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『素顔を隠したままで何が伝わるっていうの?』『さあ 新しい人生を始めよう  さあ 世界を変えよう』

■日本 /2021年 ■監督・脚本: 細田守■出演: 中村佳穂 ほか■アニメ

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やっと観れました~竜そば!!お家でテレビで見たのですが、これは・・・絶対映画館で観なければいけないやつだったーーーーーーー( ;∀;)綺麗な映像なうえに主人公の女の子が❝歌う❞という物語だったのサウンドも良くて、ドルビーシネマとかで観たかった、、、九州で再上映とかないかな~

田舎に住む女子高生のすず。幼いころ事故で母親を亡くして大好きな歌が歌えなくなってしまいます。歌えないながらも、孤独にも作曲を続けていたすずは、友人に誘われて<U(ユー)>というネットの仮想世界に参加します。

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世界中で50億人以上が集まる<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作ります。アバターのようなものみたいです。ずっと歌えなかったすずでしたが、「ベル」と名付けた自分の分身であるAsを通しては、歌うことができたのです。ベルを通してのすずの歌声は綺麗で、瞬く間に人気者になり、<U>でベルのコンサートが行われることになります。しかしそのコンサート会場に竜の姿をした「As」が乱入してしまいます。暴れる竜ですが、すずはその竜が気になって彼を探しに行きます。この竜との出会いをきっかけに現実世界でのすずや彼女の周りの人たちの現実も大きく変わって行きます。

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竜とベルが歌いながらダンスをするシーンがあるのですが、とても素敵でした。この作品を観ていると、「美女と野獣」「アナと雪の女王」「千と千尋の神隠し」「耳をすませば」をまた見たいという気持ちになりましたね(笑)

昨今ではネットの世界に入り浸って「個」の居場所ばかりが目立ちますね。加えてコロナなどもあり、対面で人と話す機会は昔の人に比べると減ってきており、コミュニケーション力の低下なんかも懸念されていますよね。ですが、この物語の主人公のすずはネットの世界に入ることによって、現実世界の自分の人生も良い方向に流れ、彼女自身も成長していきます。また、ネットではアバターを通して自分の本当の姿を隠すというのが常ですが、意外にもこの物語は「ありのままの自分」で人と関わっていくことの大切さも伝えてくれる作品でした。結局、それを使う私達人間次第ってことですかね(;´∀`)


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【サマーウォーズ】

■日本 /2009年 ■監督: 細田守■脚本: 奥寺佐渡子■出演: 神木隆之介 桜庭ななみ ほか■アニメ

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こちらも細田監督作品です。竜とそばかすの姫より、10年以上も前の作品なので、さすがに映像美では劣ってしまいますが、主人公の高校生が仮想世界を通して成長していくというところは似ています。こちらの仮想世界は<OZ(オズ)>と言う名前です。

OZではゲームや買い物はもちろん、行政手続、交通システムなどインフラまで管理しているシステムです。主人公の高校2年生の健二はOZの保守点検のアルバイトをしていました。ある日、憧れの夏希先輩と一緒に先輩の田舎に4日間泊まることになります。そこには先輩の親族が集まっており、健二は先輩の婚約者のフリをすることになってしまいますが、楽しい時間を過ごしていました。

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そんな時に、健二にOZから暗号の書かれたメールが送られてきます。数学が得意な健二はその暗号を解いてしまうのですが、それをきっかけに事態は一変します。その暗号はOZの管理権限を奪取できる暗号だったのです。OZが謎の人工知能に乗っ取られたことによって、現実世界のインフラにまで影響を及ぼしてしまい、世界中が大混乱に陥ります。健二は、夏希とその親戚たちと協力して、この大混乱から世界を救う為に立ち向かっていきます。

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私は夏希が花札をするシーンがお気に入りです。竜とそばかすの姫と比べるとネット世代じゃないとストーリーの解釈が難しいよな気もしますが、2009年に作成されたことを考えると、今の世界はホントにこの物語のOZのようになってきていますよね。細田監督の先見の目。。。スゴイ!!

<一言メモ>

やっぱり、アニメは映画館で観るものですね~映像美とサウンド、ホントにすごい。これからもっとどんどん綺麗になっていくんだろうな、楽しみです(*‘∀‘)

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