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2024年8月

体温に近い外気温、高い空と対比するような、 降下していくわたし。 底も天井も壁もない、空っぽな心の器は、 何を受け取ってもどこかに落ちていってしまって、 粘着質な苦しみだけがそこに張り付いている。 わたしが受けた、性的な加害も、暴力も、暴言も、ネグレクトも、全部自分のせいだと思ってしまう。心理士さんや主治医にあなたは悪くないと言われても、何年にもわたって塗りつけられた「わたしが悪い」は擦っても落ちない汚れのようになってしまっていて。 過去の何年もずっと上書きされ続けた傷な

    • 冷凍ノストフォビア

      どれだけ対処法を学んでも、気を逸らそうとしても消えない、冷凍保存された記憶。何年もの間逃げられない真っ暗でどろどろの空間にいたわたしは、いまあかりが灯っていることに気づくこともできずに、出口を探すこともできずにその場に立ち尽くしてしまっているようで。 危ないことはしちゃいけないよと言われて、刃物で傷をつける代わりにつけてしまった青い痣を見てなんだか懐かしいような気持ちになってしまって、そんなのおかしいよね、って。でも、そう思うことしかできなくて、どれだけ苦しくても自分にぶつ

      • 消えかけの炎、紫煙を燻らせて

        メビウスのオプションパープルの紫煙を燻らせる。 朝食を少し残して、吐き気止めを飲む。 いつも人の顔色をうかがって生きていた私は、いつのまにか自分の存在意義を見失っていました。 所詮わたしは誰かの代わりでしかなくて、都合のいい女でしかない、そんなことは物心がついたころから気がついていた。親には縁を切られ、友達にはみんなわたしの他にいちばんの友達がいて、その子と会えない時だけわたしのことを呼んで穴埋めをされる。私がいなくたって、世の中という意味でも、友達の中の「セカイ」という

        • m9T_T

          365の拍動と、BPM150の君が好きだったあの唄。 口ずさみながら私は今日も終末について考えていた。 首も吊れない短いロープ、花にもやれない涙なんていうくだらない塩水。 すっかり散らかってしまったグループホームの一室、 低めの温度で焚いた暖房を人肌の温もりと勘違いしながら、 孤独を紛らわしていた。 健康を願っているはずなのに、 薬を飲むのをやめられない愚かな私の内臓は、 もうボロボロになってしまっているだろうか。 ふと、一番苦しかったあの頃の記憶がフラッシュバックする。

        2024年8月

          睡眠はお手軽なスーサイド

          今日も今日とて白昼夢。 冷えた刃を温い肌に当てて、横に引く。 ぱっくりと開いたそれから伝う真っ赤は、 私を現実に引き戻すトリガーだ。 睡眠はお手軽なスーサイド。 2錠のサイレースを口の中で溶かして、 ブルーハワイのかき氷を食べている時のように 舌を青くして遊ぶ、ふふ。 あの頃、大好きだった睡眠は、 今になってはとてつもなく黒くて大きな 不安や絶望から私を守るシェルターになっている。 今、十分に頑張れているという実感はないが、 『もう頑張らなくていいんだよ』 って言われたい

          睡眠はお手軽なスーサイド

          金木犀

          金木犀の香りがふわりと舞う季節になりましたね。 でも、本当は金木犀なんてものはここにはなくて、 人が作ったニセモノの香りを わたしは纏っているのです。 毎日起きて、ご飯を作って食べて、 掃除をして、洗濯をして、 買い物に行ったり散歩に行ったり役所に行ったり。 それくらいのことしかしていない日々ですが、 わたしには大変なことで、 息切れをしてしまいました。 入浴剤を買いにドラッグストアへ。 気がついたらもう片方の手には、 オーバードーズするための薬がありました。 帰り道、わ

          金木犀

          10/2 グループホームに行きます

          今日からグループホームの体験利用をすることになりました。体験利用して、いい感じだったらそのまま本利用となる形です。わたしはもう二度と実家に住みたくないので、そのまま本利用するつもりでいます。 実家暮らしから巣立つ最後の日だけど、お母さんは相変わらず怖くて、今日も怒鳴られてしまいました。朝、起きておはようって言っただけなのに、朝からうるさいって怒られてしまいました。何回もため息をつかれて、「あんたが行きたいから行くんだからね、お母さんは別に賛成してないから、お金、必要なものは自

          10/2 グループホームに行きます

          人生には

          人生には必ず終わりが来る。 誰もが知っていることだ。 その終わりを自ら手繰り寄せようとして、 死に急いでいる。 昨日から今日も、オーバードーズをしてしまった。 しばらくしてなかったのになあ。 家族の前で元気そうに振る舞わないと感じ悪いって 怒られるので、元気そうに振る舞っていたら、 わたしはまだ調子が悪いので 横になっていたいのですが、 ゴロゴロするな!って怒鳴られてしまいました。 セルフネグレクトになってしまっていて、 部屋は散らかり放題だし、お風呂にも入れていません。

