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【時系列篇】kemu楽曲の物語を改めて考察してみる【10周年】

十度目まして。夢結(@Mei_yumeyui)といいます。よろしくお願いします。

サムネイルはこちらの動画の5:43辺りのスクリーンショットを使わせていただきました。

企画概要はこちら

まずは、各楽曲における他楽曲との関連を以下にまとめ、私の考える時系列を書いていきます。詳しい内容は元記事を参照してくださると幸いです。曲名クリックで飛べるようにしています。

人生リセットボタン

(1作目なので当然ですがありません)

インビジブル

・歌詞「リセットは別の話」

「人生リセットボタン」より後、あるいはパラレル。

イカサマライフゲイム

・冒頭「インビジブル」「人生リセットボタン」が流れる
・2番Bメロで「人生リセットボタン」のメロディ

「人生リセットボタン」「インビジブル」より後、あるいはパラレル。

六兆年と一夜物語

・タイトル「六兆年」
・歌詞「君と僕以外の全人類」

消去法でパラレル。根拠は後述します。

地球最後の告白を

・歌詞「夕焼け」
・イラスト

「六兆年と一夜物語」の後。

カミサマネジマキ

・歌詞「ほらほら見てみて大発明 願いを全部叶える新商品」

一番最初。

・歌詞「消したり 透けたり 予知したり リセットしたり」
・PV中に過去の5作品。

そこから、過去5作の後まで。

リンカーネイション

・歌詞「記憶とさ 傍迷惑の継承」
・歌詞・PV共に、他楽曲との関連

過去6作の後。

敗北の少年

・歌詞「飴みたいに差し伸べられたって嬉しくないんだ」
・歌詞「僕は遠慮するよ」

「リンカーネイション」と同時。

拝啓ドッペルゲンガー

・歌詞「そしてまた幕は上がる」
・PVで何者かがkemuキューブを復活させている

一番最後。

「六兆年と一夜物語」をパラレルとした根拠

単純に「カミサマネジマキ」と同じ時間軸にあることが不可能だからです。
「カミサマネジマキ」では願いを叶える奇跡を起こすkemuキューブが開発され、それによってバッドエンドを迎えた少年たちを開発者は観測した上で「やり直せるならそうするさ」以降の歌詞にあるように観測対象をなぞらえた後悔をして自死を望みます。
ここで、「六兆年と一夜物語」の結末を考えてみると、主人公と少女以外の全人類の消滅です。

つまり、仮にこの2曲が同じ時間軸だとすると、「カミサマネジマキ」でkemuキューブが開発され「六兆年と一夜物語」でその効力により2人以外の全人類が消滅した際に開発者もその対象となってしまうため、それらを観測し自死を望むという展開と矛盾します。

よって、消去法でパラレル、としました。

パラレルワールドを採用するのは若干ズルい感じが否めませんが、時間遡行、透明人間、未来予知、人類滅亡、不老不死、如意宝珠などのトンデモが許される世界観の解釈において、パラレルだけは存在しないと考えるのもおかしな気がします。

「人生リセットボタン」「インビジブル」「イカサマライフゲイム」について

あるいはパラレル、という書き方をしましたが、この3作は同じ時間軸でもパラレルでも矛盾しないのでどちらでも良い、くらいのニュアンスです。

まとめ

それではいよいよ、全曲を通じた物語を簡潔に書いていきます。
また、「カミサマネジマキ」の記事において、天才学者=マキちゃんだと述べましたが、分かりにくいため天才学者を「マキ」機械仕掛けの神を「マキちゃん」と表記します。

1.「カミサマネジマキ」
「マキ」は奇跡によって願いを叶える装置「kemuキューブ」を開発。
これには奇跡を与えることのできる「マキちゃん」が搭載されている。

2.「人生リセットボタン」「インビジブル」「イカサマライフゲイム」
その奇跡の対象となった少年の物語。悉くバッドエンド。

3.「六兆年と一夜物語」→「地球最後の告白を」
1, 2とは異なる時間軸で奇跡の対象となった少年の物語。
「リクくん」「ゆんちゃん」以外人類滅亡という奇跡と、「ゆんちゃん」の不老不死という奇跡の結果、この世界ではただ一人「ゆんちゃん」だけが生き続けることになる。

4.「カミサマネジマキ」
「マキ」は非難殺到や上記犠牲者への後悔の末、自らの死を望む。

5.「リンカーネイション」「敗北の少年」
奇跡を与えられた少年たちの記憶を継承した「ユイちゃん」に、「マキちゃん」から奇跡が差し伸べられる。
「ユイちゃん」はこれを拒み、奇跡の無い世界を望む。
「マキちゃん」はこれを受けて「kemuキューブ」を破壊する。

6.「拝啓ドッペルゲンガー」
「マキちゃん」ではない何者かが「kemuキューブ」を再生。
再び少年へ奇跡は訪れ、そしてまた幕は上がる。


さいごに

10週間も長々とお付き合いいただき本当にありがとうございました。

拙い文章だったとは思いますが、少しでもkemuさんの物語音楽の魅力が伝わる一助となれたならとても嬉しいです。

最後に改めて、kemuさん10周年おめでとうございます!!!!!!!!!

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