見出し画像

朝日、憂鬱、希死念慮

揺れるカーテン、そこから覗く明るい朝日。
わたしはその朝日がずっと苦手だった。
わたしは高校1年生のころから不眠症で、夜、みんなが眠っているはずの時間からみんなが目覚めるはずの時間までずっと起きている。だから、満足に眠れたみんながだんだん起きてきてしまう朝が嫌いだった。「おはよう、よく眠れた?」に対して、うまく答えられない、自分が嫌だった。

逆に、わたしが好きなのは夜。わたしは宇宙が好きで、晴れていれば星空が見える夜の空が好きだ。曇っていても、いつもの昼間の景色とは全く違う、真っ暗な世界が見えるから、夜が好き。

今日はよく眠れたかい?悪い夢を見た?そうかい、怖かったね。でもね、現実もそれと同じくらい、いやもっとかも、って位ね、怖いよ。これからここで生きていく覚悟は君にはあるかい?私にはその覚悟もそんな世界で生きていかなければいけない理由もないよ。今息が止まればどれだけ良いことか、眠ってそれから2度と目が覚めなければどれだけ良いことか。そんなことを考えながらこの文章を綴っている。

わたしは愚かだ。リストカットをやめよう、と思って、お母さんにも「辛くなったら、切りたくなったらお母さんのこと呼んで良いからね」と言われたのに、母のことを呼ばずに今日も自分の皮膚を刻んでいる。

毎日世界に人生に未来に絶望して、めちゃくちゃな気持ちになりながらも、生きていかないといけない意味がわたしには全くわからない。いま、わたしがここにいる理由は何なのだろうか。

死にたい気持ちは正直なところすごく強い。でも、自分の力じゃどうせ未遂に終わってしまうんだろうな、死にきれないんだろうなと思って、辛くても耐えて耐えて耐え続けて死んだように生きるしかないんだ、と思った。溺れているのに溺死はできない水槽の中に入れられているみたいだと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?