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この春、ドイツで起業しました。フリーランスのための起業準備その1

ドイツでフリーランス生活をスタートさせたMeegmiこと高橋萌です。現地採用されて約10年勤めた会社を辞めて、フリーライター&エディターとして起業。失業や起業まわりのドイツの支援をフル活用しながら、ようやく準備完了!

いまの気分は、「やったー!」と「やるしかないー!」の中間で、正直ちょっとドキドキしています。

ともあれ、退職してから約半年間の準備期間を経て、フリーランスを名乗れるようになったので、学びと反省の多かったこの半年を振り返りながら、ドイツでの企業準備に必要な情報をまとめていきたいと思います。

このnoteが、ドイツで起業しようと今まさに奮闘中の友人たち、いずれは海外でビジネスをしてみたいと思っている皆さんを背中をそっと押すものとなりますように。

まずは、生活資金の確保から

よほどの資産家でない限り、失業を前にして生活資金のことを考えない人はいない!

ドイツ在住で、失業前の2年間に360日以上被雇用者として失業保険を払っていた人は、私と同じようなシナリオを描けると思います。

まずは、退職しようと考え始めたらすぐに労働局(Bundesagentur für Arbeit)へ!退職届を出す前に労働局に行き、必要な手続きや書類について聞いておくとスムーズ。私はこれを怠ったばかりに、本当なら避けられたはずの待機期間(3ヶ月)を食らってしまったわけです・・・。

失業手当1 (Arbeitslosengeld 1)で、いくら支給される?

●独身の場合は、直近12ヶ月の手取り給与の60%
●子供がいる場合は、直近12ヶ月の手取り給与の67%

受給期間は、最長12ヶ月。失業期間がその後も続く場合は、「失業手当2」に移行。

我が家は、私Meegmiと、靴職人の夫てっちゃん、バイリンガルな息子どんの三人家族。手取り給与の67%は保障されるという事実に、十分に勇気付けられます。

ただし失業手当は、当たり前のことながら、失業者らしくしていなければもらえません。失業者らしいというのは、

●仕事がない→再就職を目指して努力している
●稼げない→週15時間以内、月に165ユーロまでの副業を認められていますが、それ以上はいくら稼いでも失業手当と相殺されます。
●再就職を最優先に行動する→労働局の呼び出しにはいつでも応えなければいけない

という状況のことです。起業準備が整ってくると、失業者でいることが難しくなってきますので、次のステップに進みましょう。

起業助成金 (Gründungszuschuss, Existenzgründerzuschuss)

失業手当1の受給資格を持っている人で、起業によって失業状態を脱却しようとする人が申請できる助成金!

①6ヶ月間:失業手当1で受け取っていた額+300ユーロ
②9ヶ月間:300ユーロ

起業後の収入は問われない=いくら稼いでも、助成金の金額は変動せず、上記の金額を受け取れる。

申請書類の準備には、フリーランスで2〜3ヶ月、会社設立やお店を構えるなどの場合は、もう少し長く見たほうが良さそうです。

次回は、タイムスケジュールが命!起業助成金の申請にチャレンジ!!フリーランスのための起業準備その2へ。
ビジネスプランなど申請に必要な書類の作成の際に気をつけたいことをまとめます!

おそらく、一番リスクが低い方法は、副業しながら会社勤めを続け、副業が軌道に乗り勝算を得たタイミングで起業すること。私も、状況が許せばこの方法を取りたかったな。


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