【カミサマネジマキ】kemu楽曲の物語を改めて考察してみる【10周年】
六度目まして。夢結(@Mei_yumeyui)といいます。よろしくお願いします。
サムネイルは「カミサマネジマキ」3:44辺りのスクリーンショットを使わせていただきました。
企画概要はこちら。
【GUMI】 カミサマネジマキ 【オリジナル・PV付】
【HD】 カミサマネジマキ 【GUMIオリジナル・PV付】- KEMU VOXX
「少年は無垢すぎた」 - 動画説明文より
「やがて少年は」- マイリストコメントより
6作目です。所謂すべての元凶というやつです。
もともとは、THE VOC@LOiD 超M@STER 20(2012年4月28・29日)にてリリースされた1stアルバム「PANDORA VOXX」の収録曲になります。つまり、投稿順としては「六兆年と一夜物語」→「地球最後の告白を」→「カミサマネジマキ」ですが、音源化の順番としては「六兆年と一夜物語」→「カミサマネジマキ」→「地球最後の告白を」となります。
この曲には過去作を想起させる表現が多く登場しますが、「地球最後の告白を」との関連が薄いのはこれが原因だと思っています。
歌詞を見ていきます。冒頭の「お前のせいだよカタストロフィ」は、歌詞として載っている場合と載っていない場合があります。単純にミスかな......
載っている → PANDORA VOXX REBOOT
載っていない → piapro、PANDORA VOXX、PANDORA VOXX complete
この天才学者が今回の主人公のようです。
動画説明文の通り、主人公は無垢ゆえに、世界平和を求めて全人類の願いを叶える装置を作ります。
機械仕掛けの神といえばデウス・エクス・マキナです。KEMU VOXXオリジナルキャラクターの「マキちゃん」はここから取られているのかもしれません。
そしてこの願いを叶える装置こそが、各PVに登場していた白い立方体「kemuキューブ」でしょう。6作目にして根源の登場です。
そんな世紀の大発明品ですが、それを求める人々によって争奪戦が起こります。主人公としては本来は世界平和を目的とした装置であったため、想定と違う現実に、こんなはずではなかったと漏らしています。
サビ前までのまとめみたいな感じですね。
カタストロフィは災厄などの意味がある単語です。前述した人々の争奪戦のことを指しているのでしょう。
泥沼這いずるミラクルは、悪い状況に陥っている奇跡を指しているのだと思います。過去作勢揃いですね。各々の曲の結末を考えると泥沼呼ばわりも納得です。
消したり → 六兆年と一夜物語
透けたり → インビジブル
予知したり → イカサマライフゲイム
リセットしたり → 人生リセットボタン
こういった災厄を招いてしまった責任が開発者にあるとして、主人公は非難の対象となってしまいます。
主人公への非難です。大悪党、冒涜者などと言われています。
平和な世界になると思って発明したと言っても、こうして非難されている現状では信じてもらえない、ということでしょう。
この災厄は自分のせいなのか?と感じるのももっともです。
ここも過去作関連ワードがいっぱいありますね。PVではマキちゃんが過去作をモニターしているように見えます。つまり、天才学者=マキちゃん(機械仕掛けのカミサマ)ということになりますね。主人公は願いを叶える者として、自分の分身のような存在を装置に実装していたのかもしれません。
そのモニター内容を受けて、もし自分が過去作の主人公のような奇跡を得られていたなら、全人類の願いを叶える装置なんて作らなかったのに......という後悔を表しているのだと思います。
やり直せるなら → 人生リセットボタン
いなくなれるものなら → インビジブル
こんな事になるなんて分かってりゃ → イカサマライフゲイム
何も無い世界 → 六兆年と一夜物語
そして主人公は自身が開発した装置に、自らの殺害を望みます。
主人公の意図としては初めから一貫してこれなんですよね......世界平和。
4行目ですが、ほぼ同じ歌詞が「人生リセットボタン」があります。
「人生リセットボタン」の顛末を知っている主人公から、次の奇跡の標的となる少年への助言、といったところでしょうか。
そうして別れを告げてこの曲は終わります。
この曲単体では結構分かりやすいストーリーをしていると思います。他の曲との時系列を考えはじめるとかなり難解ですが......(この企画の最終回でがんばります)
ただ疑問となるのは、過去作の主人公たちは、争奪戦が起こるレベルの商品を勝ち取ったために願いが叶ったのでしょうか?
おそらくそうではないはずです。どの曲でも、願った結果として偶発的に奇跡が起こったような書かれ方をしています。
ここからは完全に私の妄想ですが、争奪戦が起こった段階で、主人公は対象を数名に絞ったのではないでしょうか。この対象となったのが過去作の主人公たちだとすれば、これなら奇跡が偶発的だった理由にも、過去作をモニターしていた理由にもなると思うのですが、どうでしょうね?
まとめ
起:全人類の願いを叶える装置を作る
承:装置が原因で災厄が起こる
転:開発者として非難の的となる
結:装置に自らの死を願う
お付き合いいただきありがとうございました。
次回「リンカーネイション」でまたお会いしましょう。
おまけ
あまり重要な情報は無さそうですが、PVの気になる要素書いておきます。以下の画像はすべて「カミサマネジマキ」からのスクリーンショットになります。日本語訳にはあまり自信が無いので参考まで......
0:17辺り「What are you been accused?」あなたは何を非難されてるの?
2:22辺り「જો તમે પણ, અથવા અદ્ રશ્ ય, પ્ રયત્ ન કરો અને
હવે જોવા કરી શકો છો, મળી છે, અથવા ઘણા ગુમાવી」
頑張って書き起こしました......翻訳サイトに入れた結果を見るに、おそらくマイリストコメントを繋げたものです。やりなおしたり~のやつです。
2:25辺り「It's my fault?」それは私の責任(罪)?
画像だとかなり見にくいです、動画だと画像よりはちゃんと見えます。
2:26辺り「Whose fault is that?」それは誰の責任?
2:49辺り
全部で15個なら、過去5作が3個ずつあるとちょうど良いと思うのですが、インビジブルが4個、イカサマライフゲイムが2個になっています。他は3個ずつです。ちょっと気になったので一応。
3:03辺り「ક િ લ ી ઞ」
僕を殺して、の部分です。
なんというか、英語もグジャラート語も結構ミスがありそうです。
areとbeenが一緒にあって良いのかとか、accuseならofが要るんじゃないかとか、母音記号の ીを単独で使ってもいいのかとか......
おまけでした。
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