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素晴らしき哉、サントラ3:『医龍 Team Medical Dragon2 オリジナル・サウンドトラック』

とりあえず、TVドラマと映画のサントラを交互に出していくか、と思い、今日のサントラは『医龍 Team Medical Dragon 2 オリジナル・サウンドトラック』。

でも少ししたら、交互に出していくのは行き詰る予定。なぜならそこまでTVドラマのサントラのCDの手持ちの数は少ないから。

手持ちにはない作品も触れてみるとしても、サントラを考えると、どうしても映画の方が数が多いですからね。(しかしよく考えたら、今どきCDで紹介してるのっておかしいのか)

『医龍 Team Medical Dragon』はマンガが原作で、2006年に最初にシーズンが放送された医療ドラマで、天才的な外科医を坂口憲二が演じて人気になり、最終的にはシーズン4まで作られました。朝田龍太郎先生っ。

画像のCDは2007年の、シーズン2用のものだけど、シーズン2には屈折した腕のいい外科医に高橋一生くん、アル中だったけど実はできる消化器外科医だった「スーパードクターだ!!」の佐藤二朗氏と、個人的な好みの俳優さんが揃っていて、ストーリーもかなり充実したシーズンなので大好き。

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1曲目の『DRAGON RISES』の激しいラララシッシシシドドドレッレレレ♪(←ドレミで言ってます)のメロディーで一気に盛り上がる。出だしから終わりまで、全部サビ、みたいな盛り上がり曲。

そのまま2曲目の『BLUE DRAGON<'07Ver.>』にいっちゃうんだけど、こっちはチームドラゴンが並んで階段を下りてくるところとか、感動的な場面で繰り返しかかる壮大系で、徐々に力強くなっていく曲で、このドラマを見てた人なら必ず覚えちゃうメロディー。1・2曲目でもう美味しいとこ全部出しちゃうの⁉みたいな構成は、かの岡村靖幸の『yellow』か。

なので、その2曲でもうこのサントラは終わった…と燃え尽きそうになってしまうけれど(端から端まで1音も逃さないように聴くのは難しいですよね)、でも意外に3曲目の『Engel und Teufel』という不安をかき立てるようなヴァイオリン(かな?)のメロディーの曲も、耳になじんでて聞いちゃうし、5曲目の『Intrigant』とかの不協和音のはずのメロディーなのに最終的に戻ってくる感じとか、不安にさせる雰囲気が上手い。

ピアノの印象的なメロディーで始まる6曲目『entlassen』も、何かガーンとなるシーンに多くかかっていたと思う。耳によくなじんでます。8曲目の『thick tone』とかもね。

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音楽のメイン担当は澤野弘之氏。この音楽気になるな、結構好き、と感じる時にこの方の名前を見ることが多いので、ある時からインプットされていた名前なのですが、特にこの方の経歴やバックボーンを詳しく調べてはいませんでした。が、今回改めて調べてみたら、まさかの自分より年下の方だった!驚愕…完全に年上の、なんならベテランの方なんだろうと勝手に思ってました。才能すごすぎやしませんか。尊敬。

私は未見ですが、映画の方の『進撃の巨人』シリーズの音楽で賞なども受賞されてるんですね。彼の手掛けた作品の中では、『BOSS』とか『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』とかも見て好きですね。『マルモのおきて』もやってるなんて、幅が広いっ、それがプロというものですよね。

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出典: www.amazon.co.jp

9曲目の『spirit <strings ver.>』は、『BLUE DRAGON<'07Ver.>』のメインメロディーをハモったような、アンサーソング的な?(個人の感想です)。全体に優しいメロディーの、この中では癒しの曲。

そこで癒されていたら、10曲目『RED DRAGON <'07 ver.>』、ダダッダダダダッダッダダダダダダ♪のアップテンポでまた盛り上がる。朝田先生が手術中に神業を見せている時によくかかってるイメージ。そして『BLUE DRAGON<'07Ver.>』の歌入りバージョンの『Aesthetic』でうっとり…。と、緩急ある曲順なので、飽きない。16曲目の『BLACk SMILe』も意外に好きです。ギターがギャンギャン鳴るロック調の18曲目『SPIKE』もよい。最後にはステイーブ・ヴァイのギターがうなってる『Building The Church』まで入ってて、贅沢~。

と、ひとつのドラマのためにこれだけの数のオリジナル曲を作り、しかも耳になじむようになるメロディーばかり、なのが凄すぎです。ドラマの方と共に、何度でも聴けて楽しめる名作でした。



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