リアル待合室/アレルギー科

アトピー性皮膚炎ってなんだろう? ステロイドフリー、プロトピックフリー、保湿剤フリーに…

リアル待合室/アレルギー科

アトピー性皮膚炎ってなんだろう? ステロイドフリー、プロトピックフリー、保湿剤フリーによる治療。脱ステロイド、脱保湿剤によるリバウンド・離脱症状をどう切り抜けるか。 ずっとずっと看てきたものをアレルギー科木俣肇クリニックの待合室から綴って行きます。

最近の記事

傷にバンブス(医療用不織布ガーゼ)

バンブスは、セルロース繊維(原料に竹100%)でつくられた不織布ガーゼです。 高圧水流(ウォータジェット)の噴射によって竹繊維を交絡させ、水の力だけで不織布にする、スパンレースという製法でつくられています。 【一般医療機器クラス1 医療用不織布】 創傷又は外科切開部を処置するための被覆・保護材です 創傷部を被覆することにより浸出液を吸収し、保護します。 セルロース繊維の親水性と吸水性により、優れた保水性を有し、創部に湿潤環境を作ります 傷からでる血液や浸出液等をよ

    • 0歳1日目からのスキンケア

       リアル待合室にきてくれる赤ちゃんがうけてきたスキンケアは、あまりにも刺激が強く、肌や身体本来の機能を奪うものがほとんどです。 乳幼児期から誤ったスキンケアの繰り返しにより、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎を難治化させ、感染症の合併やアレルギーの誘発、ステロイド依存や保湿剤依存によって肌のバリア機能だけでなく、多臓器にわたり副作用の出現や、内分泌機能に異常を起こす事もあります。 そして塗布してきた物を断薬すると起こるリバウンド症状によって、辛い状態にある患者さんの来院が止みません

      • 曝露… 現代社会下の健康づくり

        以前、私の周りでコロナ禍に起こった事を「リアル待合室の事象(シェディング?)」を綴らせて頂きましたが、5万アクセスを超え多くの方がお困りでご心配を抱えておられることがわかります。 これからまだまだ続くであろう危険な暴露に対してどのようなことに配慮し身を置いていくか、私なりの今できることを前回「いつも滞りのない身体で暮らす・・・」実践編として書きました。  この時代、この地球で生きて行く為、ローリスク対策を食の知識と解毒能力向上+αというテーマで今回は綴って行こうと思います

        • いつも滞りのない身体で暮らす・・・

          前回書きました「リアル待合室の事象(シェディング?)」を大変多くの方々に読んでいただき驚いております(本日までのアクセス数は2,1669回)こんなに沢山の方に読んで頂けるとは思っていませんでしたので、緊張ぎみに今回書きますのは、続き実践編になります。リアル待合室でアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の治療を通してずっと続けて来た事、そしてこの3年新たに取り入れたことなどを綴ってまいりますが、その前に当時の様子を少しさかのぼりたいと思います。 第1回緊急事態宣言が発令中、クリニック

        傷にバンブス(医療用不織布ガーゼ)

          リアル待合室の事象(シェディング?)

           まず、私と同居する家族は、新型コロナワクチンは未接種、非感染です。感染を起こしたのは寮に入っていた次男のみ。 私たちに起こったシェディングと思われる症状やリアル待合室での事象と私たちが選択したその対応策について書きおろして行きたいと思います。  新型コロナワクチンが緊急承認下で接種が開始されて間もなく、ものすごい勢いで医療従事者、高齢者から始まり、地域の負担を軽減し接種の加速を図るため職域接種(大学などの学校等を含む)が行われました。 そして子供達にまで接種を広げました。

          リアル待合室の事象(シェディング?)

          先生が言った「心のリバウンドですね」とは・・・。

          長期ステロイド使用から、あふれ出る浸出液やたくさんの落屑を繰り返しズタボロになってもあきらめず、リバウンド症状を乗り越えてきたHさん。 肌は本当に回復し、保湿剤を塗りたいとか、ステロイド治療にもどりたいなど薬に依存はなく離脱成功。 最近は、ご本人もご家族にも少しづつ笑顔が戻ってきたにもかかわらず、今日は元気がない。 いつものように待合室でそばに寄らせて頂くと彼は、「昨日親父と言い合いになったんです・・・。自分が体をまだ動かせず、やる気がわいてこないことをそばで見ていて親もイラ

          先生が言った「心のリバウンドですね」とは・・・。

          87歳、脱ステによるリバウンド開始。

          初診から2週間が経ち、87歳駄菓子屋主人のNさんが2回目の来院となりました。 リバウンド開始され、症状は全身からの落屑(らくせつ)、寒気、食欲不振、喉の渇き、ムーンフェイス、倦怠感、不安が起こっている状態。 初診時にリバウンド症状の緩和に解毒の為の臓器へのサポートにとおすすめしていた有機タンポポ 茶は好んで飲んで下さっているそうで、食欲がなくてもお味噌汁だけでも召し上がって欲しいと伝えました。 「しんどくて脚や腕なんてこんなになってしまった。こんなん本当に治るんやろか?

