reasen

何をするにしても理由を求められるこのセカイは、わたしが生きていくには少し不自由だった。どうしてアームカットをするのか。どうしてオーバードーズをするのか。どうして死にたいのか、どうしてつらいのか、どうして、どうして、どうして、

もう何も聞かないで！

聞かれれば聞かれるほど、私の口はかたく閉じていく。
わからない、わからないんだ。
どうしてこんなに辛いの？どうして衝動が抑えられなくなるくらいの負の感情の波に飲み込まれてしまうの？辛くて悲しくて、不安で不安定なのはどうして？
なにもわからなくなってしまったわたしの脳みそは悲しみの入浴剤で濁ったバスタブの海に沈んでもう浮かび上がってこなくなってしまった。

不安って、語源を辿ると、「圧迫する、窒息させる」って動詞から派生した言葉なんだって。
圧迫されて、窒息させられそうな気持ちでいるなんて、辛いに決まってるもんね。だから不安って辛いんだ。

睡眠がこわい。でも、覚醒がこわい。
起きていたら鬱だし、寝たら悪夢を見るんだなー、

わたしはトラウマの再演をしようとする。
殴られたい、蹴られたい、怒鳴られたい、乱暴に扱われたい。虐待音声を、ヒステリーの怒声を検索して聴く。傷ついて辛くなるのはわかっているのに、どうして？

きっと丁寧になぞった心のスクラッチアートの下にはキラキラなんてなくて、ただ心に傷をつけただけになっちゃうんだ。

私が発信した真っ黒な電波を受け取って毒されたみんなの情報機器、情動、シンパシー。

唯一のリアルの友達は東京に帰っちゃうし、
インターネットにしか居場所がないよ、わたしに居場所をくれたみんなはわたしのマブだよね、えへへ。