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自分の受け止め方

皆それぞれ違う

時に言葉というものは、意味を大きく変化させるものです。同じ言葉でも伝える側で意味が変わるものだし、同じ言葉を言われても、人によって受け取り方が様々だからです。

僕は、長い間、頑張れと言われると、凄く憂鬱になっていました。

「こんなに頑張っているのに、何をどう頑張れと、この人は言うのだろうか。」「僕の努力はこれだけがんばっているのに足りないと言っているのか。」頑張れという言葉は、無神経に僕の心を傷つける言葉でしかありませんでした。

話は変わりますが、ついこの前、スタッフのみんなとドラマの話になったんです。僕は、そのドラマの主人公が心の葛藤の中で、自分の道を進んで行く素晴らしい話だと評価したのです。みんな同じような感想だと思ったのですが、スタッフそれぞれ受け取り方は大きく違ったんです。これは、謎が謎を呼ぶミステリーで面白いという人もいれば、人間関係の部分をみて、恋愛の部分がすごく素晴らしいという人もいました。更には、このドラマは怖くて見れなかったという人もいたんです。こんな風に、みんなそれぞれ受け取り方が違うのです。

そう思うと、今なら、理解出来るのです。僕がの受け取り方が、違ったものだということです。過去に頑張れと言ってくれた人達は、きっと、僕を励ましたかったからなんだって。凄く前向きにとらえるのなら、僕のことをちゃんと認めてくれているから、その言葉を言ってくれたとも言えるものだとおもえたんです。

同じドラマであっても、受け取り方がそれぞれ違うように、僕の受け取り方が、ズレていただけだったんだということです。どうして、僕はそんな風にネガティブな捉え方しか出来なくなってしまったんだろうと疑問に思いました。

頑張れが、嫌になったのは

そうやって、自分のことに疑問を持ち、向き合うことで見えてくるものがありました。それは、自分の受け止め方に、大きな要因があったのだということ。

自分という一人の人間を、いつしか僕は、ダメな部分しか見ていなかったのです。

過去を振り返ってみたんです。母親との確執の中で、僕はダメな息子として、否定され続けていました。初めて就職した先で、ひどいいじめに遭ったとき、僕は、存在そのものを否定されました。人生の半ばで、仕事の結果を残せなかったとき、人としての価値がないと、強く否定されました。

こうした経験から、いつしか自分を否定的に見ては、悲観していたんです。いつだって、人と比べては、自分には足りないものばかりを見ていました。それが癖になってしまったのです。自分を見下していました。自分が嫌いでした。自分を認めることが、何一つ出来なかった。そうやって、自分を罵倒し続けた結果、僕は卑屈になってしまったのです。

だから、どんな言葉も、否定的にしか受け取れなくなってしまったんです。

それは、僕自身が自分の受け止め方を、否定的だったからだということ。

相手の言葉の使い方の問題でなく、全て、自分の心の問題です。

そのことに、ようやく気付くことが出来たのでした。

自分の受け止め方を変えていく

僕が、自分の受け止め方を変えていかない限り、この苦しみは消えていくことはありません。自分の見方を変えていかない限り、どんな言葉をもらっても、前を向く気持ちにはなれないということなのです。

それは、幸せからは、程遠いものだと感じました。

きっと、誰にだって、自分の中に、ダメだと認識している部分はあるはずです。でも、自分の中に良い部分もあると認識できているから、卑屈になることなく、前を向くことが出来ているのだと思いました。時に、落ち込むことだってあります。でも、喜びもあるから、人生を歩むことが出来るのだということです。

僕の中の良い部分を、見つけていかなくてはいけないと感じました。

しかし、自分で変わっていこう。そう思っても、長年蝕んでいた卑屈な心を変えることは、なかなか出来ませんでした。どう頑張っても、卑屈な自分。ネガティブな自分は消えることは出来ないのだと痛感しました。

本当に長い間、もがきました。全くもって上手くいきませんでした。人生も、思うようにいかない。そこで、どうにもならないくらい、落ちるとこまでおちてしまったのです。もう、これ以上は、どうにもならないと感じたとき、どこか開き直った気持ちになれました。

今でも卑屈な自分、ネガティブな自分は、根強く自分の中にいます。でも、もう、自分の心を蝕んでいるようには感じません。むしろ、そんな自分が出てきたら、優しくすることが出来るくらいです。

長い苦しみの中、自分を変えようとするあまりに、自分を強く否定していたことだったということです。開き直ったことで、自分を受け入れることが出来たんだということです。

こうした心の葛藤の中で分かったのは、色んな自分がいる気が付いた付いたのです。卑屈な自分。ネガティブな自分。それを、励まそうとする自分。そんなことはないと、前向きでありたいと願う自分。今は、色んな自分が僕には目には入ってくる。それは、自分を否定ばかりしないで、受け入れようとしたからだと思うのです。

ふとしたある時、僕ははっとしました。

気が付けば、自分に頑張れと言っていたんです。

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