          87歳、脱ステによるリバウンド開始。

          駄菓子屋の店主 87歳からの脱ステ開始

          娘さんに付き添われてよろよろと待合室に入って来られたのは、87歳の女性。20年以上駄菓子屋さんに立つ現役の店主さん。アトピー性皮膚炎にステロイドや保湿剤を40年以上塗ってこられたそうで皮膚は相当弱っていて傷も沢山ありました。 ご主人を先日亡くされ、お気持ちが一気に落ちたせいもあり、カポジ水痘様発疹症を合併されていました。脱ステ、脱保湿開始。 高齢者でもあり、リバウンドのリスク、合併症、慎重に経過の見守りを娘さんとチームを組ませて頂き治療開始します。 治療のご案内が終わる頃

          駄菓子屋の店主 87歳からの脱ステ開始

          柿の葉茶は深い!

          私が柿の葉茶を知ったのは約20年前、当時アトピー性皮膚炎を患っておりました長男の脱ステ治療中に手にした本がきっかけでした。 西式健康法や甲田療法などその昔にいらしたお医者さんからの伝承療法にふれては幾度となく柿の葉茶の存在を目にしていました。当時はビタミンCが沢山とれるんだくらいの知識しか持っていませんでした。 さて時代は移り・・・。  私のいる待合室では、患者さんの治療期間中には偏りのない和食中心の食生活をお勧めし、できるだけ自然な形で栄養素をとれるようにと、その有用性か

          玉ねぎは救世主

          タマネギのケルセチンについて。 下記の添付には、玉ねぎのケルセチンを増やす方法としてお日様のあたる窓際やベランダで外皮をむいて1週間干すとありますが、私は半日から数日からでも良いかなとできるところから始め、ここ数年の習慣になりました。私が玉ねぎのケルセチンという成分を知ったきっかけは、重金属のデトックスについて調べていた時に出会った簡単な方法です。 元々茶色い皮の方に多く含まれているそうですが、日光を当てる事により白い皮が緑になって行きます。これがケルセチンが増えたサインで

          モンシロチョウのお母さんが気づけたこと・・・。

          アトピー性皮膚炎という症状が現れた時、その時の背景へ辿ると必ずそこには原因があり、心の動きを見ることがあります。 一枚一枚時系列にページをめくって行く。そこには置き去りにしてきた辛い感情や疲労、痒みをごまかし抑制するだけの治療経過や薬歴の存在を確認できることがあり、その一枚一枚ページで起こったこと、感じたことを受け入れ、理解し、痛みを癒し、解放できたら…。 待合室を訪れたモンシロチョウのママの感情の解放から、気づかせていただき、学ばせて頂いたことを綴りたいと思います。 〇〇

          モンシロチョウのお母さんが気づけたこと・・・。

          脱ステによるリバウンドのトラウマ

          ステロイド・保湿剤使用歴40年以上の女性の来院 緊急事態宣言発令中の中にもかかわらず、本日もステロイド・プロトピック・保湿剤フリーによる治療を求めて多くの患者さんの受診がありました。土曜にいらっしゃる患者さんの層は断然成人が多く、全国各地からの遠方の患者さんも多い。そのような中、今日一番印象に残っているのは60歳になったばかりの女性でした。公共交通機関は使わず早朝から家を出て車で数時間かけての来院。 問診表をみながら今までの経緯やご様子を聞くとトータルのステロイドや保湿剤

          脱ステによるリバウンドのトラウマ

          ここに来るの嬉しい♡(#^^#)♡

          半年前に来院してくれた9歳の女の子○○ちゃん。生後間もなくからのステロイド使用。病名はアトピー性皮膚炎。その後医療不信からサプリメントを大量に処方される統合医療??を経てこの待合室に訪れてくれました。 出会った当初には、頭には何か所もの大きな脱毛が起こっており、目つきはぼんやり、表情も暗く反応も薄くて、アレルギーテスト(プリックテスト)のため押さえさせていただいた腕は冷たくてか細くて・・・。リバウンドが始まったらもっと今以上に髪をなくすかもしれない、自律神経が乱れ寒くて寒く

          ここに来るの嬉しい♡(#^^#)♡

          花粉症と口腔内アレルギー

          🌲🌬花粉症シーズン到来😫 クリニックのある大阪では、今週は気温が上がり風の強い日もあったためか、待合室には鼻や目の症状はもちろんの事、咳、アトピー性皮膚炎の悪化で辛い患者さんが非常に多く来院されました。例年より、少し時期が早い?飛散が多い?とスタッフ間では感じており、お昼なのに暗い日があるとまた辛いPM2•5飛散ですかねー💧患者さんたち悪化してしまう😖と窓の外を見ていました。花粉症は日本人の3~4人に1人の割合でいると言われておりますが、当院ではプリックテストという生体反応で

          花粉症と口腔内アレルギー

          リアル待合室からのお便り

          ここが私のいる待合室。臨床とは・・・患者さんのそばで寄り添うこと。  毎年アトピー性皮膚炎の患者さんが延べ1万人以上来院し、ここには誰一人としてステロイドに依存されている方はもういません。  どうしてこれほどまで多くの方がアトピー性皮膚炎に苦しめられているのか?何十年もの間どうしてアトピー性皮膚炎の治療ガイドラインは、ステロイドやプロトピックを用いた対処療法をし続けるのか?  長年ステロイドなどの免疫抑制剤の対処療法により多くの方々がご苦労されています。人生という大切な時間

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