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手書き原稿の頃から編集&原稿書きに携わっている物書き業。本業ではなかなか触れることのない趣味の音ジャンルについて、独断と偏見のみでつづりたいです。

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私にとってはホラーだった。『きれいのくに』(NHK)

2021年4月から放映していた、NHKの『きれいのくに』。ちょっと変わった設定の話なので、公式HPの説明を引用させてもらうと、「誰しもが抱える容姿へのコンプレックスにまつわる ジュブナイルSF! 高校生たちが暮らすのは、ほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国― 恋愛の衝動がほとばしる “青春ダークファンタジー”」となっている。 一読ではわかりにくいと思うけれど、「青春ダークファンタジー」や「ジュブナイルSF」というような、文字だけ見たら青くて明るい甘酸っぱい、的な印象も

    • 『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』文字に関わる仕事の人にもそうでない人にも心に残る良作

      NHKのドラマ、『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』は素晴らしかった。この1年くらいのドラマの中でも、出来という意味ではかなり上位にくると思う。 三浦しをんの原作で、辞書を作る人たちの挑戦、常人には想像できないこだわりが伝わってくる話。先に2013年には映画化されていて、そのときは主人公の馬締を、松田龍平が演じたということは知っていたが、たまたま未見だった。 原作は前半が馬締がメインで、後半に途中から異動で岸辺みどりがやってくる。それをドラマでは、初めから岸辺みどりを主人公

      • 『TOKYO VICE』(WOWOW)の笠松将の色気がすごすぎるのでどうにかしてください

        WOWOWで放映中の『TOKYO VICE』。シーズン1から見ているが、若きヤクザのリーダー・佐藤(公式HPでの説明によると)を演じている笠松将の色気がすごすぎる、とずーーーーーーーっともだもだ思っている。画像が出せないのが残念でならない。(でも彼の色気は、静止画より動画の方がいいかも) 主人公のジェイク(アンセル・エルゴート)だって当然カッコイイはずなんだけど(ちょっとベビーフェイスなとこがまた)、でも笠松くん(年下なのでくん呼び失礼)もタッパはあるし、体は仕上がっている

        • 素晴らしき哉、サントラ11:『刑事ジョン・ルーサー SEASON1』寂しい曲の集合体

          またしれっと再開。今回は今までのと若干紹介の仕方が違うのですが、それはCDが手元にないから。作品は、イギリスのドラマ、『刑事ジョン・ルーサー』です。 コレは、日本では最初NHKで放映され、そのあとAXNミステリーでも放映されたのかな、逆だったら失礼。イドリス・エルバという渋いイギリス出身の俳優さんが刑事を演じる、サイコサスペンス・ミステリー(とうぃきさんにある)。めちゃ渋おじさんでステキ♡が、意外に『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党集結』(このタイトル、笑)とか、『ワイ

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          素晴らしき哉、サントラ10:『COLLATERAL(コラテラル)』

          またしれっと再開。書きたい、出したいものがたくさんあるのに、暇がなくて手がつけられない。で、見直してみて、前回がドラマなので、今回は映画。2004年の『コラテラル』です。 トム・クルーズが殺し屋を演じ、この頃ノリにのっていたジェイミー・フォックスがタクシーの運ちゃん。ある夜運ちゃんがたまたま殺し屋を乗せてしまい、暗殺巡りに付き合わされて……というたった一晩のお話なのですが、シリーズ物のときとは違う、グレイヘアがなじんでいるトム君の抑えめの演技と、アップが多かったり、L.A.

          素晴らしき哉、サントラ10:『COLLATERAL(コラテラル)』

          素晴らしき哉、サントラ10:『CSI:Miami』

          今日のサントラはTVドラマの方で、急にアメリカドラマ。しかも遂に完全オリジナル曲の物は厳しくなってきてるので、既存曲を使用しているドラマ。なんだけど、コレは既存曲だけどすごくドラマの雰囲気を形作るのにうまくいってる、好例だと思うサントラ。 はい、世界的大ヒットドラマ、『CSI:科学捜査班』シリーズのマイアミバージョン、『CSI:Miami』です、ホレイショステキっ! シリーズの元祖、ラスベガス、このマイアミ、そしてN.Y.すべてのオープニングに、The Whoの楽曲が使わ

          素晴らしき哉、サントラ10:『CSI:Miami』

          素晴らしき哉、サントラ9:『チャーリーとチョコレート工場』

          しれっと再開。本日のサントラは、映画の方から『チャーリーとチョコレート工場』を。最近すっかり精彩を欠いている印象だけど頑張ってほしいジョニー・デップ×ティム・バートンのタッグの一作。 物語は一応子供向けの物語ではあるけれど、美術面はもちろんのこと、見た時に音楽の完成度の高さに驚いた一本です。2005年公開なんて、もう結構前の作品だったんだ。 1曲目の「Wonka's Welcome Song」が、いかにも遊園地のアトラクション、それもコースター系の激しいやつじゃなくて、浦

          素晴らしき哉、サントラ9:『チャーリーとチョコレート工場』

          素晴らしき哉、サントラ8:『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』

          なんとか映画とTVドラマのサントラを交互に続けていますが、そろそろTVドラマの方は手持ちのCD数が映画ほど多くないので、途中からは映画オンリー、になっていく予定です。 今回の『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(長っ、以下SPECのみで)も、ダウンロードしたものでCDとしては手元にないので、画像はDVDの方で。コロナの影響でドラマ制作がストップし、そのおかげで(?)過去の名作の再放送が多量になってきていますが、(『仁』も改めて見てよかったー)、戸

