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思考の癖を知る

生きていると人は癖が出来てしまいます。癖は無意識にやってしまうもので、自分ではなかなか気付くことが出来ません。

歩き方や話し方にも癖は出来るし、生活の仕方にも癖は出来てしています。そして、行動パターンだけではありません。なんと、思考にも癖が存在しているのいです。

物事を捉える捉え方にも人それぞれ癖があるのです。自分に起きた出来事をどう捉えるかというこの捉え方の癖があるために、考え方も偏ってしまうと言われています。

その癖を知って自覚するだけで、自分の苦しさや辛い気持ちの原因が分かり、生きやすく感じるものなのです。


思考の癖の具体例

その一つとして、すぐに自分に結び付けてしまう癖があります。僕はこの癖で、随分と自分を苦しめてしまいました。

具体的な例を挙げるとするなら、会社で上司の機嫌が悪いと、自分のせいだと捉えてしまっていたのです。実際は上司の機嫌が悪いのは、自分とは全く関係ないことだったかもしれなのに。

どうしてなのか、自分のせいだと思ってしまうのです。

このような思考の癖によって、僕のように苦しんでいる人は以外と多いのではないでしょうか。

他にも例をいくつか挙げてみると、子供の成績が悪いのは自分の育て方のせいだと思ってしまう。街で知り合いをみかけた時に声をかけたが無視されてしまった。それは、自分が嫌われているからと思ってしまう。よく耳にすることだと思います。

自分との関連性が乏しいのに自分のせいだと感じてしまうと言った、自分を標的にしてしまう思考の癖です。

このように思考の癖を知るだけでも自分を客観視することが出来ます。

僕の例で言うと、もしかしたら上司は家庭で何かあったのかもしれないとか。こんな風に色んな可能性を見つけることができるのです。

自分の思考の癖を知る方法

このようにひとつの思考の癖を紹介させて頂いたのですが、思考の癖も様々です。

そして、これがなかなか自分では気づきにくい。では、このような思考の癖をどうやって見つけていくのでしょうか。

それは、一つの質問を自分に問いかけることで見えてきます。

「あなたはどんな人ですか?」

これを時間がある時にでも考えて、挙げてみてください。

色々と答えが出てくると思います。例えば、会社員や主婦といった肩書という答えもあると思いますし、頑固や負けず嫌いといった性格の部分でも答えることができるのだと思います。更に、得意不得意、好き嫌いでも答えることが出来る。いろんな角度から自分はどんな人間なのかを答えることができるのです。

それがどうして思考の癖が見えてくるのかというと、自分が見えている世界は自己評価でできているからです。

会社員であれば、会社員であるための情報を捉えていきます。主婦であれば、主婦であるための情報を捉えていきます。同じ世界の中でも、自分が認識している情報を脳は選んで捉えていっているのです。

そうなってくると自分が何を認識しているかを、知っていくことで、自分がどんな世界の中にいるのかを知ることができる。その世界を解きほぐしていくと、自分の思考の癖を知ることが出来るのです。

今、見えている世界は自分の思考の癖によってゆがめられているのです。つまり、自己評価から自分の思考の癖がみえてきます。


ネガティブな世界

僕は、自分がネガティブ思考の人間だと思っていました。先ほど、上司の機嫌が悪いのは自分のせいだと感じていたように。

何か起こるたびに自分がネガティブだからなんだと、物事の原因を自分と結びつけていました。雨降れば自分のせいだとか、会社内で問題が起きれば自分のせいだとか、家族が幸せでないのは自分のせいだと捉えていたのでした。

そんな世界では、全ての人が自分を責めているように思えたのです。

僕はなんでもかんでもネガティブに変換してしまうという思考の癖をもっていたのです。

自分自身がその癖に気付かない時は、何とかポジティブになりたいと、必死になり、本を読み漁り、セミナーを受けたこともあるくらいです。

ただ、どんなに努力しても世界はかわりませんでした。

自分はどんな人ですか?という質問で、自分はネガティブな人間だという答えが嫌で、この質問から、ずっと逃げ回っていたからです。

この思考の癖と自分の世界の話を聞いた時に、僕自身、すごく気持ちが軽くなったのを覚えています。

今まで、自分を苦しめていたのは自分自身だったのですから。

「なんだ。僕が僕をいじめてたんだ。」

そう、自分自身がネガティブな世界を作り出していたと気付いたのでした。

そしたら、自分自身の力を抜くことができました。

そして今、自分の癖を直していくためにゆっくりとゆっくりと新しい習慣を生活に取り入れています。気持ちが前向きになっていくことは、新しい世界に飛び込んだ気分でした。

話す人、話す人前向きな言葉に聞こえるし、誹謗中傷の嵐だと言われるSNSの世界でも、優しさあふれる方々の中で自分の身を置くことができています。

全ては捉え方次第で自分の世界はどうにでも変わっていくのです。自分の思考の癖を知る。

これは自分という人間がどういう人間かということを知ることから見えてくるものであり、思考の癖と向き合っていくだけで世界はがらりと変わっていくものなのです。

僕自身、また何年後かに「あなたはどんな人間ですか?」という質問に自分がどんな答えを言うのだろうと思うと、楽しみで仕方ありません。

最期まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー


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