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薬剤師採用(中途)市場の変化

2008年に新卒で入社した会社は、薬剤師専門の人材紹介をしている会社でした。薬学6年制以降に伴う、いわゆる「空白の2年」を目前に控え、薬剤師の市場価値はうなぎのぼりだったと思います。

当時、企業担当として数々の調剤薬局を回っていた私。時代背景を追い風に、インセンティブを荒稼ぎしていました(笑)


せっかく採用した薬剤師さんが辞めないように、待遇も厚くして、残業もさせすぎないようにして、ある程度のわがままは聞いてあげる…

事業継続のため、オーナさんはあらゆる工夫をされていたと思います。

あまりのわがままぶりに辟易した末、

「今に見てろよ」

なんて言葉をこぼす方もいたのを覚えています。


あれから10年以上の時が経ち、2021年、私は採用する側に。

市況もガラッと変わりました。

薬局は淘汰されていくのに、薬学新設校の増加とともに国家試験合格者は増えていく。薬剤師余りの市場から、薬剤師余りの時代へ…一歩ずつ近づいているような気がします。

これを決定づけたのが、「新型コロナウィルス」です。

受診控えで患者が減っていく、不安定な市況を懸念して転職をしようという社員はいない…。

以前は頻繁に求人をかけていた薬局でも、ピーク時は一瞬で人余りの状態になってしまったのではないでしょうか。

感染者数が落ち着き、状況がある程度改善されてきたとはいえ、薬剤師の確保は以前よりしやすくなってきている実感があります。

この状況を受け想定されるケースとして、

①年齢・経験の理由で書類選考で落とされてしまう(採用ハードルがあがる)

②紹介会社経由の薬剤師採用に慎重になる(採用ツールの見直し)

③採用フローの強化(就業体験を交えるなど)

新卒採用強化、中途採用をやめるっていう会社も増えるでしょう。


‐‐‐‐‐


最後に一つ、この状況を裏付けるエピソードを紹介させてください。

先日久しぶりに中途の薬剤師募集を出しました。

「経験者・若手・すぐ来てくれる人」が社長の希望です。

(心の声:そんなうまい話あるわけないやろー!😢)


求人広告をだし、紹介会社さんに声をかけ、面接などを経て…

結果、20代経験者の方の入社が決まりました!

大手調剤勤務中、来月退職予定という、なんとも幸運なめぐり合わせ。

9月末にかけた募集が11月の頭には決まってしまいました。

今までは少なくとも2~3か月、長いと半年くらいは決まらなかったのに。


これって私の普段の行いがいいからとか、運がよかったとか、

きっとそういう理由だけじゃないんだなって、思った次第です。


すっかり長くなってしまったのですが…何かのご参考になればm(__)m


#薬剤師 #転職 #医療 #介護 #ヒューマンリソース #人事 #採用 #就職活動 #転職活動

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