          素晴らしき哉、サントラ8:『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』

          素晴らしき哉、サントラ7:『王妃マルゴ』

          地味に続けています、今回のサントラは、『王妃マルゴ』。この映画の存在自体、今どのくらい知られているのか…はビミョーですが、イザベル・アジャーニ主演で、この時点(制作は1994年!)でのフランスの名立たる俳優がたくさん出演しているコスチュームもの(歴史もの)映画です。監督はパトリス・シェロー。 このジャケ写からも想像がつくように、16世紀末頃のフランスで、陰惨、悲劇、惨劇、みたいなことだらけの王室の人間たちの話です、なにしろ主役のマルゴは、悪所で名高いカトリーヌ・ド・メディチ

          素晴らしき哉、サントラ7:『王妃マルゴ』

          素晴らしき哉、サントラ6:『池袋ウエストゲートパーク』

          外出自粛で時間に余裕があったのが、さすがに再び仕事に徐々に時間を取られ始めたので、これからは週1くらいペースで。 そして今回のサントラは、はい、みんな大好き(?んなわきゃーない?)『池袋ウエストゲートパーク』。と正式名称を全部言うよりも、「IWGP」といった方が通じるくらいその言葉が浸透した名作ドラマ。 石田衣良氏の原作をドラマ化し、演出が堤幸彦、脚本・宮藤官九郎、主演がTOKIOの長瀬智也、窪塚洋介、山下智久、佐藤隆太、妻夫木聡、坂口憲二、加藤あい、などなどなどなど、個

          素晴らしき哉、サントラ6:『池袋ウエストゲートパーク』

          素晴らしき哉、サントラ5:『パルプ・フィクション』

          さて今日のサントラは、そろそろ完全オリジナル楽曲のみ、の作品だけでは厳しくなってきたので、既存の曲を使っているものも入れていきます。というか、入れざるを得ない。映画に関しては昨今は、そっちの方が多いくらいですよね。 その代表格のひとつ、『パルプ・フィクション』。そもそも私がサントラCDを購入するようになったきっかけのひとつと言える作品なので、やはり落とせません。 作品の内容と曲をセットで覚えすぎて、何度聴いたかもうわからないくらい聴いているサントラ。今となっては、作品もサ

          素晴らしき哉、サントラ5:『パルプ・フィクション』

          素晴らしき哉、サントラ4:『古畑任三郎』

          本日のサントラは、皆ご存じ(?)、テレビドラマ『古畑任三郎』。個人的にこのドラマを恐ろしいほどリピートして見ているため、どの曲も体に染みついてしまってる。このサントラは、いつ買ったのか記憶がないのだけれど、最初のシーズンの時のものだと思ってたけど、正確なタイトルとしては『警部補 古畑任三郎 サウンドトラック VOL. 2』で、96年の日付が入ってる(!)から、シーズン2の物らしい。でも、主要な曲はすべて入ってます。音楽を一貫して担当していたのは、本間勇輔氏。 オープニングと

          素晴らしき哉、サントラ4:『古畑任三郎』

          改めて選んだら昭和産ばかりだ(笑)

          ものごころついた頃から本も読むけどマンガも読む雑食の読み方で、大量のマンガを読んできたので、読んできたすべてのマンガに自分は構成されている、と言えるのですが、中でも衝撃を受けたり5万回読み直しているもので考えてみたら、昭和生まれのものばかりになってしまいました。大事なことは全部マンガで教わった。 *『カリフォルニア物語』/吉田秋生 小学4,5年生くらいの頃だったと思うけど、風邪をひいて学校を休んだ日に、母親が「別冊少女コミック」(今風なら少コミ?)を買ってきてくれた。母親

          改めて選んだら昭和産ばかりだ(笑)

          素晴らしき哉、サントラ4:『軽蔑』

          今日のサントラは、ジャン・リュック・ゴダール監督の映画、『軽蔑』。とはいえ、特にゴダールフリークというわけではなく、また、『軽蔑』単体のサントラは出ていないようなので、写真の『ジャン=リュック・ゴダール作品集』というCDの中に入っている、たった4曲を5万回聴いてる。 このCDにはほかに、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』『アルファヴィル』という3本の映画のサントラも入っていて、ゴダールフリークにはもうたまらない内容になっている、らしいけど(実際ライナーノーツを書いている、ピ

          素晴らしき哉、サントラ4:『軽蔑』

          素晴らしき哉、サントラ3:『医龍 Team Medical Dragon2 オリジナル・サウンドトラック』

          とりあえず、TVドラマと映画のサントラを交互に出していくか、と思い、今日のサントラは『医龍 Team Medical Dragon 2 オリジナル・サウンドトラック』。 でも少ししたら、交互に出していくのは行き詰る予定。なぜならそこまでTVドラマのサントラのCDの手持ちの数は少ないから。 手持ちにはない作品も触れてみるとしても、サントラを考えると、どうしても映画の方が数が多いですからね。(しかしよく考えたら、今どきCDで紹介してるのっておかしいのか) 『医龍 Team

          素晴らしき哉、サントラ3:『医龍 Team Medical Dragon2 オリジナル・サウンドトラック』

          素晴らしき哉、サントラ2:『L.A.Confidential』

          今日のサントラは『L.A.Confidential』。知ってる人と好きな人、知らない人と好きじゃない人、がパッキリ分かれるであろう、1950年代のロス警察の腐敗の話…なのですが、なんと!改めて見たら1997年公開の映画だったのか。23年も前じゃないですか…。 と、気を取り直して、1曲目の『血塗られたクリスマス(BLOODY CHIRISTMAS)』がもう内容にぴったり合ってて素晴らしい。このタイトルは、話の中でもふたりの主役がからむ最初のきっかけとなる事件のことなのだけど、

          素晴らしき哉、サントラ2:『L.A.Confidential』