そんなことはありません。当たり前のように物を買っているし、当り前のように物を使っています。

では、どうしてこうした感謝の気持ちを持つことが大切なのでしょう。

それは、自分は満たされているということを感じる為です。

振り返ってみると、かつての僕はいつも自分には足りないものだらけに感じていました。才能も努力もスキルも足りない。お金が足りない。人望もない。フォロワー数も足りない。そんな風に自分について感じていました。

そうなるとどうでしょう。何度も不安になってしまうのです。誰かと比較しては、気持ちは焦るばかりでした。物事を悲観的でしか捉えることが出来ませんでした。だからなのか、人に対してひがむようになっていました。不平不満を抱いていました。人のせいにばかりしていました。とても、自分が幸せになれるなんて思いもしていませんでした。決して、今、幸せであると感じることが出来ずに、自分を不幸な人間であると決めつけていました。

そうならない為の感謝の気持ちではないかと思うのです。

自分は多くのものに支えられている。本当は十分なくらい満たされているんだと実感する為に。豊かさを感じることが出来るのは、幸せであると感じることが出来るものだと思います。

感謝の練習

豊かさを感じる方法や、満たされていることを実感するための方法は、沢山あるように思います。しかし、この忙しい日常生活の中においては、毎日、何かひとつでも意識していることがあるのかときかれると、僕は、なかなかあるとは言えないものだと感じています。

しかし、このお盆を過ごして、ふと思い出したことがあります。

それは、おばあちゃんの存在だったのです。

その日は、家族で何気なく空を見て感じたんです。その時におばあちゃんやご先祖様に見守られているように感じることが出来たのでした。

僕には、ふたりの子供がいます。その子供達が幸せになって欲しいと強く願っています。自分のことよりも大事な存在です。この子達が幸せであるのなら、自分はどうなってもいいと思うくらい、心の底から、幸せになって欲しいと願っています。

想像でしかありませんが、きっと、ご先祖さまも、そう願ったんではないでしょうか。僕にとって、そう感じることが出来るのはおばあちゃんのおかげです。いつも気にかけてもらっていたのは、目に余るくらい感じ取ることが出来ましたから。いつも、僕の味方になってくれたから。あの優しさや思いやりも、僕の中では、眩しいくらいキラキラした思い出になっているのです。

そうやって思いというものは受け継がれていくのだと思います。

おばあちゃんが天国に行ってから、もう何年も経っているのに、いつまでも僕の心の中で鮮明に残っているのです。それは、いつもいつも見守られているとしか言いようがありません。そう思うと、自然と感謝の気持ちでいっぱいになることが出来るのでした。

僕という一人の人間の中に根付いている優しさや思いやりの気持ち。僕の根底に流れている満たされている心。これらを感じ取ることで、自分の中に眠っている感謝の気持ちを呼び起こすことができるのです。

自分の両親や祖父母、ご先祖様を敬うことこそ、感謝の練習になるのではないかと感じました。

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