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赤い色のランドセル

7月12日に山根あきら/妄想哲学者🤔さんの企画
「#ひとつだけ記事を残すなら」を記事にし、投稿しましたところ、たくさんの方からコメントを頂きました。ありがとうございました。

コメント欄に、ご自身の記事の「ひとつだけ残すもの」をあげて下さった方もいらっしゃいました。

その中に大変、心を打たれた記事がありましたので、ご紹介したいと思います。

続気楽な散歩。さん、つい最近、フォロワーにならさせていただいたのですが、埼玉県入間郡毛呂山町に生息している植物などを紹介されていて、植物好きの私はとても癒やされています。

その中の記事、『生きるとは何か死と生を問います』とテーマにされた『桜草は今年も咲かなかった

続気楽な散歩。さんのご長男の小学校の同級生だったK君、小学校1年生の終わり頃から白血病に侵され、小学校5年生までの闘病の末、この世をさられました。

その、闘病日記をご家族の方が、自費出版された

『ぼく、生きたかった』

タイトルはK君がお祖母さんの耳元で最後に囁いた最後の言葉です。

本の巻末に一言
「この世に不幸にして亡くなった子どもたちがいます。今自分達が何を考え生きていけるのか?命の大切さを一緒に考えてみませんか?」

と書かれていて、続気楽な散歩。さんは短歌を2つ詠まれているのですが、皆さんも読んでみてください。

私、この記事を読んで、友達の妹さんのことを思い出したんです。

それは、私が小学校5年生に進級した、桜の花が綺麗に咲く季節。

私は、同じクラスになった、知恵ちゃんの家に遊びに行くようになりました。

知恵ちゃんの家は、桜公園という名前の、桜の木に囲まれた公園の近くにありました。私の家からは自転車で行かないと、遠い距離だったのですが、遊びに行くようになったのです。

知恵ちゃんの家に自転車を置かせてもらい、ピンボーンと自宅のチャイムを鳴らし、いつも一緒に公園に遊びに行きました。

ある日、玄関に真新しい赤いランドセルが置いてあることに気づいて、「誰のランドセル?」って知恵ちゃんに聞いてしまいました。

ピカピカの真新しいランドセル、まだ誰にも使われていないことは、ぱっと見ただけでわかりました。

玄関で出迎えてくれていた、知恵ちゃんのお母さんが、

知恵には妹がいて、今年の4月から、一緒の小学校に通う予定だったけれど、3月にこの世を旅たってしまった。でも、毎日、玄関で知恵の学校の行き帰りを見守っている」って教えてくれたのです。

私、初めて聞く人の死でした、死因は「小児がん」で、ずっと病院と自宅を行ったりきたりの、闘病生活だったようです。

そして、その玄関に置かれた、真新しいランドセルはとても忘れられないものになってしまいました、知恵ちゃんも泣いてしまい、私も泣いてしまいました。

知恵ちゃんと妹さんの話をしたのは、その日だけですが、桜の季節、新1年生の赤いランドセルの女の子をみかけるといつも思い出してしまいます。

そして、今の季節、ショッピングセンターの特設会場で開催される、来年の新入生のランドセル売り場を見ては、新しい生活が楽しく、宝物がたくさん発見できる日々を送ってほしいなと願っています。

私も、続気楽な散歩。さんのように、知恵ちゃんの妹さんにむけて、短歌を詠んでみたいと思います。

ランドセル

桜の開花

待ちわびて

あの子の心

遠い空


知恵ちゃんの家は、「桜公園」という公園のそば、近くにはたくさんの子供たちが住んでいて、賑やかで、声が響き渡っていました。そんな声を自宅から聞いていて、その場に加わりたかっただろうなとか、新一年生となり、皆と一緒に小学校に通いたかっただろうなとか考えると胸が締め付けられる思いです。

そして、知恵ちゃんと妹さんの年齢差を考えると、ご両親、知恵ちゃんにとっても待ちわびた、待望な子だったのではないかなといろいろな思いが私の中を交差しています。

そして、最近、テレビから流れてくる、悲しい、ニュース、自分で自分の命をたってしまうのは、本当に良くないことだと思いますが、私もそうい気持ちに陥ってしまった過去もあります。

そして今現在も、やる気がある時とない時の気持ちのムラはあります。何もかも嫌になる日も生きていればあります。

そんなことを考えていた昨日、何気ないnoteの私のコメント欄の会話で

なにわのスキンヘッドさんが「河島英五」さんの曲を出してくださって、私の中に眠っていた、大好きだった曲を思い出したのです。

河島英五さんの歌声、その歌詞から生き様が感じられて、力強さに、そして勇気づけられて、とても感動します。

河島英五さんの「生きてりゃいいさ

この撮影場所が「生田神社」
昭和13年の神戸大水害、昭和20年の神戸大空襲。そして平成7年の阪神淡路大震災など、幾度の戦災、災害を乗り越え、氏子や崇敬者の協力によって復興していった「蘇りの社」です。(生田神社HPより)

生きてさえいれば、時間はかかるかもしれませんが、再生すること、蘇ることは可能だと信じています。

いろいろな気づきをいただける、このnoteの場、改めて感謝致します。

今日は土曜日です、いろいろな、人によって違う土曜日を迎えられると思いますが、かけがえのない、1日、ゆっくりと進みましょう😊

ヘッダーのイラストは私の中の記憶に残る、赤いランドセル、そして周りには紫色の桜草とピンクの桜、そして桜の葉っぱを描いてみました。


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