          人生には

          reasen

          何をするにしても理由を求められるこのセカイは、わたしが生きていくには少し不自由だった。どうしてアームカットをするのか。どうしてオーバードーズをするのか。どうして死にたいのか、どうしてつらいのか、どうして、どうして、どうして、 もう何も聞かないで! 聞かれれば聞かれるほど、私の口はかたく閉じていく。 わからない、わからないんだ。 どうしてこんなに辛いの?どうして衝動が抑えられなくなるくらいの負の感情の波に飲み込まれてしまうの?辛くて悲しくて、不安で不安定なのはどうして? な

          不眠症のきみ

          不眠症のきみはいつも夜の世界を泳いでいた。 「どうして眠らないの?」 「皆から隠れている星たちを見つけ出すためだよ」 夜の街を散歩して、 真っ暗な空の間にぽつぽつと灯る街路灯。 「独りは寂しくないの?」 答えは返ってこなかった。 きみの半袖からのぞく手首には、 刃物で切ったような傷跡が 新しいものも古いものも合わさって ぐしゃぐしゃになって刻まれていて、 どうしてきみの手首がこんなに なってしまったんだろうと、 わたしの小さい脳みそで考えていた。 「君が生きていてくれて

          不眠症のきみ

          折り紙

          最奥部の憂鬱をたんと味わっているわたしは、 涙を拭いてくれるその手をつかめずにいた。 わたし以外誰も傷つけたくなくて、 敢えて手首ではなく二の腕につけた傷跡。 毎日悪夢を見るんだ。 わたしに染み込んだトラウマは一度折ったら 開いても二度と跡が消えない 折り紙のようだった。 死にたいけれど死ねずに、 現世にぷかぷかと浮かんでいる。 海月のように美しくなれたらいいのにな。 わたしの汚い部分まで透かしてみて、 それでも嫌いにならないでくれる? お互いに命のタイムリミットが

          折り紙

          大好きなあの娘にも大嫌いなわたしにも平等に終わりは来てしまうんだね

          大好きなあの娘にも大嫌いなわたしにも平等に終わりは来てしまうんだね

          愛嬌のハッピーセット

          息をする。吸う、吐く、吸う、吐く、吸う、吸う、吸う、吸う、 そして、止まる。 人生なんて所詮そんなものだ。 毎日毎日、生きているのではなく、死んでいないだけの日々を消化していく様なもの。 絶望の解像度が上がっていく。 左手首のまだ新しいリストカットの傷痕、半袖のセーラー服、精神科の病院の端に植えられた向日葵。 お手頃なハッピーセットみたいに、愛嬌の安売りをする。 そうやって精神を磨耗して生きてきた。 視界の端に佇んでいる季節外れの雪うさぎは、私をそちらの世界に連れて

          愛嬌のハッピーセット

          居場所

          ふわり、過剰摂取したお薬の作用で、意識がぼんやりとしている。 曖昧な意識の中で、黄色のガード付きのカミソリで腕を切った。 離人感で自分が自分じゃなくなってしまったような感覚の中、傷口から流れ出す真っ赤な血液だけが、真実だと思えた。 どうしたってこの世は理不尽で、生きたい人が生きられず、死にたい人が死ねないように、地球は回っているらしい。 今日も昨日もおとといも、希死念慮はわたしの頭の中をぐるぐると渦巻いている。 わたしも、無償の愛がほしかった。大好きだよって抱きしめられたり、

          居場所

          死にたい生きたい

          84錠の錠剤、絶望を殺すためのピンク色のカミソリ、出血を止めるためのティッシュとテープ、9%のアルコール二本に10個の裏アカウント。 わたしはわたしを生かすことも殺すこともできずに、中途半端に毎日を誤魔化しながら、自分を摩耗している。 どうか、どうか、わたしのこと、嫌いにならないで。 リストカットでボロボロになった左腕も、オーバードーズでボロボロになった肝臓も、いじめと虐待でボロボロになった精神も、ぜんぶひっくるめて愛してよ。明るく笑顔で取り繕った仮面の裏側の、涙でびしょび

          死にたい生きたい

          ごめんなさいって伝えたくて、でも

          今日も、昨日も、過剰服薬をしてしまいました。 お母さんが身を削る思いで、毎日体痛い、仕事仲間に意地悪な人がいて行きたくない、と言いながらも頑張って働いてきてくれたお給料からわたしにくれた、お小遣いを使って。本当に私はダメな子だ。 私には妹がいるんだけど、先日、妹が腕や足をボロボロに、私なんかの傷跡よりももっとボロボロに、切り刻んでいる夢を見た。その夢を見て、私はものすごく悲しくなった。小さいころから両親からの暴力や暴言を受けてきたから、お母さんに私が愛されているかはまだ疑って

          ごめんなさいって伝えたくて、でも