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栗やぎんなんの実もナッツ!秋の味覚が嬉しくなる頃

一般的には、脂肪分が多い種実類であるアーモンドやくるみ等が「ナッツ」とのイメージがありますね。食品分類で見ると、栗やぎんなんの実もナッツです。
ナッツは、でんぷんや脂肪に富み、たんぱく質も含む高エネルギー食品なのです。

★そもそもナッツとは
根や葉でつくられた栄養分が種子内に蓄えられて、肥大化した部分を食用としているものの総称です。
その種類は百数十種類もあるとされています。

★成分を見てみると
・栗、ぎんなん、トチの実等はでんぷん質が主なナッツです。
炭水化物が、栗は36.9%、ぎんなんは34.8%、トチの実は34.2%含まれています。かつて穀物が不足した時代は、主食代わりに食べていたようです。

・クルミ、アーモンド、落花生等は脂肪分が主なナッツです。
くるみは脂質68.8%、アーモンド51.8%、落花生47.0%を含みます。
これらは、脂質量が多いので、調理油、マヨネーズ等と同じ油のグループと言えます。 

★食事療法の場合は
糖尿病や肥満等の食事療法では、炭水化物の多い栗は、ごはんのグループに入るので、栗を食べたらごはんと置き換えます。
例えば、栗ご飯の場合は栗とごはんを含めていつもの分量を盛りつけます。
脂質の多いクルミや落花生を食べたら、油やマヨネーズなどを控えるくらいの気持ちが必要です。

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★料理では
・炭水化物の多いナッツは、炭水化物である米と良く合います。
栗ご飯、炊き込みご飯にぎんなんを入れる等。ホクホクしてねっとりした炊きあがりが、とても美味しいです。
・脂質の多いナッツは、炒る、油でローストする等としていわゆるテーブルナッツや菓子の材料に良く合います。


〇落花生の思い出

勤務地が千葉県内であった頃。辺り一面が落花生畑でした。葉は落花生に似て、親指大の丸い葉形がかわいらしい。

南アメリカ原産で、日本には中国から伝わってきたとされています。黄色の花の開花後に、小さな房が地中をはって実を成熟させることから「落花生」と名づけられた、というのは知られているとおりです。
国内では大粒の品種が、関東、九州地域で栽培されています。

私が勤務した千葉県北部から東部では、朝一番で掘った落花生を、すぐに茹でて食べる地域です。食べた感じはホックリした芋のようで、堀り立でないと硬くなってしまうのです。
この地域では、生落花生を使った炊き込みご飯も美味しいです。掘り立が手に入らないと作れませんけどね。

秋になると近隣の人が「掘り立の落花生を茹でたよ!昼めしの代わりに、ほれ、食べてみい!」と言って、よく持ってきてくれました。

炒った落花生は、さや10~15個ほどで大匙一杯の油と同じカロリー。
茹でた落花生は、さっぱりしているのでいくらでも食べられてしまいます。
食べ過ぎないようにしよう、と思いつつも後を引いてしまった記憶があります。脂質が多いので注意したいものです。

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