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気の進まないことへの取り組み方

あなたにとって、面倒で気の重たい作業はなんでしょうか?どんなに好きなことをして生きていこうと決めても、好きなことだけでは、生きていけないと理解しておく必要があると思います。

僕の会社は、施設で調理をしている会社なのです。昨年、僕の会社に入社したスタッフは、自分で全部、調理もメニュー作成も、リーダーとしても出来るようになりたいと、素晴らしい目的や夢を持って入社しました。しかしながら、野菜の切込みがどうしても嫌だと、一週間もしないうちに辞めてしまったのでした。

このことで、僕自身としては、最初の意気込みはどこにいったの?で終わることも出来るのですが、もう少しその方の心境を深く読んでみようとすれば、学びになるのではないかと思い、考察することにしました。


気の進まないことに挫折してしまう

誰もが、憧れを持っているものだし、自分の中で想像は大きくイメージして、理想を膨らませてしまうものです。

しかしながら、実際に働いて職業にみたり、実際に初めてみると、そのギャップに目がくらみます。

僕自身も立派な料理人に憧れて就職したら、一日中、海老の背ワタを取る作業だったり、こき使われる毎日でした。イメージとかけ離れた作業にくじけそうにもなりました。

そういった最初の難解とも言える挫折に直面したりしたとき。それだけでなく、これは面倒だなとっか、これは苦手だなと思うことに直面することだってあります。

そんな時の多くは、ネガティブな感情に圧倒されるも、ポジティブでいようと自分に鞭を打って無理やり、やる気を引き出そうとしてしまいます。

しかし、自分に鞭を打ってしまうものだから、どんどん「あー嫌だな。嫌だな。」という気持ちが大きくなり、どんどんネガティブになって、自分には出来ないと感じてしまったのではないかと思うのです。


ある成功例

そんな風に考えてみると、ある先輩のことを思い出しました。それは、どんな作業でも淡々とこなしていたのでした。その方は、誰かみても嫌な仕事を任されたとしても、顔色を一切変えずに、やってのけていたのでした。

僕は一度だけ「嫌じゃないのですか?」と尋ねたことがあります。

「その先にある自分のやりたいことにエネルギーを残しているのだと。」

そうはっきりと仰りはしませんでしたが、要約するとそういうことでした。

そうなのです。多くの人は目の前の面倒や嫌なことに意識が向きすぎて、その先にある、自分のやりたいことに意識が向かっていないことに気がつきます。

その先に自分のやりたいことが見えているのに、目の前のことで挫折してしまうのは、もったいないし、悔いがのこるくらい後悔してしまうと僕は思います。

やりたいことが見えているから、我慢できるしものだし、自分をステージにあげてくれるものだと思うのです。

嫌な仕事は人にお願いすればいい。社会とはそういうものだという教えがあります。確かにお互いの得意不得意を補えることで成果や効率は格段に上がるものでしょう。しかし、自分自身で向き合わないといけないことがあるのも事実です。そこから逃げるための言い訳に利用してはいけないと思います。

気の進まないことに直面した時に、それが未来と繋がっているかどうか考えてみて下さい。それからやるのかやらないのかを判断すればよい。必要なことだと分かれば、乗り越えられるはずですから。


誰かと共に生きるからこそ

コミニティの中に属していたら、大多数の人が気が乗らない仕事があります。それが嫌だと言って人に押し付けてばかりいたら、人間関係は破綻してしまいます。

ただ、みんなが嫌がる仕事を率先してやることで、信頼を生み人間関係を築くことは出来ます。

相手を思いやる気持ちから、みんなが嫌がることが出来るほどの、気遣いや優しさを僕は持っていたいと思いますし、それが出来たときには僕は自分を肯定できるものだと思います。

ですので、自分の心と上手くバランスを取りながら取り組んでいくことが大切なのではないか考えられるのです。


気が進まないことは

まとめていくと、目の前に面倒なことや嫌なことが立ちふさがった時、その先に自分がやりたいことが出来るという未来とつなげることで、克服できるものです。

更に言うと、誰もが気の進まないことをすることは、人間関係において、信頼を得るためには大事なキーポイントにもなります。つまり、相手の気持ちを思えばこそ、気の進まないことでも乗り越えられるものではないかと思うのです。

これらを総合して、視点を変えてみれば、自分のやりたいことが出来る人生を歩みたいのなら、未来を想像する力と思いやりの心と優しさが必要不可欠なものだと言えるのではないかと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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