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「薪の上のヘラクレス」グイド・レーニ【ルーヴル美術館の名品150選】87

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

*グイド・レーニ作 連作「ヘラクレスの物語」、1617-1621年
「レルヌのヒドラを倒すヘラクレス」、INV535、2.60×1.92m
「ヘラクレスとアケロース」、INV536、2.61×1.92m
「ケンタウロスのネッソスにさらわれるディアネイラ」、INV537、2.39×1.93m
「薪の上のヘラクレス」、INV538、2.60×1.92m
(いずれもイタリア絵画部門、ドゥノン翼) 
グイド・レーニ作「薪の上のヘラクレス」、1617-1619年、INV538、2.60×1.92m、イタリア絵画部門、ドゥノン翼
右:リジッピデスの画家「ヘラクレスの昇天」、前530-前520年、F294、高さ50cm、古代ギリシア部門、シュリー翼

最後の場面
「ヘラクレスの死」。
夫が他へ心を向けていることを知り
デイアネイラはもらった衣を思い出す。
衣にはヒドラの毒。
猛毒が英雄の体を焼く。
死を選ぶ英雄。
自ら薪に火をつける。
かつて半神であった英雄は
完全なる神となりました.

◆ヘラクレスの死◆

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